新社会人に聞きました。 入学してからの挫折経験で就活に役立ったものは?

大学に入学してから大きな挫折を味わったことはありますか?

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2015年3月に4年制大学・大学院を卒業した新社会人に、大学に入学してから大きな挫折を味わったことがあったかどうかを尋ねたところ、「はい」と回答したのは4割強で、「いいえ」と答えたのは6割弱だった。属性別では、女性よりも男性、学部卒よりも大学院卒、文系出身者よりも理系出身者の方が、「はい」と答える人の割合が高い傾向が見られた。特に、理系出身者は、52.6%が「はい」と回答しており、とりわけ挫折経験のある人の割合が高いことがわかった。

その挫折経験は、その後のあなたの就活に役立ちましたか?

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次に、その挫折経験が、その後の就活に役立ったかどうかを尋ねたところ、6割強が「はい」と回答。半数を超える先輩が、挫折経験を就活に役立てていることがわかった。属性別では、男性よりも女性、大学院卒よりも学部卒、文系出身者よりも理系出身者の方が、「はい」と答える人の割合が高い傾向が見られた。また、ここでも理系出身者の68.2%が「はい」と回答しており、挫折経験を就活に役立てた人の割合が高い結果となった。

 

 

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部活動で、入部間もないころにけがをしてしまい、同級生に後れを取ってしまった。そこで、けがを治してから、日々の練習記録をノートに記録して考えながら部活動に取り組むようになり、次第に後れを取り戻すことができた。就活の際も、このときの反省を生かして、面接などが終わる度に振り返りや次回への対策をまとめながら進めることができた。(文学部卒・女性)

 

研究で結果が出せなかったために、教授にテーマを変更されてしまった。就活では、この時の悔しさをバネに最後までやり抜くことができた。(大学院薬学研究科卒・男性)

 

アルバイト先の塾で、生徒がまったく授業を聞いてくれず、自信をなくしたが、思い直して、型に当てはまった授業をするのではなく、その子のためだけの授業を作るように心がけた。この経験で、現状を見極める力と柔軟な対応力がつき、就活の場面でも応用できた。(文学部卒・女性)

 

部活のトップになったまでは良かったのですが、うまく部員をまとめられず悩むことに。仲間のサポートのおかげでなんとか乗り越えられることができたので、面接ではその際のエピソードを披露。就活で直面する困難をポジティブに捉えて立ち直れる精神力もついた。(工学部卒・女性)

 

まさかの留年! そのおかげで、同じような経験を持つ仲間と知り合い、世の中にはいろいろな人がいることや、人生は必ずしもトントン拍子にいくわけではないことを悟った。それ以来、「自分はこうあるべきだ」という窮屈な考え方をやめ、自分のやりたいように生きるように。自分に自信がついた。(理工学部卒・男性)

 

初めてのバイトの時、わからないことを自分で勝手に推察して行動し、トラブルを起こしてしまったので、それからは、わからないときには周りの人に聞いてしっかり確認するように心がけました。就活でも、企業の人に積極的に質問をしながら確認するように気をつけていたら、「できる!」と思ってもらえたみたいです。(文理学部卒・女性)

 

留学先では、周りの学生との学力の差が大きくて、授業にまったくついていけず、クラスメートからも馬鹿にされてばかりで、日本に帰りたくて仕方なかった。それでもあきらめずになんとか最後までやりきったことで自信がつき、メンタルが強くなったと思う。エントリーシートや面接でそのエピソードをアピールしたところ、多くの会社から内定を頂けた。(コミュニケーション学部卒・女性)

 

大学に入った当初は、遊ぶのが楽しくて、レポートなどやらなければいけない事を先延ばしにしてばかりいたせいで、学業がおろそかになってしまった。「まずい」と気づいてからは、やるべきことにはすぐに取り掛かるように。エントリーシートなども期限よりも前に仕上げるように心がけたことで、多忙な就活を乗り切れた。(理系学部卒・男性)

 

リーダーを務めていたサークルで、後輩が次々にやめていってしまったことがあった。後輩とのコミュニケーションが足りなかったことを反省し、次年度の後輩には丁寧に応対したり、じっくり話を聞いたりして、相手の身になって行動するようにして信頼を獲得。この姿勢が、就活の場面でも役立った。(人文学部卒・女性)

 

大学祭の実行委員長をやった時、委員全体の動きを把握できず、最終的に間に合わない企画が出てしまった。それからは、スケジューリングや予定の共有をしっかりした活動を行うようになり、就活のスケジュール管理にもこの経験を生かすことができた。(文系学部卒・女性)

 

公認会計士試験に合格できなかったこと。何がいけなかったのかを振り返り、自分の本当の志向がどんなところにあるかを見つめ直すことで、就活に気持ちを切り替えることができたし、その経験が自己分析のベースにもなった。(経営学部卒・男性)

 

両親からの学費と仕送りがストップしてしまった時、昼のバイトをやめてホステスのアルバイトを始めました。ノルマも上下関係も厳しい世界でしたが、そこでさまざまな年代の人と接して学んだことは、人生の肥やしになったと思っています。年上の初対面の方とお話しする際にも緊張しなくなり、就活にも少し余裕が生まれました。(文学部卒・女性)

 

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挫折経験のある先輩は約4割だけど、その多くが、その経験を就活に生かすことができたんだね。つまずきや失敗は、もちろんつらいことだけれど、考え方が柔軟なこの時期での経験は、就活だけにとどまらず、その後の長い人生にも役立つはず。みんなも、うまくいかないことや、自分の思うようにいかないことがあったときは、「この経験から何かをつかみとろう」という前向きな姿勢で取り組んでみては?きっと一回り成長できると思うよ。

 

文/日笠由紀 イラスト/中根ゆたか

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