今週は、短大2年生、大学4年生、大学院2年生1604人のアンケートを紹介します。
内定した先輩たちは、就活、大変だったのでしょうか?
全体の7割が「大変だった」と回答
■就活は、大変でしたか?
内定を得て就活を終えた短大2年生、大学4年生、大学院2年生に、就活が大変だったかどうかを尋ねたところ、全体の約7割が「はい」と回答し、大多数の学生が、就活で苦労したことがわかった。
属性別では、理系学生よりも文系学生の方が「はい」と答えた学生の割合が多く見られた。
学業との両立、スケジュール管理、気持ちの切替え・・・。先輩たちが体験した、数々の苦楽に耳を傾けてみよう
リアルボイス編では、先輩たちがどんなふうに大変だったのか具体的な経験談を紹介します。
●卒業論文を書くための準備をしつつも、説明会に行かなければならず、履歴書の締め切りと面接の準備にも日々追われた。例年よりも時期が遅くなったために、学業と就活の両立に苦しむ日々が、少なくとも3月から7月の半ばまで続いた。(印刷会社内定/文学部)
●志望していた業界とは別の業界で面接が進む結果となり、業界研究や企業研究などの軌道修正が大変でした。(損害保険会社内定/人間社会学部)
●大学3年生の時に単位をほぼとり終わっていたため、さほど大変ではなかった。アルバイトも単発の仕事を中心にしていたので、両立できた。(介護・福祉会社内定/法学部)
●思ったよりも長期戦となり、時間、お金、エネルギー共にたくさん費やさなければならなかった。内々定を匂わせた企業が、結局はあっさりと不合格になったりして、厳しい現実を突き付けられた。(証券会社内定/法学部)
●採用人数が少ない業界ばかり受けてしまったから大変だった。大手企業にこだわってしまったせいもあるかも。(自動車メーカー内定/総合政策学部)
●夏の暑い日に長袖のスーツを着ての就活は、本当につらかった。(航空会社内定/経済学部)
●就活に時間が取られるので、アルバイトができず、交通費などの費用を親に借金した。まだ全部返し切れていない。(建設会社内定/地球環境科学部)
●面接や試験のために飛行機や新幹線で移動するのが大変でした。台風の時など、面接に行けなくなったらどうしようかと心配になりました。(海運会社内定/大学院海洋生産管理学研究科)
●選考過程が長いため、一回落ちてしまうとまた振り出しに戻ってしまい、精神的に落ち込んでしまったり気力をなくしてしまったりした。(サービス業界内定/総合科学部)
●お祈りメール(不合格通知)が来た時、気持ちの整理がなかなかつかず、切り替えが難しかった。(インターネット関連会社内定/スポーツ科学部)
●就活を通じて社会の仕組みがわかったため、意外と楽しかった。(インターネット関連会社内定/生活環境学部)
●面接がうまくいったと自分では思っていても、不合格になることが多くて、心が折れそうになった。(建設会社内定/短大家政学部)
2016年3月卒業予定の先輩たちは、就活本番のスタートがその前の年よりも3カ月繰り下げ(※)になったこともあって、スケジュール感がつかみにくかったり、真夏の猛暑の中で就活しなければならなかったりして、大変だったんだね。学業との両立が難しかったという声もあるから、就活をスタートする前に、卒論の準備や単位の取得など、できることはなるべくやっておくという手もあるかもしれないよ。
※4年制大学の場合、就職情報サイトからの企業へのプレエントリーの開始が、大学3年12月から3月に変更になった
【調査概要】
調査期間:2015年9月17日~9月27日
調査サンプル:内定を得た企業に2016年4月に入社予定の短大2年生、大学4年生、大学院2年生1604人
調査協力:株式会社クロス・マーケティング
文/日笠由紀
イラスト/中根ゆたか
\リクナビからのお知らせ/
簡単5分で、あなたの強み・特徴や向いている仕事がわかる、リクナビ診断!就活準備に役立ててみませんか。
▼2026年卒向けはこちら▼
▼2025年卒向けはこちら▼