今週は、入学から1年が経過した大学2年生484人のアンケートを紹介します。先輩たちは、部活やサークル、アルバイト、どう選べばよかったと考えているのでしょうか?
目次
全体の半数近くが部活・サークル選びが「うまくいった」と回答
■大学1年生のときの部活・サークル選びは、うまくいきましたか?
入学から1年が経過した大学2年生に、大学に入学したときの部活・サークル選びがうまくいったかどうかを尋ねたところ、全体の半数近くが「はい」と回答。「いいえ」と答えた学生は16.3%にとどまり、4割近くは部活もサークル活動もしていないことがわかった。属性別では、文系学生よりも理系学生の方が、「はい」と答える人の割合が高い傾向が見られた。
全体の半数近くがアルバイト選びは「うまくいった」と回答
■大学1年生のときのアルバイト選びは、うまくいきましたか?
次に、同様にアルバイト選びがうまくいったかどうかを尋ねたところ、やはり全体の半数近くが「はい」と回答。「いいえ」と答えた学生は2割程度にとどまり、アルバイトをしていない学生も3割を超えることがわかった。属性別では、文系学生よりも理系学生の方が、「はい」と答える人の割合が高い傾向が見られた。また、アルバイトをしていない学生の割合は、理系学生よりも文系学生の方が多かった。
部活・サークル、アルバイト選びの反省点は主に「雰囲気」「活動・仕事内容」をしっかり確認すること
では、リアルボイス編で、先輩たちが部活・サークル、アルバイト選びで後悔していることを紹介します。
部活・サークル編
●入学してしばらくバタバタしていて、サークルを選べなかった。しばらくしてから、どこかに入ろうと思っても、勧誘が一段落していて、なかなか近づきにくかったので、新入生歓迎行事のときに、もっとちゃんと調べればよかった。(法学部)
●友達に誘われるままに今のサークルに入ってしまったので、やめたくてもやめられない状況。もっと自分の意思をしっかりと持つべきだった。(社会福祉学部)
●やれそろいのウェアだバッグだと出費が多い。もっと費用のかからないサークルに入ればよかった。(薬学部)
●部活もサークルもなんとなく選ばずにここまで来てしまったが、何かしら始めておくべきだった。そのおかげで、友人も少ないし、先輩からのアドバイスなども得られない。(情報学部)
●最初に入ったサークルでは、活動内容と無関係な強制参加のイベントが多すぎた。結局、金銭的についていけなくなり辞めた。事前に実際の活動内容などを確認すべきだった。(文学部)
●部活選びは、在籍中の部員の話をうのみにしない方がいいかも。入ってほしいがために多少「盛る」ことがあるから。以前、在籍していてやめた人などにも聞いておくべきだったと後悔している。(理工学部)
アルバイト編
●時給の高さで居酒屋のアルバイトを選んだが、勤務中ずっと大声を出さなくてはならず、きつかった。制服やまかない(勤務中の食事)なども自費負担だったので、そうと知っていれば選ばなかったと思う。(情報学群)
●CD・DVDレンタル店でアルバイトをしていたが、直属の上司のえこひいきがひどい。バイトをする前に、客としてレジの中での会話などをもっとちゃんと聞いておくべきだったと思っている。(教育学部)
●今バイトしている店は、店員同士の雰囲気があまり良くありません。また、学生のバイトが私だけなせいか、学生であることを考慮してもらえず、「テストがあるから休みたい」と言ったら怒られてしまって…。大学の先輩がバイトしている店とかだったら、雰囲気も聞けたし、テスト期間なども考慮してもらえたのではないかと思います。(歯学部)
●塾のバイトは、残業が多い。もっとこの業界を知ってからバイトを選べばよかったと思う。(法学部)
●バイト先であるコンビニでは、接客マナーの意識が高く、勉強になってありがたいと思います。ただ、お盆や年末などにギフトのノルマがあり、額が学生にはあまりにも高いので、困っています。(経済学部)
●スーパーでバイトをしたが、シフトが固定制だとは知らずに入ってしまい、学業を圧迫。辞めようにも、人手が足りなく辞められない。(社会学部)
私がさらにデータを分析したところ、部活・サークル活動、アルバイトのいずれもしていない先輩は全体の13.2%で約8人に1人。学業が忙しかったり、家庭の事情などもあるから一概には言えないけれど、ただなんとなく「まだ選んでいない」というケースもありそう。これから考える1年生のみんなは、ぜひ早めに検討してみてはいかが? そのときは、先輩たちの部活・サークル選び、アルバイト選びの反省点を大いに参考にしてね。
【調査概要】
調査期間:2014年4月5日~4月6日
調査サンプル:大学2年生484人
調査協力:株式会社クロス・マーケティング
文/日笠由紀
イラスト/中根ゆたか