大学に入学してからの1年間で、クラスメートたちと差がついたと思うことはありますか?
入学から1年が経過した大学2年生に、大学に入学してからの1年間で、クラスメートたちと差がついたことがあるかどうかを尋ねたところ、6割以上が「はい」と回答し、1年生のときの過ごし方が2年生になった今に大きな影響を与えていることがわかった。属性別では、理系学生よりも文系学生の方が、「はい」と答える人の割合が高い傾向が見られた。
●第二外国語のフランス語を、授業以外の時間も熱心に勉強して、早速フランス語検定を受けている友人が間近にいるのに、自分は日々の授業についていくので精いっぱい。すでに決定的な差がついていると思う。(法学部)
●1年間で友達が50人できた同級生。サークルに入ったからだろうが、人脈を広げようとする姿勢は見習わないと。(経済学部)
●同じアルバイト先の同学年の友人。私は、まだ右往左往しているのに、彼女は着実に仕事を覚えて成長し、社員やパートさんの信頼を得ている。(教育学部)
●大学1年生の間に簿記2級の資格を取った友人がいる。目標を設定することって大事だと思った。(商学部)
●根気よく公募展に絵を出品していた友人が、近ごろは有名なコンクールに入選するようになった。ごく最近になってから危機感を抱いて作品を発表し始めた私と違い、友人はこの危機感をもっと前に感じて、活動を始めていたのだと思う。(造形学部)
●アルバイトでしっかりとお金を稼ぎ、自動車免許(普通自動車第一種運転免許)を取った同級生。僕ももっとアクティブにならなくては!(総合社会学部)
●課題提出や講義への出席を怠り、結局単位がもらえなかった友人と、きちんと出席して単位をとった自分。正直、1年間で大きな差が開いたと思います。(理工学部)
●映画などを自主的に制作している同級生。現場で先輩と一緒に活動していることで、縦のつながりができている。先輩との絡みがない自分とは決定的な差。(メディア造形学部)
●学費以外はすべて自分でアルバイトしてまかなっている友達。学業もしっかりと修めていて、自分にはとても真似できないと思った。(薬学部)
●友人がオーストラリアに短期留学した。口だけの私とはちがうなあと感心した。(生涯学習システム学部)
●1年間、あまり研究室に積極的に顔を出さなかったためか、専攻している考古学に関する知識の量が同級生よりもかなり少ない。(文学部)
●彼氏のいる友人が多い。もっとまじめに合コンに参加すればよかったのかも。(文系学部)
たかが1年、されど1年。大学1年生でいる間に、どんな目標を立て、どんな時間の使い方をしたかで、先輩たちには今、大きな差が開いているんだね。みんなも、これからの大学生活に悔いを残さないように、これからの1年間をどう過ごすか、今のうちにしっかり目標や計画を立ててみたらいいんじゃないかな?
文/日笠由紀 イラスト/中根ゆたか