入学してから、大学生活で驚いたことはありますか?
入学から1年が経過した大学2年生に、入学してから、大学生活で驚いたことがあるかどうかを尋ねたところ、約6割が「はい」と回答し、残りは「いいえ」と答えた。属性別では、「はい」と答える人の割合が高い傾向が見られた。
●100人以上の大人数が受ける授業があること。(文学部)
●学生の意思を最大限尊重した教育を行っているところ。やる気のある学生は、学校側の提供するサービスをどんどん利用して教養を身につけていくのに対して、やる気のない学生は何も身につかないまま大学生活を終えてしまうような気がする…。(法学部)
●提出物が多く、とても忙しいこと。大学生は自由な時間がいっぱいあると思っていたから意外だった。(理学部)
●テストがほとんどノートの持ち込み可であったこと。ノートを持ち込んだだけで良い点が取れるような簡単なテストではなかったということですが…。(人文学部)
●毎回、出席をとっていて、3回遅刻すると、1回欠席したことになってしまうこと。(文学部)
●学食が安い。朝昼夜と三食、学食で済ませたくなるくらい。(文学部)
●クラスメートの中に、90歳を超えるお年寄りがいたこと。いくつになっても学ぶ意欲があるって素晴らしい! 尊敬しています。(教養学部)
●講義に遅刻をしたり、無断で途中退室をしても特に怒られないこと。(文学部)
●遊びほうけてる人が多いと思っていたが、結構チャラい子でも意外と授業に出ているし、レポートもしっかり提出している。(工学部)
●思った以上に、大学の先生と学生の距離感が近いこと。(人間学部)
●教科書を買った時、必修科目の分だけで、代金が4万円を超えてビックリ! 大学の勉強ってお金かかるんですね。(看護福祉学部)
●学生生協で肉まんが売られていたこと。「コンビニみたいで便利!」と感動した。ほかにも、お金をATMで引き出したり、旅行を申し込めたりと、大学のキャンパス内でいろいろな用が足せるところが、高校とは決定的に違うと思った。(学芸学部)
やっぱり大学って授業や課題、設備や一緒に勉強する仲間…いろいろな点で高校とは違うんだね。特に興味深かったのが、出欠や課題提出については、自由だったりゆるかったりする大学がある一方で、厳しく管理している大学もあるということ。予想外のゆるさ、あるいは厳しさでビックリすることもあるかもしれないけど、ゆるくても油断せずに、厳しければ挫折せずについていけるように、いずれの場合も自分を律していく必要がありそうだね。高校時代に想像していた大学生活との間にギャップがあったとしても、うまく折り合って、大学生活を満喫してほしいな。
文/日笠由紀 イラスト/中根ゆたか