今週は、大学1年生178人のアンケートを紹介します。
みんなは、大学生活、イメージ通りだったのでしょうか?
55%の大学生が「イメージ通りではなかった」と回答
■入学して約5カ月たちましたが、大学生活はイメージ通りでしたか?
入学から約5カ月がたった大学1年生に、大学生活がイメージ通りだったかどうかを尋ねたところ、全体の4割超が「はい」と回答し、残りの6割弱は「いいえ」、つまりイメージ通りではなかったと答えた。
属性別では、文系・理系共に、さほどの差は見られなかった。
高校時代との違いや、自由な環境にびっくりする人も
リアルボイス編では、何がイメージと違っていてイメージ通りだったのかを、具体的に紹介します。
●授業が早く終わると思っていたが、講義が5限まである日も多かった。まさか帰宅するのが夜になるとは思っていなかった。(国際文化学部)
●一人暮らしを始め、自炊をするつもりはあったものの、「たぶんすぐに飽きるだろうな」と思っていたら、やはりすぐ料理を作らなくなった。(薬学部)
●大学では、高校と違って授業の取り方も人それぞれで、ホームルームのクラスが一応存在してはいても、同じクラスの人と出会うことが少なかった。友達とワイワイ遊ぶイメージがあったが、結局、あまり交流のないまま日々を過ごしている。(文学部)
●高校時代は勉強漬けだったので、大学も1日中講義があるのだろうと思っていたが、上限単位内であれば、かなり自由に講義を受けられることに驚いた。(文学部)
●大学がクラス制と聞いて、高校とあまり違わない毎日を想像していたが、クラスの中でのポジションを気にせずに、気の合う仲間とだけつながればいいのがラクで、今となっては毎日がとても楽しい。(栄養学部)
●授業中なのにスマホで遊んだりダベっていたりして、学生が不真面目。講師が注意してもまったく改善されないので、みんなの学問に対する意識がかなり低いことにガッカリした。大学は勉強しに来るところなのに。(法学部)
●課題が多く、バイトや趣味に費やせる時間が思った以上に少なかった。(メディアプロデュース学部)
●ゼミが1年の時からあるとは思わなかった。(法学部)
●普段の授業はゆるいが、テスト前は皆死ぬ気で勉強することと、ほとんどの学生がバイトをしていること。この2つが意外だった。(薬学部)
●「そうなるんじゃないかな~」と予想した通り、「大学ぼっち」になった。ごはんはいつも一人で食べている。(文系学部)
●友達の女の子たちがオシャレすぎて、ついていけない。(農学部)
●大学に入ったらすぐに彼女ができると思っていたけど、一向に恋人ができない。(理工学部)
イメージ通りだったかどうかは、その人が大学にどんなイメージを抱いていたかや、どんなことを期待していたかにもよるみたいね。ただ、入学前に考えていたのと多少違っていても、残念な気持ちを引きずったまま大学生活を送るのはとてももったいないこと! 今のこの環境、この状況で、いかに大学生活を充実させるかを考えて、あらためてスタートを切ってみてはいかが?
【調査概要】
調査期間:2015年9月3日~9月9日
調査サンプル:大学1年生178人
調査協力:株式会社クロス・マーケティング
文/日笠由紀
イラスト/中根ゆたか