将来、海外で働きたいですか?
大学1年生に、海外で働きたいかどうかを尋ねたところ、約3人に1人が「はい」と回答し、残りの学生は「いいえ」と答えた。
属性別では、理系学生よりも文系学生の方が、海外志向の学生が多かった。
なぜ海外で働きたいのですか?(複数回答)
次に、海外で働きたい理由を尋ねたところ、「語学力を鍛えたい・生かしたい」と「日本以外の世界を知りたい」が、全体の半数強でほぼ並び、「国際的な仕事がしたい」が約半数、「日本とは違う環境で働きたい」「最新の知識・技術が身につく環境で働きたい」が全体の約3分の1の水準で続いた。「その他」としては、「海外の環境が好き」といった声が寄せられた。
●日本人が安心して海外旅行できるように、海外で日本人のサポートをする仕事がしたい。具体的には、空港スタッフか旅行会社の現地スタッフを考えている。(国際経営学部)
●貿易関連の仕事に従事しながら、常に最新の国際情勢を把握し、それをもとに私的ビジネスを開拓していきたいと考えています。(経済学部)
●翻訳の仕事を通じて、海外の書籍を日本に紹介したい。(文学部)
●デザイン系の仕事にかかわりながら、海外のデザイン最前線の世界に触れられたら最高!(芸術工学部)
●NPOや国連などで、発展途上国の人々が安全に暮らせるように手助けをしたい。(法学部)
●海洋調査の専門家となり、世界中の海について調べたい。調査を通じて世界中の研究者たちと交流したい。(農学部)
●華道の師範免許があるので、英語とフランス語のスキルを生かしながら、日本の伝統文化を海外に伝えていこうと思います。(文学部)
●多国籍企業や国連などの国際機関で、世界中を回って知見を広げたい。(経済学部)
●インフラがまだ成熟していない国に行って、日本が誇る技術を駆使して社会システムを整備してあげられたらと考えている。(教育学部)
●外交官となって、各国の政府間との外交に携わる中で、日本の国益を守りたい。(法学部)
●海外でサービス業に就き、日本のおもてなしの良さを伝えていきます!(国際教養学部)
●休暇制度がしっかりしている海外で働いて、余暇もたっぷり楽しみたい。(看護学部)
「若者の海外離れ」と言われて久しいけれど、約3人に1人は海外で働きたい気持ちを持っているんだね。みんなのリアルボイスからは、海外で日本にないものを吸収して日本に紹介したい人、日本の魅力や技術を海外に紹介して海外の環境向上に貢献したい人の両方がいることが伝わってきて、実に感慨深かったよ。
文/日笠由紀 イラスト/中根ゆたか