将来、海外で働きたいですか?
大学1年生に、海外で働きたいかどうかを尋ねたところ、約3割が「はい」と回答し、残りの約7割の学生は「いいえ」と答えた。
属性別では、文系学生よりも理系学生の方が海外志向の学生が多かった。
なぜ海外で働きたいのですか?(複数回答)
次に、海外で働きたい理由を尋ねたところ、「国際的な仕事がしたい」「語学力を鍛えたい・生かしたい」が6割強でほぼ並び、「日本以外の世界を知りたい」が56.8%で続いた。次いで、「日本とは違う環境で働きたい」「最新の知識・技術が身につく環境で働きたい」も全体の約3分の1前後を占めた。「その他」としては、「自分の価値観を変えてみたい」といった声が寄せられた。
●日本文化と海外の文化を掛け合わせたものを世界に広めたい。(栄養学部)
●海外で、新規プロスポーツリーグを創設し、運営しながら、スポーツによる文化交流を深めたい。(商学部)
●インフラがまだ成熟していない国に行って、日本が誇る技術を駆使して社会システムを整備してあげられたらと考えています。(栄養学部)
●日本とは文化面で正反対の国に行って、自分の知らない世界を知りたい。(国際教養学科)
●国際金融の知識やスキルを使いながら仕事をしたい。(教養学部)
●発展途上国でその国の発展に携わる仕事をしてみたい。あるいは、海外の一流の環境で仕事をしてみてもいいかな。(人文学部)
●恵まれない地域の子どもに予防歯科を広め、虫歯のないことの素晴らしさを伝えたい。(歯学部)
●環境先進国や農業先進国などに行って学んだり研究したりした上で、その技術を多くの国に広めたいと思います。(理工学部)
●海外の建物のデザイン設計をしてみたい。(美術学部)
●海外の有名な病院に勤務し、経験を積むとともに海外の医療事情なども知りたい。(医学部)
●言語の壁のない音楽の世界で、国境に関係なく世界中の人々に美しい音楽を届けることで、人類全体に貢献したい。(人文学部)
●具体的には決めていないが、現在の日本の厳しい雇用環境から抜け出したい。(文系学部)
なるほど、若者が海外離れしてきていると言われる今も、大学1年生の約3人に1人は海外志向なんだね。リアルボイスからは、海外で日本とは違う文化や価値観を吸収したい人もいれば、日本や海外の技術を発展途上国などに紹介して貢献したいという人もいることがわかったよ。海外で働く先輩社会人たちのリアルな体験談は、「海外駐在員ライフ」でも読めるから、ぜひ読んでみて、海外で働くイメージをふくらませてほしいな!
文/日笠由紀 イラスト/中根ゆたか