サークル活動・部活、アルバイトをしていますか?
大学1年生に、サークル活動・部活、アルバイトをしているかどうかを尋ねたところ、「サークル活動・部活とアルバイトの両方」をしている学生が約3人に1人となり、「サークル活動・部活のみ」も約4人に1人となった。「いずれもしていない」は全体の約2割にとどまり、残りの約8割は何らかの活動をしていることがわかった。属性別に見ると、文系学生よりも理系学生の方が「いずれもしていない」と答える学生の割合が多いことがわかった。
サークル活動・部活選びは、うまくいきましたか?
次に、サークル活動・部活をしている学生に、サークル・部活選びがうまくいったかどうかを尋ねたところ、約8割が「うまくいった」と回答。大多数の学生が自分のサークル・部活選びに納得していることがわかった。属性別では、文系学生よりも理系学生の方が「うまくいった」と答える学生の割合が高かった。
アルバイト先選びは、うまくいきましたか?
次に、アルバイトをしている学生に、アルバイト先選びがうまくいったかどうかを尋ねたところ、7割強が「うまくいった」と回答。多くの学生がアルバイト先に満足していることがわかった。属性別では理系学生よりも文系学生の方が、「うまくいった」と答える学生の割合が高かった。
●時給の良さが決め手になった飲食店のアルバイトだったが、接客の基本、お客さまへのサービス精神など多くのことを学べている手ごたえがある。接客も楽しく、自分が接客向きであることも発見できた。(社会福祉学部)
●ピアノを弾くのが好きなのでピアノサークルに入ったところ、友達がたくさんできた。(法学部)
●去年通っていた予備校で試験監督を募集していたので応募。事務的な仕事だったので、接客サービスが苦手な私に向いており、選んで成功だったと思います。(外国語学部)
●バンドでオリジナル曲を作るのが希望だったので、部室はなくてもオリジナル曲のみを演奏するという新しいサークルに入ったところ、真剣に音楽の話ができる仲間に出会えて正解だった。(文系学部)
●時給が高くてラッキーと思ったが、いざ採用され働いてみると、とても忙しかった。また、居酒屋なので週末の休みがなかなか取れないのも不満。(工学部)
●姉の勧めでサークルに入り、価値観の合う仲間と出会えた。(文学部)
●同じ学科の先輩がいるバイト先を選んだ。時給もいいし、テストやレポートなどの話も先輩から聞けて大成功。(工学部)
●中学から続けてきた吹奏楽部に入り、楽しく活動できている。ただ予想以上にお金がかかるのが誤算だった。(医学部)
●アルバイトは、時給重視で塾講師を選んだが、あまりシフトに入れてもらえず思うように稼げない。(法学部)
●人脈を広げたくてインターカレッジサークルを選んだおかげで、いろいろな大学の友人ができた。だが、活動場所が遠いので、交通費がかなりかかる点が残念。(外国語学部)
●店員同士がわきあいあいとした雰囲気であることを確認した上でコンビニのアルバイトに応募。正解だった。(情報理工学部)
●外国語を話すことが好きなので、「外国人のお客さんが来るかも?」という期待を胸に、輸入食品の置いてあるお店で働くことにしました。実際、外国人のお客さまは思った以上に多く、気軽に英語で話しかけてくれて楽しいです。(外国語学部)
7~8割の人が「サークル・部活選び」「アルバイト先選び」について「うまくいった」と考えているのは何よりだね。「失敗した」と思っている人も、ただ失敗を悔やむだけでなく、気持ちを切り替えてあらためて向かい合ってみるとか、あるいはほかのサークル・部活・アルバイト先を検討したりと、なんらかのアクションを起こしてみたらどうかな? そして、サークル活動・部活、アルバイトをまったくしていないというみんなも、2年生になったら、学業に影響しない範囲でこうした活動を始めてみるといいかも。大学生活がより充実すると思うよ。
文/日笠由紀 イラスト/中根ゆたか