サークル(あるいは部活)やアルバイト先は、もう決めましたか?(複数回答)
大学1年生に、サークルや部活、アルバイト先を決めたかどうかを尋ねたところ、6割を超える学生が「サークル(部活)を決めた」と回答し、「アルバイト先を決めた」と答えた学生も、約4割に上った。また、全体の約4人に1人は、サークル(部活)とアルバイトの両方を決めた一方で、全体の約4人に1人が、「どちらも決めていない」と回答した。
属性別に見ると、文系学生よりも理系学生に「サークル(部活)を決めた」と答えた学生の割合が多く、「アルバイト先を決めた」と答えた割合では、理系学生よりも文系学生の方が多い傾向が見られた。「どちらも決めていない」と答えた割合では、理系学生よりも文系学生の方が多かった。
●塾講師のアルバイトを始めたのは、教員志望だから。大学生活が忙しいけれど、週1でもいいということなので、なんとか続けられそう。(教員養成課程)
●人脈を築きたくて、テニスサークルに。いろいろな学生と知り合えそうだから。(情報工学部)
●人見知りを克服したり、人と人との間にあるものを理解できるようになれるかと思って、ボランティア・サークルに入ってみました。(健康科学部)
●公務員試験対策の勉強サークルに入った。法学部の勉強とつながって相乗効果が生まれることを期待している。(法学部)
●耳の聞こえない友人がいるので、手話でコミュニケーションを取りたいと思い、手話サークルに入った。(人間科学部)
●文化祭の実行委員会に入った。何かを主体的に動かしたりしたことがなかったので、この機に自分を変えたいと思ったから。雰囲気もよさそうだった。(工学部)
●日本の伝統文化に触れたくて、能楽サークルに入った。バイトは、取り合えず、コンビニに。週2日でいいので、続けられるかなと思っている。(教育福祉学部)
●毎週金曜日に先輩がご飯をおごってくれるので、食研究会に入りました。イベントが多いことや、食べるだけでなく、スポーツ交流などもあるのが魅力でした。(農学部)
●本が好きなので、古本屋でアルバイト。多くの本に囲まれて楽しい。覚えることは多いけど頑張りたい。(文芸学部)
●地域の祭りに興味があったから、その祭りの学生委員会に参加することに。アルバイトは、お金の出入りのないところがよかったから、図書館の仕事を選んだ。(交流文化学部)
●テニス部に入ったのは、そこに好きな人がいたから。(医学部)
●日本人に食の不均衡を知ってもらうために、開発途上国の食糧援助プログラムのコールセンターのアルバイトをしています。(経済学部)
なるほど、4人に1人は、まだアルバイト先やサークル・部活を決めていないんだね。もちろん、大学生の本分は勉強だから、まずは勉強に集中することが大切。でも、大学時代は、サークル活動やアルバイトを通じて得られるものも実に多くあるんだよ。社会勉強やコミュニケーション力アップ、友人づくりといった観点からいっても、アルバイトやサークル活動はなかなかいい機会だと思うな。少しでも興味があるものがあれば、時間がある1年生のうちにチャレンジしてみては?
文/日笠由紀 イラスト/中根ゆたか