自分のキャリア(生き方・仕事)について、いつごろから考え始めましたか?
大学4年生~大学院2年生に、いつごろから自分のキャリア(生き方や仕事)について考え始めたかを尋ねたところ、一番多かったのが「大学3年」で約3割。「大学4年」が3割弱で続き、その次に多いのは「大学入学前」の16.9%という結果になった。
文系学生と理系学生とでは、文系学生よりも理系学生の方が、考え始めるのが早い傾向が見られ、理系学生は「大学入学前」の割合が多く、文系学生は「大学2年」「大学3年」の割合が多い傾向が見られた。
●資格の予備校に通い、勉強を始めた。(大学入学前に考え始めた・大学院国際社会科学府1年)
●大学のキャリアデザインの授業をとった。(大学1年のときに考え始めた・薬学部4年)
●財務会計を学ぶゼミに入ったり、簿記の資格の勉強をした。(大学2年のときに考え始めた・経済学部4年)
●キャリアセンターのガイダンスや就活のイベントに積極的に参加した。(大学3年のときに考え始めた・大学院理工学研究科2年)
●自分がどんな人間であるかを理解するために、日記をつけるようにしました。その結果、自分が楽しいと感じること、好きなことが明確になりました。自分の興味のある仕事がテレビで取り上げられることも多かったので、その番組は逃さず録画し、数回繰り返して見たりしていました。(大学3年のときに考え始めた・生物理工学部4年)
●経済雑誌を読んで社会人のイメージを膨らませた。(大学4年のときに考え始めた・法学部4年)
●合同企業説明会に参加して、社会人育成講座を受講し、実際に役職者の方の話を聞いたりした。おかげで、数年後のキャリアビジョンを描くことができ、社会人としての目標が見つかった。(大学4年のときに考え始めた・経済学部4年)
●保育の仕事に就くことが目標だったので、近所の保育所にボランティアに行ったり、現場での実習に力を入れてきました。(大学3年のときに考え始めた・人間科学部4年)
●できるかぎり企業について調べたり、説明会に積極的に参加したりした。(大学3年のときに考え始めた・大学院工学系研究科2年生)
●インターンシップに参加して、具体的な仕事の内容を把握するようにした。自分が何をやりたいかがはっきりしてきて役立った。(大学入学前に考え始めた・大学院工学系研究科1年)
●学園祭実行委員を経験し、学内外の多くの人とコミュニケーションするように心がけた。大学のキャリアセンターにも頻繁に通い、多くの職員と仲良くなって行政主催のイベントにも参加した。(大学2年のときに考え始めた・人文学部4年)
●大学のオープンキャンパスに積極的に参加し、講師の方々の考え方をよく聞いた上で、自分のキャリアをより良い方向に導いてくれそうな大学を選んだ。(大学入学前に考え始めた・大学院医学研究科2年)
だいたい6割の先輩が、大学4年生になる前からキャリアについて考え始めているんだね。先輩たちのリアルボイスを見ていると、インターンシップ参加や資格取得、自己分析やキャリア系の講義を取るなど、早い段階から始められるアクションも、いろいろあることがわかってきたよ。キャリアについて考え始めるきっかけとしてインターンシップ参加や資格取得を試してみてもいいかもね!
文/日笠由紀 イラスト/中根ゆたか