大学1年生に聞きました。働くことに不安はある?

将来、働くことに不安がありますか?

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大学1年生に、将来、働くことに不安があるかどうかを尋ねたところ、実に9割を超える学生が「はい」と回答し、ほとんどの学生が不安を抱いていることがわかった。属性別に見ると、文系学生よりも理系学生の方が「はい」と回答した学生の割合が高かった。

 どんな不安がありますか?(複数回答)

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次に、将来働くことに不安がある学生に、どんな不安があるのかを尋ねたところ、「十分な収入が得られるか」「職場での人間関係がうまくいくか」「そもそも就職できるのか」が6割前後で続き、2割弱の「何歳まで働けるか」「リストラされないか」以下を大きく引き離す結果となった。「その他」では、「子どもができても働けるか」という声が複数見られた。

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家族を養うのに十分な収入を得ることができるのか。(文学部)

新卒で就職した会社で、限界まで頑張ってもその仕事が合わなければ転職を考えると思うが、実際、転職は難しそう。それが、最初の就職に失敗できないというプレッシャーにもなっている。(経済学部)

技術の進歩によって、現在、人がやっている作業の機械化が進むと、将来、なくなってしまう職種もあるのではないかと心配。(経営学部)

そもそも自分の将来のビジョンがつかめずにいるため、就職自体できるかどうか、不安でいっぱいです。現在、グローバルに展開している大手企業よりも、今後の手堅い活躍が期待できるベンチャー企業に魅力を感じますが、本当にその企業が発展していくのかどうか保証もないし…。(工学部)

将来、子どもを持ったときに、子どもが希望する進学先に行かせてあげられるだけの教育資金が欲しい。そのためには、安定して高収入が得られる仕事に就く必要があるが、果たしてそんな仕事に就けるのかどうか。(経営学部)

自分に、働き続ける気力があるかどうかが気がかり。(経済学部)

遠くに転勤になったりしないか心配です。(医学部)

職場の人間関係に不安がある。ブラック企業のような会社で不当な長時間労働をさせられないかも心配。(社会福祉学部)

産休や育休を取った後に、職場に自分の戻るところはあるのか。そして、親に仕送りができるだけの収入が得られるのか。(生活科学部)

最近では海外支店に転勤という例も少なくないが、海外転勤になると、結婚や生活に大きな影響が出そうな気がする。(経済学部)

長期的に安定した収入を得られるだろうか。また、そうした高収入を維持できるような役職に就けるだろうか。(理工学部)

意地悪な上司からのパワハラや、怖いお局(つぼね)さん的な人からのいじめに遭うのではないかと危惧しています。自分に合った職場なら良いのですが。(農学部)

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大学1年生のほとんどが、働くことに不安を感じているとは! 確かに今は、ブラック企業とか長時間残業とか、リストラとかパワハラ(パワーハラスメント、上司からのいやがらせ)、マタハラ(マタニティハラスメント、社員の妊娠や出産に対するいやがらせ)と、ネガティブな情報がたくさんあふれているから、不安になってしまうのも無理はないのかもね。そこで私から提案! もし不安になったら、身近な社会人、例えば親とか兄、姉、サークルのOB・OGなどに直接話を聞いてみて。不安を抱くのは仕方ないけど、みんなには、働くことに対するワクワクした気持ちも味わってほしいから。

文/日笠由紀 イラスト/中根ゆたか

記事作成日:2015年12月3日 記事更新日:2024年2月27日

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