【メキシコ編】 人を巻き込んで束ねていくスキルが身についた

Reported by うこ
メキシコにある日系メーカーの現地法人に勤務。現地では、日本からはなかなか行きにくいところを旅するのが楽しみ。特に、メキシコの有名な観光地カンクンは、何度でも行きたい魅力的なリゾート地だとか。

スペイン語のテレビドラマで日常会話をマスター

こんにちは。うこです。今回は、メキシコ駐在で得たものについてお話しします。

 

メキシコの公用語はスペイン語ですが、赴任前はまったくできませんでした。赴任1カ月前に1週間、カンヅメになってスペイン語の基礎を詰め込まれましたが、1週間でどうにかなるわけはなく、何もできないままの赴任に。赴任後1年間は、会社から「語学補助」が出るため、その制度を利用して、週2回、1時間ずつプライベートのレッスンを受けていました。赴任後1年以上がたった今は、自腹でレッスンを続けています。そのおかげで、今は、日常会話や、会議での発言内容は理解できるようになりました。

 

上達するために工夫したことは、やはり使うこと。現地にいて、使う機会はいくらでもありますから、「いやでも頑張って使うこと」、これに尽きると思います。特に役立ったと思うのは、スペイン語のドラマですね。アメリカのテレビドラマのメキシコ版で、決してシリアスではなく、むしろ他愛(たわい)もないストーリーのものを、楽しみながら見るようにしていたところ、日常会話で出てくるような表現が、かなり身につきました。職場の部下に聞くと、「うこさんは、会話の50パーセントは聞き取れていると思う」「話す方も、30パーセントくらいは伝わっている」という評価でした。レストランで注文するのにはまったく困らないレベルですし、自宅の大家さんとも会話が成立しています。日本語に直すと「今日、ハンバーグ、食べます」みたいな、単語の羅列レベルですが、用は足りているようです。

 

自分の「芯」を作ってほしい

海外駐在を経験したことで、国籍を超えて働くことに対する抵抗感が、圧倒的になくなりました。日本の本社にいたときも、グローバルな案件を抱える部署にいたため、海外とコンタクトを取ることがあったのですが、英語でやりとりすることに対しては、正直、身構えてしまっていました。やっとのことでメールを送っても、すぐに返事がなかっただけで、「自分の書いた英文が間違っていたのではないか」と心配になることも。駐在員となった今は、国籍の違う人たちと、ごく近い距離感で働けるので、英語にも抵抗を感じずに、気持ち良く一緒に力を合わせることができています。アメリカやブラジルといった、メキシコ以外の国にいる人とも、メールで何かをお願いすれば、即座に返信が返ってきたりして、すぐそばで一緒に働いているような感覚が味わえています。日本にいるころは、時間をかけて返信できるメールに頼りがちだったりもしましたが、今では、電話会議などにも、臆することなく参加し、積極的に発言できるようになりました。

 

とりわけ、メキシコ駐在で良かったと思うのは、相手との関係性で仕事を進めるやり方が身についたこと。理屈でない部分で人を動かさなければならないので、やりにくいと言えば確かにやりにくいのですが、これから日本に戻って、いろいろな国の人たちを束ねる立場になることを考えると、どうやって人との関係性を築いていくのか、人をどう巻き込むか、といったことを勉強できたのは、得難い経験だったのではないかと思えるようになりました。

 

将来、海外で仕事をしたいと考えている皆さんに言いたいのは、自分の「芯」を作ってほしいということ。自分は、どんなことを楽しいと感じ、どんなことをしたいと思っているのか。そうしたものをベースとして、「こういうことがやりたい」という情熱を持ってものごとに向かってほしいのです。留学や海外インターンシップなどを経験している学生さんもいますが、それが「就職に有利だから」という理由からだとすると、本末転倒な気がします。なぜ留学するのか、なぜ海外インターンシップを経験したいのか。そして海外駐在に興味があるのであれば、海外で働くことで何を成し遂げたいのかを、一度、自分の中でよく考えてみることをお勧めします。

 

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メキシコ第2の都市グアダラハラ (Guadalajara) のグアダラハラ大聖堂。内部のステンドグラスも美しくて有名だ。

 

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同じくグアダラハラのハリスコ州政府庁舎前。メキシコのお祭り「死者の日」には、ガイコツのデコレーションが飾られていた。

 

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メキシコ南東部にあるマヤ文明の古代都市遺跡「パレンケ (Palenque)」。4階建ての塔を中央に備えた宮殿や神殿から成る。

 

構成/日笠由紀

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