企業選びの基準7つ|自分に合った就職先の選び方&重視すること【事例付き】

就活における企業選びの基準7つを解説。自分に合った就職先の選び方と、就活の軸別にどんなことを重視すると良いのかを、具体的な事例を踏まえて紹介します。企業選びに迷っている就活生や、複数内定を得て入社する企業選びに迷っている学生へ、リクナビ就職エージェントのキャリアアドバイザーがプロの立場から対処法をアドバイスします。

就活で自分に合った企業を選ぶための4ステップ

就活で「自分に合った」企業を選ぶ方法を、4ステップで解説します。

  1. 自己分析をして就活の軸を決める
  2. 軸を基に企業選びの基準を選定する
  3. 基準に従って企業を探す
  4. 探した企業に優先順位をつけ、そう考えた理由を探る

ステップ1. 自己分析をして就活の軸を決める

自己分析をして、働く上で大切にしたいことを考えましょう。これが就活の軸です。就活の軸は「仕事内容にひも付くような仕事軸」と「仕事をする上での条件軸」の2つに分けられます。なお、軸は1つに絞る必要はなく、複数持っていても構いませんし、2つの軸を掛け合わせて考えても構いません。

ステップ2. 軸を基に企業選びの基準を選定する

ステップ1で設定した就活の軸に従って、働く上で大切にしたいことを実現するためには、どんな企業であることが必要かを考えましょう。これが、企業選びの基準になります。この記事では、後ほど代表的な企業選びの基準を7つ紹介しますので参考にしてみてください。

ステップ3. 基準に従って企業を探す

ステップ2で企業選びの基準を決めた後は、その基準を満たす企業の情報を集めて、比較しましょう。仕事内容や募集要項、社風などを幅広く調べて企業理解を深めると良いでしょう。

ステップ4. 探した企業に優先順位をつけ、そう考えた理由を探る

就活を進めていくと、自分でも気がつかないうちに企業の優先順位がついてきます。すでに絞り込んでいる企業群に対して、さらに優先順位を明確にし、どうしてその優先順位になったのか理由を探りましょう。これにより、自分にとって本当に優先度の高い要素を見つけることができます。この作業は複数の企業から内定を得た後に、どこに内定承諾するか迷ったときにも有効です。
企業を見極めるイメージの就活生イラスト

企業選びの7つの基準と具体的なチェックポイント

「自分の希望を満たせる企業なのか」を見極めるときには、以下の7つの基準に注目すると良いでしょう。それぞれの基準について具体的な確認項目と、ポイントを紹介します。

<企業選びの基準7つ>

  1. 事業内容
  2. 経営層や企業の方針
  3. 仕事内容
  4. 企業規模と他社優位性・安定性
  5. 企業風土・組織文化・社風
  6. 待遇・福利厚生・働き方
  7. 入社後3年以内定着率

企業選びの基準1. 事業内容

具体的な確認項目の例

  • 企業は何を目的とし、誰に対して、何をしているか
  • どのような仕組みで利益を生み出しているか

確認ポイント

入社後の業務はすべて、企業の事業目標につながっています。自分のやりたいことが企業の目標や方向性とズレていないかを確認しましょう。

企業選びの基準2. 経営層や企業の方針

具体的な確認項目の例

  • 創業者はどのような思いでその企業を設立したのか
  • どのような経営方針・企業理念・ビジョン・パーパス(企業の存在意義)を掲げているか
  • 今後の事業展開や企業の発展をどのように狙っているか

確認ポイント

経営層の考え方によって、仕事の進め方やプロセスは変わってくるものです。「目標には共感しているのに、やり方に納得できない」といったことが起きないように、自分の考え方とマッチするかどうかを確認しましょう。

企業選びの基準3. 仕事内容

具体的な確認項目の例

  • 新卒で採用をされた際にはどのような仕事に携わるのか
  • キャリアを歩むにつれてどんなキャリアステップがあるのか
  • 社内で社員はどのように分業をしているのか
  • 事前に求められるスキル、入社後に求められるスキルはどのようなものか
  • 自身の経験やスキルとの接点

確認ポイント

入社後は具体的にどんな仕事をするのか、それはやりたいことなのか、できることなのかを確認しましょう。企業や職種に対するイメージだけで理解したつもりになっていると、「本当はやりたくないことだった」というミスマッチが生じかねません。

企業選びの基準4. 企業規模と他社優位性・安定性

具体的な確認項目の例

  • 企業としての蓄えがどの程度あるのか、どの程度利益を生み出しているのか
  • 社員1人当たりの利益はどの程度か
  • 同業他社との比較優位性、セールスポイントは何か

確認ポイント

企業の経営が安定しているかどうかは、入社後に働く上での心理的な支えにもなります。同じ規模の企業と比べて突出していることを調べると、「その企業ならではの志望動機づくり」にも生かせるでしょう。

企業選びの基準5. 企業風土・組織文化・社風

具体的な確認項目の例

  • どのような価値観・考え方を持った人々が集まっている企業なのか
  • 実際の企業・社員の雰囲気や印象はどのようなものか
  • 組織ごとに企業の方針・価値観・考え方がどのように浸透しているか
  • 昇進や昇給などは年功序列か、実力主義か
  • 社員の平均年齢や入社歴などの構成比
  • ダイバーシティをどのように捉え、今後どのように推進しようとしているか

確認ポイント

具体的な社風に加え、前述した経営層の思いやビジョンを社員はどう捉え、どのくらい浸透しているか確認しましょう。経営層と現場の考えの乖離(かいり)は、働きづらさにもつながってしまいます

企業選びの基準6. 待遇・福利厚生・働き方

具体的な確認項目の例

  • 待遇・給与が社会の物価指標やトレンドに合わせて変化しているか
  • 待遇・給与がキャリアを積むにつれて変化しているか
  • 休日日数・有給取得率・残業時間の実績
  • 従業員の健康や幸福のための最低限の福利厚生を持ち合わせているか

確認ポイント

具体的な内容に加えて、世の中の流れに変化対応しているかも確認しましょう。例えば、近年の物価上昇に合わせてベースアップをした企業と、そうでない企業とでは仕事以外の日々の生活のしやすさ、未来に向けての蓄えも異なるでしょう。自分の努力だけでは変えられない要素なので、事前に確認しておくと安心です。

企業選びの基準7. 入社後3年以内定着率

具体的な確認項目の例

  • 新入社員が入社後どの程度腰を据えて働いているのか

確認ポイント

新卒入社後の3年間は、社会人としてのベースのスキルを身につける大切な時期です。離職率が高いことが一概に悪いことではありませんが、入社後3年以内定着率が低い場合には、その理由を確認しましょう。

【事例紹介】就活の軸別に、企業選びの基準で重視すると良いこと

代表的な企業選びの基準と具体的な確認項目をいくつか紹介しましたが、すべての条件を満たせる自身にとって完璧な企業はそう多くはありません。ここでは、「数ある基準の中で、自分は何を重視すれば良いのか」迷ったときの参考用に、実際の就活生が設定していた企業選びの基準を、就活の軸別に事例として紹介します。

事例1.「成長したい」という軸を持つ学生が企業選びで重視した基準

  1. 経営層や企業の方針
  2. 仕事内容
  3. 企業風土・組織文化・社風

「社会人として幅広いスキルを身につけて成長したい」という就活の軸を持っていた学生(Aさん)の場合、「経営層や企業の方針」→「仕事内容」→「企業風土・組織文化・社風」の順番で企業選びの基準を重視していました。

まず、経営層や企業の方針からは、入社後にその企業内でどんな成長機会がどのくらいありそうかを推測することができます。Aさんは特に、「今後の事業展開や事業計画」などを確認していました。企業としての成長意欲が高ければ、そこで働く社員にも自然と新しいことに挑戦し成長する機会が巡ってくると考えていたためです。

また仕事内容については、先輩社員のインタビューを読み込んで「この企業ではどんな経験を積めて、どんなスキルが身につくのか」を分析し、そのスキルは自分が得たいものなのかという観点から企業選びを行っていました。

最後に社風では、Aさんと同じように「自己成長を目的とした先輩社員が多い企業かどうか」に注目をし、入社後に自分がモチベーション高く働けそうかを確認していました。

事例2.「自分らしく働きたい」という軸を持つ学生が企業選びで重視した基準

  1. 待遇・福利厚生・働き方
  2. 企業風土・組織文化・社風
  3. 仕事内容

「どんなときも周囲のペースに惑うことなく自分の考えを大切にして自分らしく働きたい」という就活の軸を持っていた学生(Bさん)の場合、「待遇・福利厚生・働き方」→「企業風土・組織文化・社風」→「仕事内容」の順番で企業選びの基準を重視していました。

待遇・福利厚生・働き方の中でも、特に「働き方の幅広さ」を確認することで、ライフステージや環境・心情の変化に合わせて、その時最も心地よい働き方を選べるかどうか推測することができます。Bさんの場合、具体的には「リモートワークやフレックス勤務、時短勤務などどのような働き方と制度があるか」「選択型研修など自分のタイミングと意欲でスキルを獲得する機会があるか」を確認し、社員それぞれのライフスタイルと成長意欲に合わせて働くことができる環境なのかを確認しました。

また企業風土・組織文化・社風では、「トップダウンではなく若手の意見にも耳を傾け反映しているか」に注目し、社歴にかかわらず希望や意見を尊重してもらえる風土があるかを確認していました。

最後に仕事内容については、「自分でやり方を考えながら進めていける仕事か」に注目し、そのスキルは自分が得たいものなのかという観点から企業選びを行っていました。

企業選びに迷ってしまった就活生へ、就活のプロからのアドバイス

最後に、本記事を監修したリクナビ就職エージェントのキャリアアドバイザー、八下田護(やげた・まもる)さんに、企業の選び方・判断基準に迷ってしまった就活生へのアドバイスをもらいました。

企業選びに自信を持てない、軸や判断基準を決め切れない場合のアドバイス

就活では、企業を選ぶ基準を1つに定める必要はありません。そして、最初から最後まで1つの基準だけを頼りに就活を進めなければいけないわけでもありません。「途中で変わってもいい」「今はまだ100パーセントしっくりこなくてもいい」と思いながら、最初は気楽な気持ちで探してみましょう。就活を進めるうちに見えてくるものがあるはずです。

就活を進めて内定に至っても、自分なりの基準が特に見つからない場合のアドバイス

自分1人で考えていると、本当は気がついている、感じていることがあるのに、言語化できないというケースは少なくありません。こういったときは、誰かに話すことで気持ちや考えを整理してみましょう

家族や友人、先輩などに相談するのが気恥ずかしい場合には、就活のサポートをする私たちのような就職エージェントを頼ってください。リクナビ就職エージェントは、単に企業を紹介しているだけではありません。それももちろん大切な一つのサポートではあるのですが、学生が頭の中で考えていることを一緒に整理し、頭の中ではまとまっているけれどまだ言語化できていないことを言語化するようなサポートもマンツーマンで行っています。そうして言語化した就活の軸や企業選びの基準を活用して、そこにひも付く企業を一緒に探し、優先順位をつけながら企業選定をして選考を進め、内定につなげていくサポートもしています。複数内定を得た後も、どこに内定承諾をするのかまでしっかりと相談に乗っているので安心してください。

そもそもやりたいことがない場合のアドバイス

初回の面談でお話をうかがうと、「やりたいことがないです」「どんな仕事でもいいです」という思考の学生は、実は少なくありません。その感情を否定するつもりはないですし、恥ずかしがる必要もないと思います。ただ、この後の人生で長い時間を費やす“働く”場面で、少しでも楽しい要素、やりがいを感じる要素がある方が幸せじゃないかな、と考えています。だからこそ、そんな方は早めに私たちのような就職エージェントのサポートを受けてもいいかもしれません。一緒に自分らしくいられる仕事・環境を探しましょう。

リクナビ就職エージェントへの相談は、就業意欲さえあれば大丈夫!その人に合っている仕事と企業を探して、内定までサポートするのはキャリアアドバイザーの仕事です。安心して気軽な気持ちで相談に来てみてください。


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プロフィール 八下田 護(やげた・まもる)

リクナビ就職エージェントのキャリアアドバイザー。新卒で入社した旅行代理店では、ハネムーンや退職旅行など、“人生の節目でのサポート”にやりがいを感じ、さらに多くの人々が直面する就職の場面でのサポートができればと、株式会社リクルートへ中途入社。現在は大学生・大学職員に向けたキャリア支援を行っている。

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記事作成日:2023年9月15日 記事更新日:2024年2月1日

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