理系学生のインターンシップ、参加するメリットと選び方・スケジュールの立て方のポイント

インターンシップ(※)に参加したいと思うけれど、忙しくてスケジュールに余裕がないと悩む理系学生は多いようです。また、どんなメリットが得られるのかわからない、どのように選べばいいかわからないという声も聞こえてきます。
そこで、リクナビ就職エージェントで理系学生を専門に担当するキャリアアドバイザーに、理系学生にとってのインターンシップのメリット、選び方やスケジューリングのポイントなどを聞きました。

(※)リクナビでは、就業体験のうち、2日以上のコースをインターンシップ、1日のみのコースを1day仕事体験と呼んでいます

プロフィール 佐藤光紘(さとう・みつひろ)2017年に株式会社リクルートキャリア(現・株式会社リクルート)に新卒入社。以来、一貫して新卒の学生向けのアドバイザー業務に従事。関西のキャリアアドバイザー組織の立ち上げも担う。現在は東日本の学生の就活サポートを担当、力を注いでいる。
→リクナビ就職エージェント公式サイト

理系学生がインターンシップに参加するメリット

インターンシップは、企業を訪問したり実際に働いたりすることで、業界や企業、仕事への理解を深めることができる貴重な機会です。就活を控えた学生にとって参加する意義は大きいものですが、ここでは理系学生にとってのメリットに絞って説明します。

企業研究が一気に進む

インターンシップには、実際の仕事を体験できるプログラムも多く、参加することで仕事理解が一気に深められるというメリットがあります。自分でリサーチするよりも短期間で効率的に企業研究が進められるので忙しい理系学生にこそインターンシップはお勧めです。
体験がベースにあることで、エントリーシート(ES)や面接での志望動機や自己PRにも説得力が増し、選考の際に評価されやすくなるのもメリットと言えます。

学んできたことがどう仕事に生かせるのかつかめる

理系学生は「専攻を生かして働きたい」という志向の人が多い傾向があります。自身の専攻を軸にインターンシップを選ぶことで、これまで学んできたことがどう仕事に生かせるのかを具体的につかめる点も、インターンシップ参加のメリット。就活時にアピールすべきポイントや、応募までにもう少し磨いておいた方がいいことなどがわかり、モチベーションも上がるでしょう。

就職市場のリアルがわかる

専攻を生かしたいという理系学生の中には、すでにおおよそ志望企業が固まっている人も少なくありません。その企業のインターンシップに参加することで、仕事内容や働き方はもちろん、社風や一緒に働く人など、求人票からはわからない感覚的な「合う・合わない」がつかめます。

一方、インターンシップを選ぶ過程で「専攻を生かせそうなプログラムが少ない」と感じるケースもあります。例えば、生物・農学系専攻などは、専攻に直結する業界・職種が限られており、求人も少ないため就職における競争率も高いのが現状。「リアル」を知ることが、専攻以外の分野にも視野を広げるきっかけになるかもしれません。

人脈ができ、情報収集がしやすくなる

理系学生の中には、学業が忙しく、普段はゼミや研究室の人など、学内のごく限られた人としか日常的なコミュニケーションを取っていない…という人もいます。そんな就活生にとって、インターンシップでほかの学校の就活仲間ができるのは大きなメリット。就活に関する情報交換をしたり、悩みを相談したりする相手ができるのは、きっと心強いことでしょう。

理系学生のインターンシップイメージカット

理系学生がインターンシップを選ぶときのポイント

インターンシップを選ぶ際は、仕事に求めていること、働く上で大事にしたいことなどを明らかにしてから臨むことが大切です。自分の思いや志向、価値観に合ったプログラムを選ぶことが学びや気づきにつながり、のちの就活へのステップになります。

とはいえ、自分が何を求めているのかわからない…という人も多いことでしょう。
私がお勧めしているのは、Will、Can、Culture、Mustの4つの観点で「自分の仕事選び・企業選びの軸」を考えてみる、という方法です。

Willは“やりたいこと”。これまでどんなことに喜びやワクワク感を覚えたのか振り返ってみましょう。これが「社会人としてやりたいこと」のヒントになります。

 

Willの例

  • 仮説を立てて試し、結果を検証する、その思考サイクルを回せるような仕事がしたい

Canは“できること・得意なこと・強み”。これまでの経験を振り返り、熱中したこと、ずっとやっていても苦にならないことを洗い出してみましょう。自分では気づかなくても、周りから褒められたり、感心されたりしたことも強みの一つ。自分が力を発揮できる仕事や環境を選ぶ際の、一つの基準になります。
ゼミや研究室での成果も重要な「Can」ですが、成果ばかりに注目するのではなく、その研究を通して得た「強み」や「学び」などを洗い出してみましょう。

 

Canの例

  • 多様な関係者と上手く信頼関係を築き、協働するような仕事が得意
  • 問題が起きているときに原因を突き止め、改善する方法を考えるのが得意
  • 実験器具の洗浄と片づけが効率的にできるよう、洗浄の手順や器具の置き場所を変えたら、みんなから感謝された

Cultureは“文化・環境”を指します。これまでどんな環境で力を発揮できたのか、イキイキと取り組めたのか、振り返ってみましょう。例えば、スピード感がある環境の方が自分らしくイキイキできた、落ち着いた雰囲気でじっくり取り組んだ方が力を発揮できたなど、自分が輝ける環境がわかります。

 

Cultureの例

  • 研究の大きなテーマはあるものの、アプローチ方法は自由に発想できるような、裁量権の大きい環境
  • 信頼できるチームで大きな課題に取り組むような仕事のスタイルができる環境

Mustは“大切なこと・ポリシー”です。これまで大きな選択や決断をしてきたときに何を重視して決めたのかを振り返ると、大事にしている価値観がつかめます。「東京勤務だけはかなえたい」など、どうしても譲れない条件も洗い出しておきましょう。

Mustの例

  • 奨学金返済のために、手取りで●万円以上の収入、という条件は譲れない
  • 家族の健康状態の事情で、関東圏を離れる勤務はできない

この4つの観点で仕事に求めていること、働く上で大事にしたいことを洗い出してみて、自分の「軸」を明確にしたら、それに合致しそうなインターンシップを検索してみましょう。

なお、この「軸」は、まずは仮置きで構いません。仮置きの軸を基にインターンシップを選び、それを検証するために参加する…という姿勢で臨むことをお勧めします。

検証の結果、それが合っていればその軸でもう1、2社のインターンシップに参加して検証を深めてみましょう。もしずれていると感じたら、4つの観点を見直して別の軸を仮置きし、その視点でインターンシップを選び直して、検証し直してみましょう。これを繰り返すことにより、軸の精度が増し、ぶれない就活ができるようになります。

『リクナビ就職エージェント』就職活動のファーストステップである自己分析の準備をしましょう!

関連記事:就活の軸とは?就活準備は何から始めればよいのでしょうか?【就活なんでも相談室】Vol.19

関連記事:「就活の軸」って何のこと?見つけ方、面接で聞かれたときの答え方の例を紹介

理系学生がスケジュールを立てる上でのポイント

理系学生は実験や課題などに時間を取られることが多く、インターンシップに参加したいけれどまとまった時間を捻出できない、というケースもよくあります。

無理のないスケジュールを組むためには、授業や研究室が「特に忙しい時期」を把握することが先決。先生や先輩などに忙しい時期を確認して、それ以外の期間でインターンシップを探しましょう。

※ 理系学生の専用の就活スケジュールは「リクナビ」でも確認できます。

2週間以上の長期インターンシップが難しい場合は、数日~1週間以内の短期インターンシップを中心に探すのがお勧め。少ない日程でも実際の仕事を体感できるよう、企業も工夫を凝らしています。いろいろなプログラムを比較検討してみましょう。

最近では、オンラインでのインターンシップも充実していて、リモートでも会社や仕事をリアルに体感できるプログラムが増えています。現地まで出向く時間が削減できるので、忙しい理系学生には向いているかもしれません。ぜひチェックしてみてください。

「どうしてもまとまった時間が取れそうにない」という場合は、1日のみのコース「1day仕事体験」の中から志向に合いそうなものを選び、参加してみるのも一つの方法。体験できることは限られますが、参加することで自分の「軸」を確認・検証することができますし、「ここをもっと深く知りたい」と思えたら別の1day仕事体験に参加したり、2日以上のインターンシップでより掘り下げてみたりと、次のステップへとつなげることができます。

関連記事:【2024年卒】就活スケジュールを解説!いつから何を始める?

忙しい理系学生には、効率的に就活できる「就職エージェント」への相談もお勧め

学業や研究が忙しい理系学生の場合、無理のないスケジュールを組み、できるだけ効率的に就活を進めることが重要です。就職エージェントを活用すれば、専任のアドバイザーがマンツーマンで就活をサポートするので、より効率的に活動できるというメリットがあります。

例えばリクナビ就職エージェントでは、理系就活に特化したアドバイザーが付き、就活をフォロー。最新の就職動向をつかんでいる上、理系の先輩の就職事例も多数保有しているので、より詳細な情報やアドバイスがもらえます。もちろん、理系学生のインターンシップ事情も把握しているので、一人ひとりに合ったインターンシッププログラムのアドバイスを得ることも可能です。

就活本番になれば、ESの添削や面接指導なども行い、内定獲得まで伴走し続けます。相談やアドバイス以外にも、志向に合った企業を紹介することも可能。理系ならではの就活の悩みを相談したい、効率的かつ納得できる就活を行いたいという人は、理系就職についての専門性が高いエージェントの活用を検討してみてください。


\リクナビ就職エージェントをご存知ですか?/

『リクナビ就職エージェント』は就職活動を無料で支援するサービス。
会員登録後、専任のアドバイザーが個別に電話相談を行い、あなたの希望や適性に合う企業選びを一緒に考えます。
エージェントだからこそできる求人情報の紹介、面接アドバイスやOpenESの添削なども行っています。

『リクナビ就職エージェント』に相談する

取材・文・編集/伊藤理子

就活をはじめる以前に、本当はいろんな不安や悩みがありますよね。
「面倒くさい、自信がない、就職したくない。」
大丈夫。みんなが最初からうまく動き出せているわけではありません。

ここでは、タテマエではなくホンネを語ります。
マジメ系じゃないけどみんなが気になる就活ネタ。
聞きたくても聞けない、ホントは知りたいのに誰も教えてくれないこと。
なかなか就活を始める気になれないモヤモヤの正体。
そんなテーマを取り上げて、ぶっちゃけて一緒に考えていきましょう。

みなさんが少しでも明るく一歩を踏み出す気持ちになれることが、
私たちの願いです。