【職業・職種・業界・業種とは】どういう意味?違いは?すっきり解説!

業界研究や企業研究をしていると、「職業」「職種」「業界」「業種」といろんな言葉が出てきます。「職業」と「職種」、「業界」と「業種」は同じ意味なのか、それとも違うのか…などが気になってくる人もいるのでは?それぞれの意味について、人事として新卒採用を20年担当してきた採用のプロ・曽和利光さんに聞きました。

株式会社人材研究所 曽和利光さん写真プロフィール
曽和利光(そわ・としみつ)
株式会社人材研究所・代表取締役社長。1995年、京都大学教育学部教育心理学科卒業後、リクルートで人事コンサルタント、採用グループのゼネラルマネージャーなどを経験。その後、ライフネット生命、オープンハウスで人事部門責任者を務める。2011年に人事・採用コンサルティングや教育研修などを手掛ける人材研究所を設立。『「ネットワーク採用」とは何か』(労務行政)、『悪人の作った会社はなぜ伸びるのか?人事のプロによる逆説のマネジメント』(星海社新書)など著書多数。最新刊『人事と採用のセオリー』(ソシム)も好評。

「職業」とはどういう意味?「業界」と併せて考えよう

「職業」という言葉を辞書で調べると、以下のように書かれています。

・生活を支える手段としての仕事。職。

・生活を支えるに足る、特殊な技能や専門。

(三省堂『新明解 国語辞典』)

言葉をさらに分解すると、「職」とは、その人の担当業務、「業」とは、「毎日義務として一定量こなさなければならない仕事」(『新明解 国語辞典』)とあります。

職業の意味を理解するには、「業界」という言葉とセットで考えるとわかりやすくなるでしょう。

「業界」はどんな対象を扱うのか(What)「職業」はどんな役割を担うのか(How)をそれぞれ指しています。

業界の例

メーカー…有形のモノを扱う

自動車業界、アパレル業界、食品業界など

サービス業…無形のサービスを扱う

教育業界、介護・福祉業界、旅行・ホテル業界、外食業界、人材業界など

職業の例

営業職…取り扱う商品(モノやサービス)を、個人や法人に販売する

企画職…新しい商品の開発や、商品の広告宣伝、販売促進の企画や、企業の中長期計画や経営計画を立てる

技術職…新しい商品や技術を生み出すための研究・開発、機器や施設の設計などに携わる

なお、「会社員」「公務員」などの呼び方は、「どんな組織に所属しているか」を、「正社員」「自営業」「フリーランス」などは「企業に所属しているかどうか」の違いを表しているので、職業とは混同せずに捉えましょう。

職業について調べている就活生のイメージ

「職業」と「職種」、「業界」と「業種」は違う?

企業の採用ホームページやナビサイトなどを調べていると、「職種」「業種」と書かれていることもあり、「職業、業界と何が違うの?」とさらに混乱してくることもあるのではないでしょうか。

職種とは

職種とは「職業の種類」の省略表現と考えるとよいでしょう。

営業職、企画職のように一つひとつの職業の職務内容だけではなく、さまざまな職業を紹介している場合には、「職種」と書かれていることが多いでしょう。

例えば、リクナビの企業検索の条件で「職種」をチェックすると「事務系」「営業系」「販売系」「IT系」「技術系」「専門系」と6つの系統に分類されています。「事務系」であれば「人事・労務」「宣伝・広報」などのように、より具体的な仕事内容の項目に分かれています。

リクナビの「職種」の分類

事務系 商品企画・プランニング、調査・マーケティング、一般事務・営業事務、総務・業務など
営業系 営業(個人向け・新規開拓中心)、営業(企業向け・得意先中心)、MR(医薬情報担当者)、技術営業・システム営業など
販売系 販売・サービススタッフ、店長(店舗経営など)、スーパーバイザー、バイヤーなど
IT系 システムアナリスト・コンサルタント、システムエンジニア(SE)、ネットワークエンジニア、プログラマーなど
技術系 基礎研究、応用研究・技術開発、生産・製造技術開発、機械・電機・電子機器設計など
専門系 トレーダー・ディーラー、コンサルタント・研究員、教師、栄養士・管理栄養士、薬剤師、社会福祉士、記者・ライター、デザイナー、ゲームクリエイターなど

業種とは

同じく業種は「業界の種類」を指します。

こちらもリクナビでは、「メーカー」「サービス・インフラ」「商社」「銀行・証券・保険・金融」「情報」「百貨店・専門店・流通・小売」「IT・ソフトウェア・情報処理」と大きく分かれています。

「メーカー」は、扱う商材によって「食品」「化粧品」「医薬品」「住宅」などと細かく分かれています。

メーカー 食品、化粧品、医薬品、化学など
サービス・インフラ 旅行、レジャー・アミューズメント・パチンコ、教育、鉄道、公社・官庁など
商社(総合・専門) 総合商社、食料品、化学製品、化粧品など
銀行・証券・保険・金融 都市銀行・信託銀行、地方銀行、生命保険、クレジット・信販、リース・レンタルなど
情報(広告・通信・マスコミ) 広告、出版・雑誌、放送・テレビ・ラジオ、新聞など
百貨店・専門店・流通・小売 百貨店・デパート・複合商業施設、コンビニエンスストア、ドラッグストア・医薬品・化粧品・調剤薬局など
IT・ソフトウェア・情報処理 情報処理、ソフトウェア、インターネット・WEB・スマートフォンアプリ、ゲームソフトなど

自分の関心のある「職業」「業界」を「職種」「業種」の一覧の中から探して、企業情報を調べてみましょう。

リクナビで「職種」「業種」をチェックするには、こちら

言葉の意味がわかったら、業界・企業研究をしてみよう

「職業」「職種」「業界」「業種」の言葉の意味を押さえたら、就活準備としてぜひ業界・企業研究を進めてみましょう。
エントリーシートや面接でよく聞かれる志望動機を考える際、その企業のことを理解して「ほかではなく、なぜその企業なのか」自分なりの軸がはっきりしていると伝えやすくなります

リクナビには、それぞれの業界の仕組みや最新動向を紹介した「業界ナビ」やオリジナルの「企業研究シート」があるので、業界・企業研究の際に活用してみてください。

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業界研究のやり方・ポイントを徹底解説!

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このポイントを押さえよう! 就活に役立つ企業研究のやり方

取材・文/田中瑠子

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