身近に本音で話せる社会人はいますか?
大学2年生~大学院2年生に、身近に本音で話せる社会人がいるかどうかを尋ねたところ、6割弱が「はい」と回答し、半数以上の学生が、身近に本音で話せる社会人の存在があることがわかった。属性別に見ると、文系学生よりも理系学生の方が、「はい」と回答した学生の割合が高い傾向が見られた。
誰と本音で話していますか?(複数回答)
次に、本音で話せる相手について尋ねたところ、一番多かったのが「親」で、約4割。次いで「兄弟姉妹」も約2割と、家族がダントツに多い結果になった。「大学の先生」「アルバイト先の社員や先輩」も1割前後で並んだ。「その他」では、「大学のOB・OG」という答えが複数見られた。
●離れて暮らしている両親と、電話でなんでも話している。なんといっても人生経験・社会経験があるので、悩みを相談しやすい。(先進理工学部3年)
●大学の先生とは、就活の相談をする際に、若いころにどんなふうに仕事をしていたかや、ゼミの中でどういう先輩を目標にすべきかといった話題で盛り上がった。(大学院応用情報研究科2年生)
●社会人になっている兄には、恋愛の話からアルバイト先での悩みなど、隠すことなくなんでも話せます。(外国語学部4年)
●アルバイト先の店長には、人生についてよく相談している。(法学部4年生)
●母とは、ガールズトークまでできる仲!(学芸学部4年)
●ボランティアを通して知り合った友達。価値観や人生観に関する話をじっくりできる貴重な相手だと思う。(商学部4年)
●就活やキャリアについての悩みは父や兄に、身体や心のことは母や姉にと、話題に応じて相手を選んで相談しています。(畜産学部4年)
●ゼミの先生に、起業について話を聞いてもらっている。親身に聞いてくれて、実践的なアドバイスをくれるので助かる。(法学部4年生)
●大学のOBで今は会社を経営している先輩に、就職についていろいろ教えてもらっている。(工学部4年)
●大学院を出た父に、大学院に行くべきか就職するべきかを相談中。(理工学部3年)
●親に、就活の愚痴をこぼしている。抱え込んでいるとよくないからと、二人ともよく聞いてくれて助かる。(理工学部4年)
●11歳年上の彼氏とは、たまにジェネレーションギャップを感じることもあるけれど、学生の友達からは聞くことができないような社会や企業の話が聞けて勉強になる。(文学部3年)
なるほど、約6割の先輩たちに腹を割って話せる社会人の家族や知人がいるんだね。大学の友人とは一味違う視点で話を聞いてもらったり、社会人ならではのアドバイスがもらえることも、先輩たちのリアルボイスから伝わってくるよ。みんなも、これからは少し意識して、周りの社会人と話してみたらどうかな。それにしてもリアルボイスの最後の「11歳年上の彼氏」ってコメント、Gが読んだらうらやましすぎてキーってなるだろうな。目に浮かぶようだよ…。
文/日笠由紀 イラスト/中根ゆたか