「満○歳」の数え方と履歴書への正しい記載方法

履歴書で「生年月日」の横に「満○歳」という記入欄があるのを見て、どう書けばいいのか考え込んでしまったことはありませんか?私たちは日常的に「満○歳」という表現をあまりしないため、「特別な数え方かな?」と戸惑う人もいることでしょう。

そこで「満○歳」の正しい数え方と、履歴書に記入するときの注意点を、元国際線客室乗務員(CA)で人材育成のプロ、美月あきこさんに教えていただきました。

美月あきこプロフィール 美月あきこ(みづき・あきこ)人財育成コンサルタント。CA-STYLE主宰。
大学卒業後、日系・外資系航空会社でCAとして17年間勤務し、人財育成トレーナーとして起業。CA時代に身につけたファーストクラス仕様のサービスを基にした、ユニークな研修手法が好評を呼び、年間180回以上の研修や講演、執筆でも活躍。著書に『スラスラわかる敬語BOOK―こんな時は、こう言おう!』(成美堂出版)、『ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣』(祥伝社)などがある。総合情報サイト All About で「ビジネスマナーガイド」としても活動中。

履歴書に記載する「満○歳」とは?

一般的に使われる「現在の年齢」でOK

履歴書で記入を求められる「満○歳」について、難しく考えてしまう方もいるようですが、悩まなくて大丈夫!これは今の日本でごく一般的に使われる「満年齢」の数え方です。

「満年齢」は、生まれてからどれだけ時間が経過したかを表すもの。生まれた時点では0歳、次の年の生まれた日が来ると1歳となり、翌年以降も誕生日が来るたびに年を加える数え方です。普通に「あなたは何歳ですか?」と聞かれたら、誰もが意識せず「○歳です」と「満年齢」で答えているはずです。

ただし民法の「年齢計算に関する法律」では、誕生日前日の午後12時を迎えたときに1つ年を取ることになっています。つまり2月1日が誕生日という方は、法律上では2月1日の午前0時ではなく、1月31日の午後12時(実際は同時刻)をもって1歳年を取ると定められていますが、履歴書に記載する際には気にする必要はありません。

「早生まれ」は関係ない

時々「満○歳」の計算が学年に関係し、「早生まれ」とそれ以外の人で違うのでは?と混乱する人もいるようですが、まったく関係ありません。

例えば同級生の間でも12月31日の時点で早生まれでない人は満年齢で1つ年を取っていますが、1月1日〜4月1日が誕生日の早生まれの人は、満年齢では1つ下です。「満○歳」はそのままの年齢を書けば良く、同級生に合わせる必要はありません。

「満○歳」はあくまでもそれぞれの誕生日が基準になります。学年のことは気にせず、シンプルに自分の現在の満年齢を記入すればOKです。

「数え年」は昔の慣習。公式には使わない

一方で「数え年」という言葉を聞いたことがあるために、「満○歳」を「数え年」と混同する人もいるようです。

「数え年」とは旧暦時代の慣習で、生まれた年を1歳とし、新年の元日から1歳ずつ年齢を加える数え方です。つまり「数え年」では、お正月に全員が一斉に年を取っていきます。

「数え年」は、明治時代に新暦に変わってからも一般に使われていましたが、戦後の1950年に、前述の「年齢計算に関する法律」ができて公式から姿を消しました。現在も冠婚葬祭で「数え年」が使われることがありますが、履歴書などの文書に記入を求められることはありません。

履歴書のイメージ

「満○歳」を間違えずに数えるには?

西暦で計算すれば簡単で正確

「満○歳か」を計算するときは、和暦(元号)を基準にするよりも西暦で計算した方が簡単です。

具体的には「現在の西暦」−「誕生年の西暦」で計算し、すでに誕生日を迎えていれば、その数字がそのまま満年齢となります。誕生日をまだ迎えていない場合は、その数字から「−1」した数が、その時点の満年齢です。

例えば1999年2月20日生まれの人が、2020年2月1日現在の満年齢を計算するとします。2020年−1999年=21となりますが、まだ2020年の誕生日が来ていないので、2月1日時点の満年齢は「満20歳」。2月20日の誕生日を迎えた時点で、「満21歳」となるのです。

「満○歳」がすぐにわかるアプリも便利

「満○歳」の計算や、履歴書に記入する年号を間違えそうで自信がない方には、ネットで簡単に年齢を検索できるサイトやアプリがオススメです。西暦と和暦の両方で計算できるものが多く、便利なのでぜひ活用してみましょう。

履歴書に「満○歳」を書くとき、注意するポイントは?

履歴書提出時の満年齢を記載する

まず、履歴書の日付「○年○月○日現在」には、履歴書を作成した日ではなく、持参する日または郵送する日の日付を記入するのが基本です。したがって「満○歳」の記述もその日付に合わせて、履歴書を提出する時点か、郵送する時点の満年齢を書きましょう。

例えば2月1日現在は「満20歳」で、2月5日に誕生日を迎える人が、2月1日に履歴書を作成して2月10日に提出するとします。その場合は履歴書の日付を提出日の2月10日とし、満年齢も1歳プラスして「満21歳」と書くのが正解です。履歴書は正式な文書ですから、日付とほかの記述との間に食い違いがないようにしなければなりません。

ちなみに履歴書に記入する年号は、特に指定がない限り西暦でも和暦でもかまいません。ただし一枚の書面で統一することが大事。そして和暦では元号を「H」や「R」などと省略せず、きちんと「平成」「令和」と書くようにしましょう。

提出期間内なら誕生日に合わせた方がきれい

では、履歴書の提出期間の中で誕生日が来るケースはどうしたらいいでしょうか。
その場合は日付を誕生日にして満年齢を1歳プラスし、その日に合わせて企業へ送るのがスマートです。面接を受ける時には明らかに1歳年を取っているからです。

履歴書の日付が未来ではおかしいですが、日付が新しいことで問題にはなりません。逆に日付が古いと「同じ履歴書を使い回している」と思われてしまうリスクがあるので気をつけてください。もし誕生日が近づいているときに履歴書をまとめて作成する場合は、日付と共に「満○歳」も空欄にしておき、提出日や郵送日に合わせて記入することをオススメします。

取材・文/鈴木恵美子
撮影/鈴木慶子
編集/鈴木健介

就活をはじめる以前に、本当はいろんな不安や悩みがありますよね。
「面倒くさい、自信がない、就職したくない。」
大丈夫。みんなが最初からうまく動き出せているわけではありません。

ここでは、タテマエではなくホンネを語ります。
マジメ系じゃないけどみんなが気になる就活ネタ。
聞きたくても聞けない、ホントは知りたいのに誰も教えてくれないこと。
なかなか就活を始める気になれないモヤモヤの正体。
そんなテーマを取り上げて、ぶっちゃけて一緒に考えていきましょう。

みなさんが少しでも明るく一歩を踏み出す気持ちになれることが、
私たちの願いです。