就活の自己分析は難しい?苦手意識がなくなる簡単なやり方を紹介

就活では自己分析が重要と言われますが、難しそう、大変そうと感じ、なかなか着手できない人もいるようです。この記事では、難しいと感じる理由別の対応法や具体的なやり方などについてリクナビ就職エージェントのキャリアアドバイザーが解説します。

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「自己分析が難しい」と感じる理由とは?

「自己分析が難しい」と感じる理由は、次の4つのケースが多いようです。

何をすればいいかわからない

自己分析はこれまでの経験を振り返り行うものですが、「何を振り返ればいいのかわからない」「振り返って何を明らかにすればいいのかわからない」など、そもそも自己分析のやり方がわからないという人は少なくありません。就活を始めようと思うけれど、自己分析のやり方がわからず、そこで立ち止まってしまっている人が多いようです。

時間がかかりそう

自己分析では、過去の自分に向き合い、これまでの経験を振り返りながら自分の強みや持ち味を洗い出します。幼少期から振り返ることを勧める自己分析の方法もあり、「真剣に取り組むには時間がかかり面倒くさそうだ」と二の足を踏む人がいるようです。

やる意味がわからない

自己分析を通して自身の価値観や志向などを明らかにすることができるため、自己分析を行えば就活の「軸」が明確になります。就活をスムーズに進めるためにも自己分析は重要ではありますが、中には何のために自己分析をやるのかがわからず、やる気が起きないという人もいるようです。

過去が思い出せずおっくう

自己分析では、小学校や中学校までさかのぼり、経験を振り返りますが、「過去のことがあまり思い出せない」という人は少なからずいます。一つひとつの経験を思い出すのがおっくうで、なかなか自己分析に着手できないというケースもあります。

難しいと感じる理由別・簡単にできる自己分析のやり方を紹介

自己分析には正解はありません。時間をかけてじっくり取り組むのが正しいというわけでもありません。

難しいと感じ、なかなか自己分析に着手できないのであれば、まずは気負わず簡単にできる方法から試してみましょう。

何をすればいいかわからない→診断テストや適性検査を受けてみよう

やり方がわからず、何をすればいいのかわからないという場合は、まずは「リクナビ診断」などの診断テストや適性検査などを受けてみましょう。簡単な質問に答えることで、自分の特徴や向いている仕事などを洗い出すことができます。診断結果が自分自身を知るきっかけにもなります。

診断結果を基に、思い当たる経験を振り返り、どんなことを考え、どんな行動をしたのか深掘りしてみると、自己分析の精度をさらに高めることができるでしょう。

※リクナビ診断についてはこちらをご参照ください。

時間がかかりそう→過去をざっくり振り返ってみよう

これまでの経験を振り返る際に、じっくりと出来事一つひとつを振り返るのではなく、「大きなイベントなどの経験」「ターニングポイントになった決断」など、特に印象的だったものに絞って振り返ってみるといいでしょう。

例えば、中学時代に野球部の県大会決勝で敗れた経験、高校時代の学園祭準備に熱中できた理由、今の大学・学部を選んだポイント…など。パッと思い出せる重要な経験を振り返るだけでも自分の性格や価値観などが見えてきます。時間もかなり短縮できるはずです。

やる意味がわからない→自己分析は就活の第一歩と理解しよう

「自己分析をやる意味」に自分自身で気づくのは難しいものです。ただ、就活で自分に合う1社に出会うためには、自己分析は重要なものです。それを少しでも理解することができれば、一歩を踏み出せるのではないかと思います。

世の中には、たくさんの会社があり、たくさんの仕事があります。就活は、その中から「世の中的にいい会社、いい仕事」を見つけるために行うものではなく、「自分にとっていい会社、いい仕事(=相性が合う会社、合う仕事)」を見つけるためのもの。そのためには、会社や仕事のことを理解するだけでなく、自分自身を理解して「その会社・仕事に合うかどうか」を判断する必要があります。

いくら周りが「いい会社だ」と評価していたとしても、自分に合わなければ力を発揮できず、イキイキ働くこともできないでしょう。「自分がイキイキと楽しく働くためには、自己分析が必要なのだ」と捉えてほしいです。

そもそも、自己分析を行わないと、エントリーシート(ES)に書くことがわからず手が止まってしまいますし、面接でもうまく自己アピールできないはず。その段階になって初めて、慌てて自己分析を行う人も少なくありません。

今自己分析をやらなくても、いつかやる意味に気づく時が来ます。どうせならば、就活の初めの段階で意味を理解し、簡単な方法でもいいので取り組んでおきましょう。

過去が思い出せずおっくう→まずは直近の出来事だけでもOK!

過去の出来事をなかなか思い出せず、自己分析が進まないという場合は、直近の出来事を振り返り深掘りしてみましょう。

お勧めしたいのは、「直近のテスト勉強」について振り返ってみること。テスト勉強は人によってやり方が違うので、どのように勉強したのかを振り返ってみると、自分ならではの特徴が洗い出しやすくなります。仕事に取り組む姿勢と共通する点も多いため、簡単な自己分析のやり方としてお勧めです。

例えば、テスト期間がわかった段階で、計画を立てて1教科ずつコツコツ取り組む人は、「計画性が高い」「着実に物事に取り組む」などの特徴があると考えられます。テストの直前に一夜漬けで頑張ることでいい成績を収めたのであれば「臨機応変さがある」「柔軟な対応ができる」、友人と一緒に励まし合って進めるのであれば「協調性が高い」と言えるかもしれません。

周りにいるほとんど話したことのない人にお願いしてノートを借りて勉強したのであれば、「コミュニケーション力がある」「交渉力が高い」「フットワーク力がある」などの仮説が立てられます。

自分の特徴の傾向がつかめたら、「もっと知りたい、深掘りしたい」という意欲も湧いてくるかもしれません。直近のことだけでなく、少しずつ過去にさかのぼって振り返ってみれば、さらに自分自身の特徴や持ち味などが見えてくると思います。

就活で自己分析を行うメリットとは?

自己分析はすべての就活の軸になる重要なものです。自分の特徴や持ち味、価値観が明らかになるため、仕事選びの軸が定まり、就活がスムーズに進められるようになります。

自分の特徴がわかれば、ESや面接で伝える内容に迷うことがなくなり、効果的にアピールできるようにもなります。その結果、自分に合ったイキイキ働ける場所を選べるようになり、ミスマッチのリスクも減らせるでしょう。

自己分析は、就活の第一歩とも言われます。ぜひ前述のやり方の中から「とっつきやすい」と感じるもの、「自分にもできるかも」と思えるものを選び、挑戦してみてください。

なお、もっと深掘りしてみたい、時間をかけて取り組んでみたいと思えた場合は、「自分史を作る」「モチベーショングラフを描いてみる」「マインドマップを作成する」などの方法が考えられます。具体的なやり方などは、以下の記事を参考にしてみてください。

それでもどうしても難しいと感じる場合は、就職エージェントを活用しよう

ご紹介したような方法を試しても、難しいと感じる場合は、プロに相談することをお勧めします。就職エージェントであれば就活全般をサポートしているので、自己分析もやりやすい方法を一緒に模索し、伴走してくれるでしょう。

リクナビ就職エージェントでは、専任のキャリアアドバイザーが自己分析をマンツーマンでサポートしています。前述したような簡単な自己分析方法から、オリジナルの自己分析ワークなど、一人ひとりに合った自己分析のやり方を提案しているので、難しさを感じる人でも取り組みやすいでしょう。就職エージェントを活用することで、キャリアアドバイザーと一緒に結果を振り返りながらより深く自己分析を行うこともできるでしょう。
就活をスムーズに進めるためにも、就職エージェントを上手に活用しましょう。


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プロフィール
川原梨紗(かわはら・りさ)
証券会社での営業を経験したのち、2013年から新卒向けのキャリアアドバイザーとして勤務。主に理系大学生、大学院生を担当し、これまで4000件以上の面談を行っている。現在はワーママとして育児と両立しながら働く。

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