エントリーシート(ES)の添削ができる代表的な9個の方法ごとに、メリット・注意点・費用・質・スピードの速さ・利用の気軽さを比較して解説。誰にどうやってお願いすれば的確なアドバイスがもらえるのでしょうか。ES添削を依頼する先の選び方とおすすめ添削先、依頼するときのポイントと例文、添削が間に合わない場合の対処法やよくある疑問などをリクナビ就職エージェントのキャリアアドバイザーと、新卒採用の動向に詳しい専門家に聞きました。
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目次
代表的な9個のES添削方法のメリット・注意点
ES添削を誰かに依頼したい場合、まず考えられるのは以下の9個の方法です。
- 家族に依頼する
- 友達に依頼する
- 社会人の先輩に依頼する
- 志望企業のOB・OGに依頼する
- 学校のキャリアセンターに依頼する
- 就職エージェントに依頼する
- 有料のES添削サービスに依頼する
- ChatGPTなどのAIサイトを利用する
- 就活生用のグループSNSを利用する
それぞれの特徴やメリット・注意点について、数多くの就活生の相談に乗っているキャリアアドバイザーの田村梨香さんと佐藤光紘さん、久野夏帆子さんに解説してもらいました。
ESを書いてみたけれど内容に自信が持てない。もっとブラッシュアップしたい…。そんなときは、この記事を参考に、第三者からの客観的な意見をもらってESの完成度を上げることを目指してみてください。
ES添削方法1:家族に依頼する
メリット
家族は、気軽に相談しやすい上に、本音を言ってもらいやすいというメリットがあります。幼いころから一緒にいるからこそ、強みや弱みも含めた、あなたらしさをよく理解してくれているはず。自分の魅力や強みがわからないときには、「〇〇という良さがあなたにはあるよ」などと、ヒントをもらえるかもしれません。
ES提出の期日が迫っている場合にも、「〇〇までに返信してほしい」とお願いしやすく、添削スピードの速さに期待ができることもメリットでしょう。
注意点
就活の専門家ではなく、場合によっては学生生活を詳細に理解しているわけでもないので、自分らしさが伝わるかどうかを中心に添削をお願いするのが良さそうです。誤字や脱字のダブルチェックなどを依頼するのも良いでしょう。
ES添削方法2:友達に依頼する
メリット
学校やアルバイト先の友達は、気軽に相談しやすいというメリットがあります。また、友達ならば、学生生活の中でのあなたらしさをよく理解してくれているはず。当たり障りのない表面的な内容になってしまっている部分に対して、「あなたの〇〇という魅力が伝わるようにするためには、△△のエピソードの方がいいかもしれないよ」など、具体的なアドバイスをもらえるかもしれません。
その場で直接ESを見てもらい、すぐにアドバイスをもらうことも可能なので、添削スピードが速いこともメリットの一つと言えるでしょう。
注意点
就活の専門家ではないので、企業側の人事の視点を考慮したアドバイスや添削をもらうのは難しいでしょう。ES全体から受けた印象や、自分の魅力が伝わっているかどうかなどを確認したいとき、誤字や脱字をダブルチェックしてもらいたいときにお願いするのが良さそうです。
ES添削方法3:社会人の先輩に依頼する
メリット
同じ部活やサークルだった社会人の先輩は、友達や家族と同様、気軽に相談しやすい上、自分のことや学校やサークルなどの環境の特徴をわかった状態でアドバイスをもらえるでしょう。さらに、社会人の視点でチェックしてもらえるので、友達や家族よりも実践的なアドバイスがもらえそうです。
その先輩の所属業界・職種ならではの考え方や価値観でアドバイスをしてもらえるので、できれば志望業界・職種の先輩にお願いしてみましょう。
注意点
ES添削スピードはあまり速くないかもしれません。繁忙期などで仕事が忙しい場合は、休日などに対応をしてもらうことになるため、「企業への提出日までに添削と推敲(すいこう)が間に合わない」ということがないように、1~2週間ほど余裕を持って依頼すると良いでしょう。
ES添削方法4:志望企業のOB・OGに依頼する
メリット
志望企業のOB・OGからのES添削は、社風や文化、実際の仕事内容を考慮した上でアドバイスしてもらえるというメリットがあります。ESでの伝え方や表現に対しても「〇〇という言葉よりも、△△という言葉を使った方が、うちの会社の人にはなじみが良いと思う」など、具体的に添削をしてもらえる可能性もあるでしょう。ホームページや採用パンフレット、会社説明会などだけではわからない、企業の特性に合わせたESに仕上げることができるかもしれません。
注意点
志望企業のOB・OGは、学校のキャリアセンターなどで紹介をしてもらうケースもあるでしょう。初対面の社会人に時間を割いてもらうことになるため、事前に志望企業について調べられることは調べ、誤字脱字などのダブルチェックは済ませた上で、「どの点について重点的にアドバイスが欲しいのか」を明確にしておくと良いでしょう。
OB・OG訪問の場で直接ESを見てもらい感想をもらう方法もありますが、メールで依頼する場合は、添削スピードはあまり速くないかもしれません。企業への提出日まで余裕を持って依頼すると良いでしょう。
ES添削方法5:学校のキャリアセンターに依頼する
メリット
学校のキャリアセンターは、学内の事情に精通しているため、専門分野の伝え方に迷っている場合や、学生時代に力を入れたこと (ガクチカ)の伝え方などを相談したい際に力を発揮しやすいでしょう。マンツーマンで時間をかけて丁寧に指導してもらえるケースも多く、ESが何も書けていないゼロベースからでも、一緒に考えて作成してくれることもあるようです。
注意点
予約制で混み合っていて利用できないことも多いので依頼には注意が必要です。特に、例年1~3月は就活生からの相談やES添削依頼が多いため、思い立ったときにすぐに添削をしてもらえるようなスピード感はないかもしれません。キャリアセンターにESについてアドバイスをもらいたい際は、混み合う時期を避け、少し余裕を持って相談するなどの工夫が必要でしょう。
また、企業との接点は限定的なケースが多いため、志望動機などはOB・OGや就職エージェントなどに添削を依頼した方が良いかもしれません。一方で、地元の中小企業や、学校と共同研究をしていて付き合いが深い企業、学校推薦枠を持っている企業などに対しては、就職エージェントよりも情報を持っているケースもあります。自分がES添削を依頼したい企業が学校とどの程度深いかかわりがあるのかは、キャリアセンター職員に聞いてみると良いでしょう。
ES添削方法6:就職エージェントに依頼する
メリット
就職エージェントは、無料で応募企業の目線になって添削をしてもらえるのが大きなメリットです。
一般的に、就職エージェントには企業とのやりとりに特化した部署があり、採用年度ごとに企業がどんな学生を求めているのかなどの採用意向を把握しています。その情報は、学生に対峙(たいじ)するキャリアアドバイザーに細かく共有されるため、過去に採用された内定者の特徴や傾向だけではなく、「今年は何を重視しているのか」などの最新の就活動向も踏まえたチェックが可能です。多様な企業との接点がありES添削の経験も豊富なため、実際に評価されるESなのかどうかの見極め精度も高いと言えるでしょう。
また、就職エージェントは、いわば「就活全般の専門家」なので、自己分析や面接準備の観点も踏まえたアドバイスが可能です。例えば、書類選考を通過した後のことも考えて、「ESにどんな情報を書いておくと、面接で聞いてほしい質問を引き出せるか」など、戦略的な相談もできるかもしれません。
注意点
基本的には就職エージェントが紹介する求人に対してのES添削がメインとなるため、それ以外の企業のESの添削はできない可能性があります。また、添削スピードは担当者のその時の業務量によってバラツキが生じるでしょう。早ければ即日も可能でしょうが、一般的には1週間前後を目安に考えておくと良いでしょう。
ES添削方法7:有料のES添削サービスに依頼する
メリット
インターネットなどを通じて、ES添削サービスを提供している会社や個人も存在します。ES添削だけに特化しているため返信スピードが速いケースも多く、有料であるからこそ丁寧なフィードバックが期待できます。中には、依頼してすぐにフィードバックをくれるサービスもあり、学校のキャリアセンターと、就職エージェントの良いところを兼ね備えている場合もあります。自分のことをまったく知らない人だからこそフラットな目で客観的なアドバイスがもらえる点もメリットと言えます。
注意点
企業の志望動機などを確認してもらう際には、添削者と応募企業にどのくらい接点があるかを確認しましょう。かかわりの深い業界や職種などでは質の高い添削を期待できますが、そうではない場合には、個人的な経験則からのフィードバックになってしまい、あまり的確なアドバイスが受けられない可能性もあります。無料でES添削をできる方法がほかにあるため、依頼料金に見合ったフィードバックが得られそうかどうか、事前に見極められると良いでしょう。
ES添削方法8:ChatGPTなどのAIサイトを利用する
メリット
ChatGPTなどのAIを利用したES添削は、添削スピードが速いのが大きなメリットです。提出締め切りが迫っていて、そのほかの手段ではES添削が間に合わない場合などに有効でしょう。誤字脱字や文章表現の間違いなど、デジタルデータで判断できるミスは人よりも正確にチェックできるのも特徴です。すでに作成済みの文章を、文字数制限に合わせて調整したい場合の下書き作成などにも使えるでしょう。
注意点
AIの使用方法によっては、まとまったきれいな文章になり過ぎて「その人らしさ」が伝わりにくくなることもあります。また、AIは事実とは異なる内容を自動生成することもあるので、そのまま企業に提出すると面接で矛盾が生じてしまうかもしれません。
AI添削を利用する場合は使い方に注意をして、最後にもう一度自分で確認をしてブラッシュアップする必要があるでしょう。
ES添削方法9:就活生用のグループSNSを利用する
メリット
LINEなどSNSのオープンチャット機能を利用し、就活生同士でESを添削し合う場は、気軽に相談しやすいのが特徴です。「まったく自分のことを知らない、第三者からの感想がすぐに欲しい」場合などで有効でしょう。
注意点
就活の専門家からの添削ではないので、もらったアドバイスや改善案をどこまで反映するかは取捨選択が必要です。意見をうのみにし過ぎると、迷いが生じてしまうかもしれません。また、自分が投稿したESの内容を誰かが参考にしたり、盗用されたりするかもしれないことも留意しておきましょう。
9個の代表的なES添削方法の費用・質・速さ・気軽さを一覧で比較
添削依頼先 | 費用 | 添削の質が高いか | すぐに添削されるか | 気軽に利用できるか |
家族 | 無料 | △ | ◎ | ◎ |
友達 | 無料 | △ | ◎ | ◎ |
社会人の先輩 | 無料 | ○ | ○ | △〜○ |
OB・OG | 無料 | ○ | △ | △ |
学校のキャリアセンター | 無料 | ○ | △ | ○ |
就職エージェント | 無料 | ◎ | △ | ○ |
有料のES添削サービス | 有料 | ◎ | ○ | △ |
ChatGPTなどのAIサイト | 無料 | △ | ◎ | ◎ |
就活生用のグループSNS | 無料 | △ | ◎ | ◎ |
※キャリアアドバイザーへの取材を基に就職ジャーナル編集部で作成
ES添削の依頼先の選び方
ES添削はチェックしてもらいたいことに合わせて、お願いする相手を選ぶと良いでしょう。ただし、依頼先を1カ所に絞る必要はないので、まずは気軽に相談しやすい相手からお願いしてみるのも一つの手です。
例えば、志望動機は企業目線でのチェックも重要になるため、就活の専門家や志望企業のOB・OGなどに依頼すると良いでしょう。一方で、自分自身の経験やどんなエピソードを裏付けとして使うのが良いかの推敲は、家族や友達など身近な人に添削を依頼した方が具体的なアドバイスをもらえる可能性もあります。その後の選考フォローや面接のアドバイスまでもらいたい場合には、ES添削をきっかけとして就職エージェントに相談するという方法もあります。
誰に、どこに依頼をするのか迷ったときのおすすめES添削先
ESの完成度アップにおすすめの添削依頼先
自分のESに自信がない、足りない部分を知ってブラッシュアップしたいという場合は、「就活の専門家」と「志望企業のOB・OG」の2カ所にES添削をお願いするのがベストです。
文章の添削には高度なスキルが必要。就職エージェント、ES添削サービスなど専門家にお願いするのが確実です。ただ、ES添削サービスは就活に関する広い知識を持っている一方で、必ずしも志望業界や志望企業にピンポイントで詳しいとは限りません。同時並行で、志望企業のOB・OGにもESを見てもらえば、より具体的な感想がもらえるでしょう。
志望企業のOB・OGにツテがない場合は、同じ業界で働く先輩にES添削をお願いするのも一つの方法です。例えば広告業界志望ならば、広告業界の先輩にチェックをお願いして、ESからどんな人物というイメージを受けたか、広告業界に合っていそうかどうかを具体的に確認し、ブラッシュアップの参考にすると良いでしょう。
ESの書き方から指導してくれるおすすめの添削依頼先
ESをこれから書き始める場合や、何を自分の強みとして書いたらいいのかわからないという場合は、友達や家族など身近な人やキャリアセンター、就職エージェントなど、自己分析や強みを考えるところから相談できる相手にサポートしてもらうのも良いでしょう。
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すぐES添削してほしいときにおすすめの依頼先
誰かにES添削依頼をする時間がない、応募書類の提出締め切りに間に合わないという場合は、すぐに使えるChatGPTなどのAIサービスなどを使って誤字脱字のチェックと文章表現に間違いがないかをチェックしましょう。
ES添削で的確なアドバイスをもらう依頼のコツ
ES添削をお願いするとき、どのような点を押さえて依頼をすればより的確なアドバイスをもらえるのでしょうか?依頼の際のポイントと注意点を、企業の新卒採用に詳しい人材研究所の曽和利光さんに詳しくうかがいました。
ポイント1:まずは自分で「人物イメージが想像できる内容になっているか」を確認
私は就活生からES添削を依頼されることも、企業の採用選考時にESをチェックすることも多いのですが、どんな人物だと思ってもらいたいか、という視点が抜け落ちているESが多過ぎると感じます。
素直に企業が用意した設問通りの答えを書くだけでは、応募企業へのアピールにはなりません。ESのどの項目も、面接でのどんな質問も、基本的にはすべて「あなたはどういう人ですか?」という質問の変形。したがって、すべての項目において「私は応募企業が欲しいと思っている能力や特性を持っています」という要素を組み込むことが大切です。ES添削を依頼する前に、この点を意識して全体を見直すと良いでしょう。
ポイント2:「どの企業向けのESなのか」「どんな人物だと思ってもらいたいのか」を添削先に伝える
依頼する際には、「どの企業向けのESなのか」「どんな人物だと思ってもらいたいのか」を伝える必要があります。
この2つの情報がないと、志望企業に沿った正しいES添削ができないからです。例えば、慎重にコツコツ仕事に取り組める人が欲しい企業に、「好奇心が旺盛」である点をアピールしても評価されにくいですよね。どういう会社、どういう仕事を志望するかによって、強みだとアピールしたことが弱みと捉えられたり、逆に弱みだと思っていることが強みだったり…ということはよくあることなのです。
もちろん、事前情報がなくても文章に破綻がないかどうか、誤字脱字がないかぐらいはチェックできますが、志望企業の書類選考を通過するための精度の高いアドバイスをもらいたいのであれば、応募企業名と伝えたい人物像の2つは最低限共有しましょう。
ES添削の依頼メール例文
専門家やOB・OGにES添削をお願いする際のメール例文をご紹介します。
忙しい中、添削に時間を割いてくれることに感謝の気持ちを伝えつつ、応募企業とESで伝えたいこと(どんな人物だと思ってもらいたいか)を記しましょう。
添削を依頼する際は、期日を記載するようにしましょう。送付日から1週間ほどのゆとりを持たせ、相手の都合に配慮することが大切です。
専門家にES添削を依頼する際のメールの例文
件名:【エントリーシート添削のお願い】〇〇大学△△学部・りくなび太郎
〇〇様
お世話になっております。〇〇大学のりくなび太郎です。
このたびは、エントリーシートの添削をお引き受けいただき、ありがとうございます。
お忙しい中お手数をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
●応募企業・募集職種
〇〇株式会社(https://****.com)
ECサイト「△△」などを運営するインターネットサービス会社で採用を行っている、「法人営業職」の応募用エントリーシートです。
●エントリーシートを通して伝えたいこと
応募先企業が求めている「好奇心旺盛でフットワークが良く、自ら道を切り開けるタイプ」の人物だと伝えたいです。
●希望期日
□月□日(□)まで
差し支えなければ、1週間以内ぐらいを目安にアドバイスを頂ければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
(署名を入れる)
志望企業のOB・OGにES添削を依頼する際のメールの例文
件名:【エントリーシート添削のお願い】〇〇大学△△学部・りくなび太郎
〇〇様
お世話になっております。〇〇大学のりくなび太郎です。
このたびは、エントリーシートの添削をお引き受けいただき、ありがとうございます。
広告業界の第一線で活躍されている先輩ならではのご意見、ご感想を頂けますでしょうか。
●エントリーシートを通して伝えたいこと
・広告業界の営業職に適した特性、素養があると伝えたいです。
・貴社ホームページに「求める人物像」として記されていた、「顧客第一で能動的に行動でき、自ら考えイノベーションを起こせる人材」と思ってもらえたらと考えています。
●希望期日
□月□□日(□)まで
差し支えなければ、1週間以内ぐらいを目安にアドバイスを頂ければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
(署名を入れる)
署名の書き方や基本的なメールの送り方はこちらの記事を参考にしましょう。
関連記事:【例文付き】OB・OG訪問で役に立つメールの書き方
ES添削が間に合わないときの対処法
就活をしていると、「興味のある企業の求人を見つけたけれど、応募書類の提出締め切りが今日だった」ということもあるでしょう。
せっかく気になる企業を見つけたのに、「書類提出が間に合わないから…」と応募をあきらめるのはもったいないことです。ESは、時間をかければ必ず書類選考に通過できるというものではないので、完璧を求め過ぎて期日に間に合わないよりは、一定のラインを超えていれば応募してみる方が良いでしょう。
作成したESが、一定のラインを超えているかどうかを見極めるためには、ChatGPTなどのAIサービスを使って誤字脱字のチェックと文章表現に間違いがないかをチェックし、内容についても自分でセルフチェックをすると良いでしょう。
すぐにできる!ES添削のセルフチェック項目
ChatGPTなどのAIサービスを使ってチェックできる項目
- 誤字脱字はないか
- 日本語表現がおかしくなっていないか
自分でチェックすると良い項目
- 応募企業を示す言葉は、「貴社」で統一されているか
※ 補足:「御社」は会話でしか使わないためESでは使わない
- 指定された文字数や記入欄に対して8割以上を埋めているか
- 設問の回答に即した内容を書いているか
※ 例:志望動機を書く欄で、長々と自分史を語っていたりしないかなど
- 結論→理由の順番で記載ができているか
- 理由を伝えるときは一般論に終始せず、自分の経験や価値観を交えて記載しているか
※ 例:IT分野は将来性がありそうだから〜などは一般論
- 主張したいポイントが複数ある場合は、順番を整理して記載しているか
※ 例:貴社を志望する理由は3つあります。1つ目は〜
ES添削についてよくある質問
ES添削を受けるメリットは?
ES添削を受けることで、自分が伝えたいことと、相手への伝わり方に齟齬(そご)がないかを確認することができます。客観的に文章を見直す機会になるため、より完成度の高いESを目指せるでしょう。また、自分一人でうまく文章をまとめられない場合は、「ここまで書いたけれど、ここからはどう表現すれば良いのかわからない」と相談しながら、ES作成を進めることもできるでしょう。
ES添削をせずに提出するデメリットは?
一度も添削を受けていないESは、第三者には伝わりづらい表現や内容がそのまま残っているケースがあります。ほかにも、エピソードが事実の羅列や感想だけで終わってしまって、アピールとしてうまく機能していないケースも見られます。
こういった状態のままES提出をしてしまうと、自分の魅力をうまく伝えきれずに、書類審査で思うような結果を残せないかもしれません。
ES添削は何回くらいお願いすればいい?
ES添削は、就活全体で少なくとも1回は受けてみてほしいです。1回目の添削を踏まえて修正したESも、2回目の添削を受けるとなお良いでしょう。
ただし、添削回数は多ければ多いほど良いというものではありません。あまりにも多く受け過ぎると、添削を受けることが目的になってしまい、自分でも何を完成とすれば良いのかわからなくなるケースもあるので、ほどほどの回数でとどめるようにしましょう。
ES添削後は修正版のデータも送付するべき?
一度ES添削を受けた後は、アドバイスを受けて修正したESも送付すると良いでしょう。アドバイスされた内容が文章に反映されているかは、添削者から直接チェックを受けた方が、より確実です。
連絡をする際は、前回の添削のお礼に加えて、「〇〇というアドバイスを頂いた部分について、△△と変更してみました。お時間があれば、ご指摘いただいた意図と合っているか、ご確認いただけますでしょうか。」などと、変更点と修正意図も添えておくとスムーズです。
ES作成と添削はいつから始めるべき?
ES提出の締め切り直前になって慌てないために、会社説明会に参加する前には一度ベースとなるESを作成し、添削を受けておくことをおすすめします。ESは自分の経験を言語化する作業でもあります。例えば、汎用(はんよう)性の高いESを作った状態で会社説明会に参加すれば、自分の経験と企業が求めている人物像との接点がどこにあるかを確認しながら話を聞くことができるでしょう。
会社説明会の内容を受けて、より志望企業に合わせたESにするためにはどうすれば良いか、再度添削を受けることができればより良いでしょう。
応募企業ごとにES添削は必要?
応募企業の異なるESであっても、自分の経験などエピソードについては大きく変える必要はありません。そのため、応募企業ごとのES添削は必須ではありませんが、志望動機や応募企業の特性に合わせてアピール内容を変えることに不安があれば添削を受けても良いでしょう。
志望動機についても毎回添削を受ける必要はないので、最初の1〜2社で志望動機の構成などを確認してもらった後は、アドバイスを応用して自分で書き進めていきましょう。
どのESを添削してもらえばいい?
添削に使うESは、最初に書いたもの、渾身(こんしん)の出来だと思うもの、第1志望の企業のES、Open ESのどれでも構いません。特に指定はありませんが、迷った場合はOpen ESなど汎用性の高いものを添削してもらうと、その後の応用がしやすいでしょう。
志望動機などESの一部だけを添削してもらう方法もありますが、できればほかの項目で書いていることと整合性が取れているかも確認した方が良いので、ES全体をチェックしてもらうことをおすすめします。特に、自己PRとガクチカは、ほぼ同じことを書いている人も少なくないので添削を受けられると安心でしょう。
リクナビ就職エージェントならES添削とその後の選考フォローが可能。OpenESの添削にも対応!
リクナビ就職エージェントは、専門知識に長(た)けた専任アドバイザーが、マンツーマンかつ無料で就職をサポート。メールと電話の両方でコミュニケーションが取れるので、忙しいとき、じっくりと悩みを相談したいときのどちらのニーズにも応えることができます。
志望企業にどんな人物だと思ってもらいたいのかをヒアリングした上で、各企業に沿ったES添削を行っています。より企業に伝わる文章の書き方や誤字脱字のチェックなども行います。
添削できるESは、リクナビ就職エージェントが紹介した企業のESだけではなく、リクナビで複数の企業に提出できる共通ES として使われているOpenESも対象です。就活を効率的に進めるためにも有効なので、「まずはOpenESの添削だけでも依頼してみようかな?」という人も気軽に相談してみてください。
自分らしさを伝えるES作成には、自己理解と仕事理解の両方が大切。リクナビ就職エージェントには3つの就活サポートがあり、「自己理解のお手伝い」「仕事理解のお手伝い」に加えて、面接に進んだ後は「企業からの面接のフィードバック」も行っています。
サポート1: 自己理解のお手伝い
自分の強みや良さは、自分一人で見つけるのは難しいものです。また、見つけたとしても、「こんなことをESで言っていいのかな?」と自信が持てない場合もあるでしょう。そこで、リクナビ就職エージェントでは、専任のキャリアアドバイザーが一緒に強みを整理し、ESでの書き方もアドバイスしています。
キャリアアドバイザーは「強みがない」「頑張った経験がない」という人も含めて、多くの就活生のサポートを何度もしてきているので、あの手この手でこれまでの経験を引き出すのが得意です。自分でも気がついていなかった経験や感情を掘り起こすことができるかもしれません。
サポート2:仕事理解のお手伝い
企業理解や仕事理解は、就活で自分との接点を探すためにはとても大切です。しかし、まだ働いたこともない中で、自分一人だけで仕事理解を深めるのはなかなか難しいのが現実です。
リクナビ就職エージェントのキャリアアドバイザーは、これまでに何十社、何百社と企業理解・仕事理解をしてきているので、早くそして的確に仕事内容やそこで求められる力を見抜くことができます。その上で、その人に合った仕事紹介ができるので、実際の求人を見ながら、その仕事で求められることはどんなことで、どういうところが合っているかもアドバイスが可能です。紹介する企業については、リクナビ就職エージェントの企業担当者が、どんな人物を採用したいかなど、企業の採用要件をヒアリングしているので、会社ごとのES添削や面接準備にもしっかりとサポートが可能です。
サポート3: 面接のフィードバック
就活はES提出だけでは終わりません。書類選考通過後には、面接が待ち受けています。リクナビ就職エージェントでは、面接の準備もしっかりとサポートします。また、万が一面接に落ちてしまった場合にも、企業から面接評価とその理由を教えていただき、「なぜ面接で落ちたのか」「何が足りなかったのか」を就活生にフィードバックしています。すべての企業からのフィードバックを保証するものではありませんが、これまでに多くの企業がこの取り組みに協力してくれています。
フィードバックを聞いてみると、面接における個人の課題が明確になる場合もあれば、これといった落ち度はなく「ご縁」が原因だと判明する場合もあります。この場合のご縁とは、例えば「企業からの評価は高く好印象だったが、偶然その企業の事業内容とほぼ同様の研究をしていたほかの候補者がいて採用人数上そちらを優先した」など、自分ではどうすることもできないような内容を指します。
フィードバックがないと、落ちた原因を想像でしか判断できず、「自分には価値がないのかもしれない」と落ち込みがちになります。しかし、フィードバックがあれば、落ちた事実は変わらなくとも、改善するべきことが明確になります。自分に足りないことを補うために努力することで、他社の選考に生かすこともできるでしょう。
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『リクナビ就職エージェント』は就活を無料で支援するサービス。
会員登録後、専任のアドバイザーが個別に電話相談を行い、あなたの希望や適性に合う企業選びを一緒に考えます。
エージェントだからこそできる求人情報の紹介、面接アドバイスやOpenESの添削なども行っています。