大学に親しい友達がいますか?
大学2年生~大学院2年生に、大学に親しい友達がいるかどうかを尋ねたところ、8割強が「はい」と回答し、大多数の学生が、親しい友達を持っていることがわかった。属性別では、学部生よりも大学院生の方が、「はい」と答えた学生の割合が多い傾向が見られた。
その友達との出会いのきっかけは?(複数回答)
次に、その友達との出会いのきっかけについて尋ねたところ、約7割が「クラスやゼミ」と回答し、4割台で続く「部活やサークル」を大きく引き離す結果となった。「その他」では、「SNSで知り合った」「共通の趣味があった」「入学式に知り合った」といった回答が見られた。
●風邪をひいたとき。レンタルCDを返しに行ってくれたり、弁当を買いに行ってくれた。(経営学部2年)
●好きだった人にふられたとき。友人が電話で話を聞いてくれたおかげで気持ちが楽になった。(大学院医学研究科1年)
●就活や研究で大変なとき。お互いに励まし合えたからこそ、くじけずに済んだ。(人文学部4年)
●一緒にケーキを食べに行って、いろいろおしゃべりをするとき。最高のリラックスタイム。(文学部4年)
●難しいレポート課題が出されたとき。一緒に考えてくれて心強かった。(基幹理工学部4年・)
●風邪で熱を出したとき。友達がプリントやノートをとっておいてくれたおかげで、授業についていけた。自分が悩んでいるときや落ち込んでいるときに、相談に乗ってくれたり、励ましてくれることも、とても有り難い。(法学部4年)
●1人暮らしの友人宅や居酒屋にみんなで集まるとき。一緒に旅行できるのもうれしい。(法学部4年)
●お昼や休み時間。友達がいれば、一人ぼっちでぽつんといなくて済むから。(農学部4年)
●テスト前。得意科目が異なるので、お互いに得意な科目を分担して演習問題を解いて、教え合えた。(大学院理工学研究科1年)
●一緒にゲームをプレイしているとき。ディープに趣味の話ができるのも友達がいるからこそ。(デジタルコミュニケーション学部4年)
●教育実習中。毎日疲れてへとへとだったが、友人から励ましのメールをもらって元気が出た。誕生日にプレゼントをもらったり、学校を休んだときにレジュメをもらったこともあった。(大学院文学研究科2年)
●つらいことがあったとき。一緒に泣いてくれたことで、心から信じられる友だと実感。彼女につらいことがあったときは、自分も彼女のために何かしてあげたいと思った。(国際経営学部4年)
普段は一緒に楽しい時間を過ごし、困ったときにはお互いに助け合う…親しい友達がいることで、学生時代はグンと濃密なものになりそうだね。大学に入学してからなかなか友達ができないという人も、クラスやゼミ、サークル・部活、アルバイトや寮、家が近い同士など、あらためて周りを見回して、気が合いそうな人に積極的に声をかけてみては? きっと世界が広がるよ。
文/日笠由紀 イラスト/中根ゆたか