将来、海外で働きたいですか?
大学1年生に、海外で働きたいかどうかを尋ねたところ、3割弱が「はい」と回答し、残りの7割強の学生は「いいえ」と答えた。
属性別では、文系学生よりも理系学生の方が海外志向の学生が多かった。
なぜ海外で働きたいのですか?(複数回答)
次に、海外で働きたい理由を尋ねたところ、「国際的な仕事がしたいから」が約6割で一番多く、「語学力を鍛えたい・生かしたいから」「日本以外の世界を知りたいから」がいずれも半数で続いた。次いで、「最新の知識・技術が身につく環境で働きたいから」も36.4%に上った。「その他」としては、「日本とは違う環境で刺激を受けたい」といった声が寄せられた。
●欧米の医薬品メーカーで働いて、新薬の研究開発を行いたい。(薬学部)
●商社に入って海外駐在員となり、現地で英語やその他の外国語を駆使して、自社と現地政府・現地企業との共同事業・交流事業などに貢献できたらと考えている。(法学部)
●発展途上国の恵まれない子どもたちが、普通の生活を送れるようにしてあげたい。(文学部)
●海外で最先端の研究を行ってみたいと思っている。また、海外の研究者との人脈も広げたい。(教養学部)
●日本の文化と海外の文化、双方の良いところをミックスした建築設計を、世界に広められたらと思っています。(工学部)
●世界の優秀な人たちの中で働くことで、自分を磨きたい。(総合科学部)
●海外の美術館や研究機関で研究員として働きたい。世界的に権威のある教授とも直接話せるレベルになりたい。(美術学部)
●自分の専門分野を生かして、最先端の技術や設備が整った病院で働きたい。(医学部)
●伝統芸能からアニメまで、さまざまな日本の文化を世界中の多くの人々に伝えたい。(文学部)
●アメリカなど、IT技術が発達した国で、最先端のテクノロジーを学びたい。(教養学部)
●日本の優れたシステムを、いろいろな国で活用してもらえるように、サポートしたいと思っています。(工学部)
●世界にも通用するようなデザインを発信できるようになりたい。(芸術学部)
なるほど、海外で働きたいと思っている人は、どんなふうに働きたいか、働き方も結構イメージできているんだね。これからは、どんな企業でも海外の国々と関わる機会がますます増えると言われているから、海外での仕事にさほど興味がない人も、ある程度はその可能性を想定しておくといいかも。海外で活躍する先輩社会人たちのリアルな体験談は、「海外駐在員ライフ」で読めるから、ぜひ読んでみてほしいな。
文/日笠由紀 イラスト/中根ゆたか