社会人になったらどんなふうに働きたいですか?(複数回答)
大学4年生~大学院2年生に、社会人になったらどんなふうに働きたいかを尋ねたところ、「生活や自分の時間を大切にバランス良く働きたい」が約8割で一番多かった。次いで、「自分の能力を生かしてやりがいのある仕事がしたい」が約半数で続き、1割台の「責任の重い仕事や社会貢献度の高い仕事がしたい」や、6.0%の「プライベートを犠牲にしても出世を目指したい」を大きく引き離す結果となった。
理想的な「仕事:プライベート」の比率は?
次に、仕事とプライベートのバランスについて、理想的な比率を尋ねたところ、一番多かったのが「仕事5:プライベート5」で全体の約3割。「仕事6:プライベート4」が約2割で続き、全体の約半数の先輩たちが、仕事とプライベートを半々、あるいは若干仕事の方に重めに比重を置きたいと考えていることがわかった。
●あまり気負わずに、のびのびと働きたい。(仕事5:プライベート5が理想/法学部4年)
●大学で専門的に勉強した土木の知識をフルに使い、日本のインフラに携わりたいと考えています。(仕事9:プライベート1が理想/デザイン工学部4年)
●会計とITの知識を生かして、ITコンサルタントやIT業界向けの経営コンサルタントとして働きたい。プライベートは、営業などの移動中や客待ちのときにスマホでゲームができる程度の余裕があれば十分だが、年に数回は長期休みをとって旅行をしたい。(仕事8:プライベート2が理想/総合情報学部4年)
●身体と精神の両面で健康を維持できる働き方がしたい。(仕事2:プライベート8が理想/美術学部4年)
●オンとオフをしっかり切り替えて、休日は趣味のカメラに没頭したい。オンの間は、しっかり仕事をして稼ぐつもり。(仕事6:プライベート4が理想/スポーツ科学部4年)
●地域医療に従事して、地域のために尽くしたい。(仕事10:プライベート0が理想/医学部4年)
●これまで学んできた英語とフランス語を生かした仕事をして、日本と海外の橋渡しができれば良いと思っています。(仕事5:プライベート5が理想/人間学部4年)
●定時に帰宅して、趣味を満喫する生活がしたい。(仕事4:プライベート6が理想/大学院薬学研究科2年)
●スポーツ鑑賞が趣味なので、休日は、スポーツ観戦や好きなアーティストのライブに足を運び、スイーツの食べ歩きなどをして過ごしたい。仕事をしてお金をためるのは、趣味を充実させるためと割り切っている。(仕事3:プライベート7が理想/人文学部4年)
●できれば研究職に就きたいが、仕事とプライベートはしっかり分けたい。(仕事7:プライベート3が理想/大学院医歯学総合研究科2年)
●給料はあまり多くなくて良いので、プライベートの時間を確保したい。(仕事1:プライベート9が理想/政策学部4年)
●仕事は、食いっぱぐれなければ何でもいい。休日の時間は、趣味の音楽や映画、舞台の鑑賞、あるいは絵を描くことに費やしたい。(仕事0:プライベート10が理想/法学部4年)
仕事、あるいはプライベートのいずれかに極端に重きを置くよりは、どちらもほどよくと考えている先輩たちが多いことがわかったわ。紹介した以外のリアルボイスでは、「社会や人々のためになる仕事をしたい」「仕事を通じて成長したい」「結婚後も仕事と家庭を両立したい」といった声も見られたわね。かくいう私も、結婚後はシゴト総研での研究と家庭、どちらも大事にしていきたいと思ってま~す! え? その前に結婚だろって? 確かに今年の目標はほかならぬ「結婚」だったけど、どうやら今年中には難しそう~。
文/日笠由紀 イラスト/中根ゆたか