今週は、大学2年生~大学院2年生872人のアンケートを紹介します。
先輩たちが考える、大学1年生のうちにやっておくべきことはなんでしょうか?
半数近くが「勉強」と回答。次いで「資格取得」「アルバイト」という意見が多い
■大学1年生の時を振り返って、やっておけばよかったと思うことは何ですか?(複数回答)
大学2年生~大学院2年生に、大学1年生のうちにやっておくべきことについて尋ねたところ、半数近くが「勉強」と回答した。次いで、「資格取得」「アルバイト」も約3人に1人の割合で並んだ。「その他」では、「遊び」「趣味」という答えも複数見られた。
先輩たちの経験から学ぶことー勉強も遊びも、大学1年生のうちにやっておこう
リアルボイス編では、先輩たちの大学1年生のうちにやっておけばよかったと思うことを、紹介します。
勉強・資格試験編
●2年生からの専攻学科が単位の取得率の順位で決定されたため、取得率不足で第1志望の学科に行けなかった。もっと勉強しておくべきだった。(工学部2年)
●時間に余裕があった1年生の時のうちに簿記の資格をとっておけばよかったと後悔しています。(商学部2年)
●大学1年のうちに自動車の免許を取っておいてよかった。ただ、もう少し勉強して単位を多めにとっておけば、今もっとラクだったかも。(文系学部2年)
●勇気を出して短期留学に行っておけばよかった。夏休みに行くことにしたが、留学中も就活のことが気になってしまいそう。(経済学部3年)
大学生活編
●サークルに入って、いろんな人と交流し、人脈を広げておくべきでした。今、こんなに交際範囲が狭いのは、そういう努力を怠ったせいかと。(日本文化学部3年)
●大学に入学した勢いで彼女を作って楽しく過ごしたかった。もうそんな余裕ないし…。(法学部3年)
●海外旅行は、行きたいなら1年生のうちに行った方がいい。3年生以降になると忙しくなり、なかなか行けないと思う。(芸術学部4年)
●就活前になって、アルバイト経験というアピールポイントがないのが不安になってきた。講義のスケジュールからアルバイトは難しいと判断したものの、週2~3日ぐらいならできたかもしれなかったのに…。(生命科学部3年)
●本を読んでおけばよかったとつくづく思う。(大学院理学研究科1年)
●1年生の時に必修教科をたくさん履修したので、単位の心配はゼロ。ただ、夏休みなどの長期休暇中に国内でいいから、遠くに旅行してみたかった。(文系学部3年)
●アルバイトやボランティアを存分に経験していたので、それらのエピソードが、就活に大いに役立った。ただ、海外旅行でも短期留学でもいいから、海外での経験はもう少ししておきたかった。(大学院農学研究科2年)
●もっと遊んでおくべきだった! 3年生になると、就活のことで頭がいっぱいになり、遊ぶ余裕がなくなってしまった。(工学部3年)
大学生の本分である「勉強」を挙げる先輩が一番多かったということは実に興味深いね。先輩たちのリアルボイスからは、大学1年生の時期が、その先の大学での勉強のベースとなることや、その一方で比較的時間が自由になるので、資格取得の勉強やサークル活動、アルバイトなどに打ち込む余裕もあることが伝わってくる。みんなも、先輩たちが身をもって得た教訓を生かして、かけがえのないこの時期を悔いのないものにしてほしいな。
【調査概要】
調査期間:2013年6月14日~6月16日
調査サンプル:大学2年生~大学院2年生872人
調査協力:株式会社クロス・マーケティング
文/日笠由紀
イラスト/中根ゆたか