【ブラジル編】臆することなく使える英語力を身につけよう

Reported by おはぎまん
ブラジルのサンパウロにある日系メーカーの製造・販売子会社に勤務。現地スタッフたちとのサッカーや、週末のサッカー・テニス、ブラジルのペットショップで出会った飼い猫と戯れるのがオフの楽しみ。

サッカーを通じてブラジルになじむことができた

こんにちは。おはぎまんです。今回は、海外駐在に必要なことについてお話しします。

 

職場には、日本語または英語が話せるスタッフが多く、顧客や取引先にも英語ができる人が少なくないため、ここでは現地語であるポルトガル語を覚える必要をあまり感じません。ただし、普段の生活では、英語が話せる人が少ないので、多少苦労します。スーパーや飲食店はもちろん、ホテルや空港ですら話せない人が多いこともあるのです。ホテルや空港の場合は、英語のできるスタッフを呼んでもらいますが、その場に居合わせた利用客の方が通訳してくれることもあります。スーパーなどでは、半年間こちらの語学学校でポルトガル語を学んだ妻を頼っていますが、「品物を探す」「試着を頼む」「注文する」といったパターン化された事柄については大丈夫なものの、それ以外のことを話しかけられると、やはり戸惑ってしまうようです。

 

英語は、赴任前から海外プロジェクトの立ち上げに携わっていたこともあり、普段から業務で使用していました。そのため、今回の赴任のためにあらためて学習したりはしていません。海外で仕事をすることで身についたスキルについて、「駐在員になったから身についた」と言えるようなものも、正直ありません。ただし、執行役員という立場になったことで、20名程度の部下を持ち、実務以外のマネジメントを経験したことは、日本に戻った時に大いに役立つのではないかと思います。なにしろ、初めて持った部下が全員外国人という状況だったので、その分、実に鍛えられました。

 

また、日本が「楽」な国だとあらためて痛感したのも、海外から眺めたからこそだと思います。仕事はどこにいても多かれ少なかれ大変なものですし、やり方次第でどうにでもできますが、生活はそうもいきません。月並みですが、日本の治安の良さと電気・水道・インターネット回線といったインフラの充実、モラルの高さは、世界に誇るべきものです。そういう意味で、国内にいろいろ問題は抱えているにせよ、日本人が世界に対して「遠慮する」必要は何もないと感じます。それは日本にいるだけ、あるいは旅行で海外に行った程度では実感できないことかもしれません。

 

加えて、とりわけブラジルに駐在する意味としては、サッカーの存在が挙げられます。言語も文化も異なる環境下でしたが、趣味がサッカーだったため、草サッカーや人気クラブに関する雑談などを通してローカルスタッフと仕事の枠を超えた良い関係を築くことができました。こうした溶け込み方ができたのは、ブラジルならではだったのではないかと考えます。陽気なイメージばかりが先行する中、実際はかたくななまでに自分のペースを保ちたがり、プライドばかりがやたらに高い国民性には今でも戸惑いを感じますが、それに合わせて仕事を進めていく柔軟性は身についたのではないでしょうか。

 

また、何から何まで日系ブラジル人に助けられていることもあり、彼らと接することで、日本ではあまり語られることのない日系移民の歴史や日系人社会にも興味を持つことができました。家事、食料調達、外食、自宅の修理などプライベートの場面では、すべてメイドをはじめとした日系人の業者に依頼しました。ブラジルローカルの業者と違って日本語が通じるのはもちろんのこと、時間も仕事も正確で、信頼できるからです。現地のメイドの中には、勝手に冷蔵庫のものを食べてしまう人もいると聞くし、修理業者は約束の日に来ないのも当たり前なのでなおさらです。仕事でも、通訳が必要な場面では日系人のスタッフに助けてもらっています。やはり仕事の精度や納期を守る点で安心して任せられるからです。

 

TOEIC(R)テストのスコアよりも実践力を

将来、海外で仕事をしたいと考えている大学生・大学院生の皆さんには、最低限の英語力を身につけ、それを使える度胸を養っておくことをお勧めします。私自身は、気づいたら海外関連の業務に従事することになっていて、学生時代に入念に準備をしたとは言い難いのですが…。とはいえ、今はどんな企業でも、海外が絡む仕事が多いと思うので、以前よりもさらに重要になっていると感じます。TOEIC(R)テストのスコアが900点あっても、いざ外国人とテレビ会議をするとなると何も話せない人を何人も見てきた自分としては、中学生レベルの英語で良いので、臆することなく正確に伝えられるようになれれば良いのではないかとも思います。

 

海外駐在はつらいことが多いですが、訪れようと思ったこともないような未知の土地を訪れることができたのは得難い体験だったと思っています。また、私にはまだまだ無理ですが、仕事以外の生活面でアクシデントが起きたときに、アクシデント自体を楽しめるようなおおらかなマインドを持つことが、海外で仕事をしていくには必要不可欠なのかもしれませんね。

 

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クリスマスを前に賑わうサンパウロの高級スーパー。

 

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グローバルな化粧品メーカーも、ブラジルでは独自の品ぞろえを用意している。

 

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サンパウロのペットショップで出会って飼い始めたネコ。帰任に際しては、人間よりもネコの出国手続きの方が手間がかかる。

 

構成/日笠由紀

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