今週は内定を得て就活を終えた先輩たち550人のアンケートを紹介します。
先輩たちは、面接で何を聞かれたのでしょうか?
8割の先輩が「志望動機」「自己PR」「学生時代に力を入れたこと」を聞かれている
■面接ではどのようなことを聞かれましたか?(複数回答)
就活を経験した大学4年生・大学院2年生に、面接で聞かれた質問の内容を尋ねたところ、一番多かったのが「志望動機」で9割近くに上った。次いで、「自己PR」「学生時代に力を入れたこと」も8割を超えてほぼ並ぶ結果に。「その他」では、「大学での研究内容」「どんなふうに働きたいか」「アルバイト経験」などについて聞かれたという声が寄せられた。
他にも質問のバリエ―ションは多数。中には答えに窮する質問も・・・
面接では、代表的な質問以外にも、様々な質問に対して答える必要があります。今回、リアルボイス編では、聞かれて困ったり戸惑ったりした質問を紹介していきます。
●集団面接で、「前の人の答えはなんだった?」と2人分聞かれた。1人分は想定していたので意識して聞いていたのだが、その前の学生の分までとは!(経済学部)
●「今日の服装のポイントを、私たちが買いたくなるように教えてください」と言われて…。ベテラン社会人にリクルートスーツを買わせるトークなんて考え付きませんでした。(マネジメント学部)
●集団面接の終了時に「今日のご自身の出来栄えは何点でしたか?」と聞かれた。80点と答えたところ、「では、今から3分差し上げますので残りの20点を埋めてください」と言われて困惑。ほかの学生が100点と答えると、「では、この程度があなたの精一杯なんですね」と返されており、気の毒だった。(応用生命科学部)
●短所を聞かれたので答えたところ、「そんな短所があるのに仕事なんかできるの?」という質問を投げつけられて戸惑った。(農学部)
●一般職の面接を受けたときに、「なぜ大学の成績もよくてTOEIC(R)テストの点数も高いのに一般職を受けたのですか?」と聞かれた。本心では総合職に行きたいのと、すでに他社で総合職の内定も得ていたので、一般職にも魅力を感じているふりをすることが難しかった。(文学部)
●「内定を出せば、すぐに就職活動を終えますか?」という質問。第1志望ではなかったので、「まだ続けます」と答えるしかなかったのですが…。(商学部)
●「自分の長所と短所を5つずつ挙げてください」と言われた。1つずつしか考えていなかったので、5つずつ挙げるのに苦労した。(文学部)
●「自分を文房具にたとえてください」。「動物」だったら考えてあったのに!(経済学部)
●最初の質問が「なぜ留年したのですか?」という質問だった。聞かれることは想定していたが、まさかのっけからとは考えていなかったので焦った。(大学院薬学研究科)
●「合コンは好きですか?」と聞かれた。質問の意図がわからず、答えに詰まってしまった。(大学院工学研究科)
●8月になっても就活を続けていた私に、「どうして今まで内定が出なかったと思いますか?」という質問はつらすぎた。(経営学部)
●カードを引いてそこに書いてある単語について3分間で話せと言われた。単語は「電車」「天の声」「3」。このランダムな並びの言葉をつなげろだなんて、無茶にもほどがあると思った。(経済学部)
どうやら、「志望動機」「自己PR」「学生時代に力を入れたこと」は、面接での質問としては必須とも言えるようね。「学生時代に力を入れたこと」については、低学年のころから準備することもできるから、ぜひとも今のうちから意識しておきたいもの。
それにしても、「自分を○○にたとえると?」シリーズはエントリーシートだけでなく、面接でも多いようね。「家電製品」「コンビニの商品」「漢字一文字」など、いろいろなバリエーションがあるようだから、私も普段から考えておこうかな。漢字一文字だったら、肉食女子の私には「欲」が一番似合うかも!
【調査概要】
調査期間:2014年2月22日~2月23日
調査サンプル:大学4年生・大学院2年生550人
調査協力:株式会社クロス・マーケティング
文/日笠由紀
イラスト/中根ゆたか