普段からメガネを掛けていたり、その日のファッションや気分によってメガネを使ったりしている就活生もいるのではないでしょうか。では、面接などの就活の選考には、メガネを掛けていっても良いのでしょうか?気になるメガネ事情について、就活を経験した先輩にアンケートを実施。また、掛けていく場合はどんな形や色のメガネを選ぶといいのか、選ぶときのポイントをJINS(ジンズ)の広報担当者に聞きました。
目次
先輩たちは就活の選考にメガネを掛けていった?【内定者アンケート】
就活を終えた2019年度先輩500名に「就活の選考にメガネを掛けていったことはありますか?」とアンケートで聞いたところ、「はい」と回答した人は27.5%でした。
■就活の選考にメガネを掛けていったことはありますか?(n=500、単一回答)
「メガネを掛けていった」先輩たちに理由を聞いて多かったのは、「目が悪いから」「普段からメガネを掛けているから」「コンタクトレンズが目に合わないから」というものでした。
そのほかに、選考で採用担当者に与える印象を考えてメガネを選んだというコメントもありました。
- 真面目そうに見えるかなと思ったから(公務員)
- スーツ以外のどこかに自分らしさを取り入れたかったから(ファッション・アパレル)
- 知的な印象に見えそうだから(建設)
一方、「メガネを掛けていかなかった」先輩の理由の多くが「裸眼で見えるので、メガネは必要ない」「コンタクトレンズだから」「メガネは家でしか掛けないから」という理由でしたが、選考を意識して掛けていかなかったという人もいました。
- メガネを掛けるとメイクが崩れることが多かったから(ホテル)
- 歩くことが多く、汗をかいたりするとずれるから(公務員)
- 堅い印象を与えると思い、いつも通りコンタクトにした(建設)
- メガネを掛けていない自分の方が好きだし、自信を持てるから(公務員)
- コンタクトレンズをしている方が視界もクリアになり、見栄えも良くなると思うから(放送局)
アンケートの結果を見ると、メガネを掛けているか、コンタクトレンズを着けているかなど、普段の過ごし方と同じように選考に臨む人は多いようです。しかし、選考の場であることを考慮して、メガネを掛けるかどうかの判断をしている先輩たちもいました。
普段通りの姿で選考に臨みたいのか、メガネを掛けることで相手に与える印象を変化させたいかで判断すると良いようです。
メガネを掛けるかどうかを判断するときに気をつけたいことは?
「選考時にメガネを掛けていくのは良くない」という決まりはありませんが、企業に提出するES(エントリーシート)や履歴書に、証明写真の欄があることも。この証明写真には、面接担当者が書類の人物と面接に来た人物が同一であることを把握するための役割があります。
そのため、ESや履歴書に貼った写真でメガネを掛けていなかったのに、印象が変わってしまうような形や色のメガネを掛けていってしまうと、同一人物であると認識することが難しくなってしまう可能性があります。
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プロに聞く!就活中に掛けるメガネ選びのポイント
続いて選考にメガネを掛けていく場合、メガネ選びのポイントは何でしょうか。アイウェアブランドJINS(ジンズ)の広報担当・岡田真里奈さんに、就活シーンに合うメガネの形や色の選び方について聞きました。
「相手にどんな印象を与えたいか」を意識してメガネを選んでみよう
フレームの形はスクエアかラウンドか、色は暖色系か寒色系か…など、メガネのフレームの選択肢はさまざまありますが、「色や形は自由に選んで良いと思います」と岡田さんは話します。
「“真面目”“物腰柔らか”“クリエイティブ”など、選考を受ける企業がどんな業界か、どのような仕事内容かによって求める人物像は異なるため、一概に就活向きのメガネはコレ!と言うのは難しいでしょう。
メガネは選ぶ色やフレームの形によって、与える印象が変化します。就活に向けて新しくメガネを購入しようと考えている方は、選考を受ける企業の求める人物像を踏まえて、どんな印象を与えたいかを念頭に自分に合うメガネ選びをしてみてはいかがでしょうか?
ただ、レンズに色が入っていたり、顔の大きさに対してフレームが大きすぎたりするメガネは、カジュアルな印象を与えるので、就活シーンでは控えた方が良いかもしれません」(岡田さん)
続いて、就活中に使うメガネを選ぶに当たって知っておきたい「形」が与える印象について紹介します。
「メガネの形」7パターンと与える印象を紹介
そもそも“メガネの形”にはどんな種類があるのでしょう。岡田さんに聞いた7つの形の特徴を紹介します。(各フレームの参考画像は、JINSの商品より)
1. スクエア
きりっと引き締まった印象を与えるスクエアタイプ。知的で誠実な雰囲気で、ビジネスシーンでも人気があります。
https://www.jins.com/jp/item/URF-17S-281_497.html
2. ウエリントン
逆台形のレンズシェイプが特徴です。スクエアよりも少し柔らかい印象になりますが、知性やシャープさを演出できます。天地の幅が広いものほどカジュアルな印象です。
https://www.jins.com/jp/item/UUF-19S-219_288.html
3. ラウンド
丸いレンズシェイプで、知性と柔らかさを演出します。顔に対してメガネが大きすぎると少しカジュアルな印象になってしまうので、サイズ選びが大切です。
https://www.jins.com/jp/item/LMF-19A-015_86.html
4. ボストン
丸みを帯びた逆三角形のレンズシェイプが特徴。トレンドを取り入れつつ、落ち着いた印象を演出したいときにオススメです。
https://www.jins.com/jp/item/LMF-19A-017_94.html
5. オーバル
楕円(だえん)形のシェイプが特徴。優しく自然な印象になります。
https://www.jins.com/jp/item/LRF-19S-255_507.html
6. ブロウ(サーモント)
上のフレームに厚みのあるデザインが特徴。強い印象を残したいという方にオススメです。
https://www.jins.com/jp/item/LMF-19A-016_94.html
7. ハーフリム(ナイロール)
下のフレームがないデザインで、知的な印象を与えます。
https://www.jins.com/jp/item/LMN-17S-093_85.html
就活生にオススメのメガネを「顔の形別」に紹介!
さまざまなメガネのフレームの形があると紹介してきましたが、「たくさんあってどれがいいか選べない…」と悩んでしまう就活生もいるのでは?
岡田さんに選ぶポイントを聞くと、「フレームの形が与える印象のほかにも、顔の形とメガネの相性を見るのも大切です」とのこと。顔の形別にオススメのメガネを紹介するので、参考にしてみてください。
顔の形は大きく5つに分かれる
顔の形は、眉からあごまでの幅を縦、目尻から目尻までの幅を横として、その比率で以下の5つのタイプに分けるのが一般的です。
面長顔:日本人の大半がこのタイプとされる。たまご型よりも縦が長い
三角顔:横より縦が長い面長顔で、あごがほっそりしている
四角顔:縦より横が長く、あごが張っている
たまご型:縦と横の長さが同じで、理想的な形といわれる
続いて、顔の形ごとに相性がいいフレームを、岡田さんに紹介してもらいました。
丸顔の人には「スクエア」がオススメ
シャープな形のメガネを選ぶことで、顔の丸さからくる幼い印象や柔らかい印象を、すっきりとより知的に見せることができます。
面長顔の人には「ウエリントン」がオススメ
メガネの天地の幅があるウエリントンは、顔の縦長の印象を抑え、顔のバランスをより良く見せてくれます。
三角顔の人には「オーバル」「ハーフリム」がオススメ
三角顔のきりっとした印象を、丸みのあるメガネを掛けることでより柔らかい雰囲気に変えてくれます。
【オーバルのフレームのメガネを掛けたときのイメージ】
四角顔の人には「ボストン」がオススメ
四角顔は真面目で堅い印象を与えがち。ボストンタイプの丸みにより、優しい印象を演出できます。
たまご型の人はどんな形のフレームも合う!
たまご型は顔の形自体のバランスがいいので、どんなフレームの形でも合います。今はボストンやラウンドなど、丸みのあるフレームがはやりなので、メタル素材でおしゃれに見せるなど、いろんなタイプを試してみては。
【ラウンドのフレームのメガネを掛けたときのイメージ】
「どの形のフレームでも、フレームに厚みがあれば目元がより強い印象になります。ただ、表情を暗くしてしまう可能性もあるので、アイウェアショップで掛けてみて店員さんに印象を聞いてみると良いでしょう」(岡田さん)
フレームの“色”と“素材”は肌の色になじむかどうかで選ぼう
また、岡田さんは「顔の印象は、フレームの形のほかに“色”や“素材”でも変わってきます」と教えてくれました。それぞれについて、詳しく聞きました。
色
きりっと真面目な印象を与えたいのならグレーやシルバー、ネービーなどの寒色系、柔らかく親しみやすい印象を与えたいのならゴールドや明るい色のブラウン、サーモンピンクなどの暖色系がいいといわれています。
ただ、大切なのは肌の色と合っているかどうか。イエローベースの肌であれば暖色系、ブルーベースの肌であれば寒色系の方が顔なじみは良く、肌の透明感をより引き立たせます。
素材
メタル素材はすっきりとシャープな印象になります。反対に、重厚感を演出したいならアセテート素材の厚みのフレームを選ぶと良いでしょう。
メガネは、自分の思い通りに顔の印象を変えられるアイテムですが、選び方によってはマイナスの印象を与えてしまうこともあるといいます。
「フレームの形が同じでも、色と素材の組み合わせによってメガネの印象は大きく変わってきます。メガネ選びで悩んだときは、店員さんに相談してみると顔の形を見極めた上で、自分に合うメガネを提案してくれるでしょう」(岡田さん)
メガネを掛けて選考に臨むときに気をつけたい2つのポイント
最後に、メガネを掛けて選考に臨む就活生に向けて、事前にチェックしておくと良い2つのポイントについて聞きました。
メガネが緩んでいないか
メガネを長く使っていると、ネジが緩んでしまったり、メガネの幅が広がってしまっていることも。面接でメガネがずり落ちてしまうと、だらしのない印象を与えてしまいます。また、メガネを指で上げるなどの動作も、あまりに頻繁に行うと、落ち着きのない印象を与えてしまうかもしれません。
選考の前には、メガネのつるが耳にしっかりと掛かっているか、目の位置がレンズの中央か少し上にあるかどうかをチェックして、アイウェアショップでサイズを合わせることをオススメします。
レンズの汚れ
レンズの汚れも、客観的に見ると意外と気になるものです。メガネ拭きを携帯して、選考前にレンズを拭いてキレイにしておくと良いでしょう。
髪型やメイクと同じように、どんなメガネを掛けるかによって相手に与える印象が変わってきます。ここで紹介したメガネの選び方は、就活中だけでなく社会人になってからも役立ちます。「自分はどんな印象を与えたいか」を考えてみて、自分に合うメガネを探してみてはいかがでしょうか。
【調査概要】
調査期間:2019年5月10日~5月13日
調査サンプル:就職活動を経験したことがある1~5年目の社会人500人
調査協力:株式会社クロスマーケティング
取材・文/田中瑠子
イラスト/yoko
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