【メキシコ編】 ハッピーな駐在生活は、メキシコのすべてを受け入れることから

Reported by うこ
メキシコにある日系メーカーの現地法人に勤務。現地では、日本からはなかなか行きにくいところを旅するのが楽しみ。特に、メキシコの有名な観光地カンクンは、何度でも行きたい魅力的なリゾート地だとか。

魔法の言葉「ニモド」

こんにちは。うこです。今回は、メキシコでハッピーに暮らすコツについてお話しします。

 

「郷に入りては郷に従え」。自分がメキシコに赴任して一番最初に肝に銘じたのは、この言葉でした。というのも、メキシコに来てから、あまりにいろいろなことが思い通りに運ばなくて、そのたびに、日本の素晴らしさを痛感していたからです。

 

例えば、「○時に来てください」と約束していても、相手が時間通りに来ることはまずありません。また、家具店にダイニングテーブルを注文したとき、無事に品物が届いたのは、4カ月後でした。こんなとき、日本人は、「なぜ平気で遅れてくるのか!」「なぜ注文通りに品物を届けないのか」と怒るのが普通だと思います。

 

しかし、ほどなくして気づきました。そうやって目くじらを立てても、自分が苦しくなるだけなのです。それよりも、「ここはメキシコ」と認める方がラクになる。メキシコでの生活を楽しむためには、メキシコの「だめなところ」「良いところ」を判断するのではなく、メキシコのすべてを受け止めて、メキシコ人らしく漂っていくことが、大事なのだと悟りました。メキシコには、「仕方ない」「しょうがない」という意味の「ニモド」という言葉があります。「なぜダイニングテーブルが届かないんだー!?」と憤るのではなく、「ニモドだねー」と受け流す方が、ここではハッピーに暮らせるのです。

 

メキシコに限らず、どこの国に行っても同じことが言えるのではないでしょうか。そうして、なんとなく漂うことができるようになると、かなり居心地が良くなるのがメキシコの不思議なところ。逆に日本に戻ってからが大変かもと思うこともしばしばです。

 

だからといって、「メキシコの人は時間を守らない」などと決めつけたりはしないように気をつけています。そういう決めつけは、おのずと態度に出てしまうからです。日本の価値観を持ち込んで、その価値観で評価を下すのではなく、「ここではこうなんだ」「今回はこうなんだ」と柔軟に受け止めるのが、双方にとって一番良いやり方なのではないかと思えるようになりました。

 

メキシコ式あいさつに最初は戸惑いが

メキシコでは、あいさつにも戸惑いました。自分が女性の場合は、「おはよう」「こんにちは」といったあいさつの際に、男性とでも女性とでも必ずハグして、ほっぺ同士をくっつける慣習があるからです。英語だと「Hi!」に相当するようなくだけた「Hola!」に続いて、「How are you?」に相当する「Como estas?」を必ず言い、それから抱き合って、ほっぺ同士をくっつける、という流れになるのですが、さほど親しくない相手と、こうした親密なボディー・コミュニケーションをすることに、赴任当初はかなり抵抗がありました。しかし、こうして現地式あいさつができるようになると、それだけでグッと距離が縮まるのです。それがわかってからは、やはり「郷に入りては郷に従え」精神で、すっかりメキシコ人気分で毎朝、あいさつをしています。

 

なお、男性同士の場合は、平手の状態で手のひら同士を叩き合ったあとに、今度は手をグーの形にして、もう一度ぶつけ合います。男性同士でほっぺをくっつけ合うあいさつは、普通はしないようですね。

 

次回は、メキシコでの暮らしについてお話しします。

 

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会社公認のイベントとして社内でサッカー観戦している社員たち。チームカラーの緑のシャツを着ている社員も多い。

 

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メキシコの「死者の日」(死者を崇めるお祭り。メキシコ版「お盆」)に、社員皆で社内に作った祭壇。この日は、至るところに祭壇やガイコツが飾られている。

 

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市場に出ている屋台。商品を見事に積み上げた陳列の仕方はもはや芸術の域に達している。

 

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同じく市場の屋台。店先にあふれる色彩は、メキシコならではの鮮やかさ。

 

構成/日笠由紀

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