これだけはやっておいて!先輩たちが伝えたい「就活アドバイス」

就活本番を目前に、何から始めればいいのか、どんなことに気をつければいいのかわからず、不安を募らせている人もいることでしょう。
そんな皆さんに向けて、2024年卒業の先輩たち、そして就活の専門家であるキャリアカウンセラーの山田英子さんによる「就活アドバイス」をご紹介します。
実体験による先輩たちのアドバイスと、たくさんの就活生を見続けてきたプロのアドバイスを参考に、就活の第一歩を踏み出しましょう。

山田英子さん 写真プロフィール
山田 英子さん(やまだ・えいこ)
早稲田大学教育学部社会科社会科学専修卒業。
大手ファーストフードサービス企業、人材サービス企業を経て、IT系コンサルティングファームに入社。採用部門のリーダーとして新卒・中途採用業務全般に加え、就職セミナーでの講演等の広報活動や人事制度設計等に携わる。2005年5月に個人事業主として独立し、大学生の就職活動支援、社会人の転職支援などを中心に活動中。
【保有資格】国家資格キャリアコンサルタント。米国CCE,Inc.認定GCDF-Japanキャリアカウンセラー

就活を終えた先輩からのアドバイスは?

2024年卒業の先輩たちによる、後輩への就活アドバイスやメッセージをご紹介します。
実体験ならではの「生の声」を、ぜひ参考にしてみてください。

自己分析はじっくりと!

  • 就職活動にかかわらず、常に自分の内面と向き合い観察し、分析しておくことが大切だと思います。
  • 自分がどのような人間になりたいのか、何をして生きていきたいのか、自分の気持ちにしっかり向き合うことから始めよう。
  • 自己分析をして、自分の言葉で自分自身を語れるようにしておくといいと思います。

就活準備は早めに始めた方がいい

  • 早めに取り掛かって損はないので、早めに動き出すことと、時間をかけること。
  • 就活準備は早いに越したことはないので、後悔のないように、早め早めに行動し、取り掛かることがすごく大切だと思う。自分に合った企業を見つけ、知っておくことで、また新たな発見ができ、道も広がると思うので、自分の興味のある企業だけでなく、自分に合った企業にもどんどん数多く、エントリーしていくことが大事だと思う。

いろいろな業界・企業を見ておこう

  • 志望する仕事について、妥協できる点と絶対譲れない点をしっかり決めておくべきだと思います。
  • 自分の適性に合った企業はあると思うので変に気負わずに頑張ってほしい。
  • 余裕を持っていろんな企業を知ってください。自分が将来どう働きたいかわからないならなおさらです。多くの企業の理念や働き方を知ると、自分が何を大事にしていきたいか見えてきます。
  • 一つに絞らず、さまざまな職種のインターンシップに参加して、自分に合ったものを決めると良いと思う。
  • 自分がやりたいことを見つけること。終えてから後悔しないように、興味があるところには全部目を通すこと。
  • 面倒に感じてもさまざまな企業のインターンシップに参加した方が良いと思う。

周りを頼ることも大切

  • 先輩の先輩など、直近の就活経験者に就活の流れを聞くと今後のイメージが湧くと思う。
  • 大学のキャリアセンターに相談した方がいい。とても親切で優しかった。
  • 企業研究の方法など周りに相談できることは相談する。
  • 困ったら一人で抱え込まず、人に頼ってほしい。
  • 一人で就活を進めるよりも、大学のキャリアセンターなどを利用し、相談しながら進める方が安心。就活に関する情報を調べるたびに自分は何もできていないと焦り、精神的につらくなった時期があったため、あまり調べすぎないことも大切だと思った。
  • 面接練習を周りの大人にも見てもらい内容がこれで良いかを吟味することが大事。

スケジュール管理に気をつけて

  • 学校によって卒論が忙しくなる時期は違い、就職したい業種によってはスケジュールをしっかり組まないと回らなくなってしまいます。
  • 体調管理やスケジュール管理が大変だと思いますが気をつけて就活を行ってください!

新緑のオフィス街に立つビジネスパーソン

自己分析、企業研究、スケジュール管理…プロからのアドバイスを紹介!

先輩からのアドバイスの中で特に目立った「自己分析」「早めの就活準備スタート」「企業研究」「周りを頼る」「スケジュール管理」の5つの項目について、キャリアカウンセラーの山田英子さんにポイントや具体的な対応方法などをうかがいました。

自己分析は就活の第一歩。まずは適性検査から始めてみよう

自己分析とは、これまでの経験を振り返り、自分の強みや持ち味などの特徴を整理し、理解すること。多くの先輩が挙げているように、自己分析は就活の第一歩です。自己分析に取り組まないことには、自分の「仕事選びの軸」「キャリアの軸」がつかめず、就活がうまく進められません。

しかし、自己分析のやり方がわからず、足が止まってしまう人は少なくないようです。

自己分析のやり方には、「自分史を作る」「モチベーショングラフを作成する」などさまざまな方法があります。就活講座、就活セミナーなどで、自己分析について取り上げる学校も多いので、キャリアセンターに問い合わせてみましょう。

手軽なのは、適性検査や性格診断などのツール。簡単な質問に答えることで、個人の特徴や向いている仕事のタイプなどを洗い出すことができます。

自己分析は大変そうと二の足を踏んでいる人は、まずこのようなツールを試してみると、自分を知るきっかけになるでしょう。

→自己分析のやり方については、リクナビ就活準備ガイド「【自己分析のやり方】手軽にできる9つの方法や目的・志望動機の作り方まで」をご覧ください。

就活準備は早く始めた方が心の余裕につながる

もっと早く就活を始めれば良かった…は、毎年多くの学生から聞く声です。「早いに越したことはない」という先輩のコメントに倣って、ぜひ思い立ったその日から、就活準備を始めることをお勧めします。

会社説明会、ES(エントリーシート)提出、面接…と、企業のスケジュール主体で動かねばならない段階になると、じっくり自分に向き合う時間を確保するのが難しくなってしまうかもしれません。比較的時間に余裕のあるうちに、自己分析や業界研究・仕事研究などを進めておきましょう。

とはいえ、焦りすぎる必要はありません。まずは適性検査から始めてみる、学校のキャリアセンター主催の就活セミナーに参加してみる、業界や企業が行っているオープン・カンパニーに参加してみるなど、挑戦しやすいと感じるものからまず始めてみるといいでしょう。

その経験が下地になり、いざ就活本番に差し掛かったときに迷わず行動しやすくなります。「早めに準備を進めてきた」という心の余裕が、自信にもつながるでしょう。

合同企業説明会やインターンシップ(※)などでいろいろな企業を見てみよう

企業研究の重要さも、多くの先輩たちから聞くアドバイスです。皆さんおっしゃっているように、まずはあまり視野を狭めすぎず、いろいろな業界の企業を見てみましょう。

取っ掛かりとしてお勧めしたいのが、リクナビなど就職情報サイトの検索機能を活用すること。

例えばリクナビでは、「人と接する仕事」に興味があるならば、「人と接する」「コミュニケーション」などのキーワードで検索してみると、それに当てはまる企業がリストアップされます。その中から、気になる企業をいくつか調べてみるといいでしょう。

合同企業説明会への参加も、企業研究の「初めの一歩」として有効です。一度にさまざまな業界の企業に出会えるいい機会ですし、今まで意識していなかった企業、社名も知らなかった企業に、興味を引かれるかもしれません。

学校が学内で合同企業説明会を開催するケースもあります。「その学校の学生を採用したい」という意欲の高い企業が集まっているほか、卒業生である社員が話をしてくれる可能性が高く、ざっくばらんに質問しやすいというメリットもありますのでので、ぜひ積極的に参加しましょう。

そして、いろいろな企業のインターンシップにも参加しましょう。インターンシップは仕事研究、企業研究にとても役立ちます。1・2年生も、オープン・カンパニーなどのキャリア形成支援プログラムに参加して幅広く情報を集めておくと、就活に役立つでしょう。

※この記事で明記している「インターンシップ」は就業体験のある5日以上のプログラムを指します。「インターンシップ」の定義詳細については、こちら

悩んだり迷ったりしたら、OB・OGやキャリアセンターなどを頼ろう

「就活は孤独」などと言いますが、一人で頑張るだけでは限界があります。先輩たちのアドバイスのように、就活で困ったとき、迷ったときには周りの人を頼りましょう。

例えば、就活を体験したばかりのOB・OGからは、参考になる情報がたくさん得られると思います。ゼミやサークルの先輩の中に、志望する業界や企業に就職した人がいれば、OB・OG訪問をお願いするといいでしょう。

まだ志望業界・企業が定まっていない場合は、どの企業に就職した先輩でもOK。コンタクトを取りやすい先輩に時間を取ってもらい、就活体験談や今の仕事のやりがい、醍醐味(だいごみ)、大変さなどを教えてもらうことで、悩み解決の糸口が見つかったり、視野が広がったりすると思います。

もしゼミやサークルに所属しておらず、OB・OG訪問のツテがないという場合は、キャリアセンターに相談を。悩みや不安に対してアドバイスが得られるでしょうし、卒業生を紹介してくれるケースもあります。

「リクナビ就職エージェント」のような就職エージェントを活用するのも一つの方法。就職エージェントのキャリアアドバイザーは、自己分析のサポートやESの添削、模擬面接など、就活全般を通して伴走してくれるので、勇気づけられる場面も多いと思います。

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スケジュール管理と情報管理が就活の肝!

就活本番になると、スケジュールが一気に立て込みます。ES提出の締め切りが続いたり、毎日のように面接が入ったり…というケースもあり、「うっかりしていてES提出が間に合わなかった」「面接に遅刻してしまった・忘れてしまった」などの失敗談も耳にします。

今のうちからスケジュール帳やアプリなどを使って、日々のスケジュールを管理する習慣をつけておきましょう。

スケジュールだけでなく「情報管理」も就活の重要なポイントです。

いくら早めに就活準備を始め、さまざまな業界や企業の情報を集めたとしても、集めた情報を生かしきれず「集めっ放し」になっていては意味がありません。

お勧めしたいのは、「就活ノート」を作ること。集めた情報だけでなく就活の過程で気づいたこと、思ったことをすべて書き留めておきましょう。

例えば、会社説明会で得た情報、思ったこと感じたことを書き留めておけば、いざ応募するときに、志望動機や自己PR作成などの役に立ちます。

自己分析の内容も記しておくことをお勧め。迷ったとき、不安に駆られたときにノートをパラパラめくれば、自分の就活の軸を思い出すことができるでしょう。

早めに自己分析に取り組むことで、就活での迷いや不安を減らすことができる

キャリアカウンセラーという立場柄、さまざまな就活に関する悩みを聞く機会があります。

4~6月ごろだと、3年生からは「どのインターンシップに行けばいいのかわからない」、4年生からは「どの企業に決めればいいのかわからない」「内定はもらったけれど、本当にこの会社でいいのか迷っている」などの悩みが多く寄せられます。

 

就活に悩みや不安、迷いはつきものですが、初めに「就活の軸」をある程度固めてさえいれば、悩みや不安が生じてもその軸に立ち返ることでブレずに行動できたり、決断できるようになったりします。

悩みや不安、迷いをできるだけなくすためにも、まずはできるだけ早く自己分析に取り組み、仕事選びの軸を固めておくことをお勧めします。

軸は、まずは仮置きでもOK。就活を進める中で、「人と接する仕事がしたいと思っていたけれど、人と接するだけでなく『じっくりと関係性を築く仕事』がしたいのだとわかった」「実はチームで団結して行える仕事の方が向いていると気づいた」など新たな発見が得られたら、軸をブラッシュアップしていけばいいのです。

そして、可能であれば「他己分析」を行うこともお勧めします。友人や家族、ゼミやサークルの先輩など、自分をよく知る第三者から、自分の性格や強み、持ち味などを聞くことで、自分では気づけない特徴をつかむことができ、仕事選びや企業選び、自己PR作成などに生かせるでしょう。

【編集部より】キャリアアドバイザーのアドバイスも活用しよう

中には周囲に相談者が見当たらない…という人もいるでしょう。その場合は、先にも触れましたが、一度キャリアアドバイザーに相談してみるのも一つの方法です。

自己分析のやり方や自己PRの作成方法についてわかっているという人でさえ、「客観的に述べられているかどうか」「強みに対してエピソードがズレていないか」「わかりやすい表現になっているか」を自分で確かめるのは容易ではありません。そのようなときこそ、第三者、特にプロのチェックやアドバイスは心強いフォローとなるはずです。

リクナビ就職エージェントなどのキャリアアドバイザーは、マンツーマンであなたに合った就活のお手伝いをします。ぜひ“就活のプロ”を頼ってください。


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【調査概要】
調査期間:2024年3月1日~3月6日
調査サンプル:2024年3月卒業予定の大学生、大学院生500人(文系250人、理系250人)
調査協力:株式会社クロスマーケティング

就活をはじめる以前に、本当はいろんな不安や悩みがありますよね。
「面倒くさい、自信がない、就職したくない。」
大丈夫。みんなが最初からうまく動き出せているわけではありません。

ここでは、タテマエではなくホンネを語ります。
マジメ系じゃないけどみんなが気になる就活ネタ。
聞きたくても聞けない、ホントは知りたいのに誰も教えてくれないこと。
なかなか就活を始める気になれないモヤモヤの正体。
そんなテーマを取り上げて、ぶっちゃけて一緒に考えていきましょう。

みなさんが少しでも明るく一歩を踏み出す気持ちになれることが、
私たちの願いです。