【スロバキア編】「お・も・て・な・し」は期待できないスロバキア

Reported by MARU
スロバキアにある日系メーカーの現地法人に勤務。現地での楽しみは、地の利を生かしたヨーロッパ内の旅行や、日本から持ってきた自転車でのサイクリング、スキーなど。

釣銭をトレーに投げつけるレジ係

こんにちは。MARUです。今回は、スロバキアでの運転事情などについてお話しします。

 

スロバキアの首都ブラチスラバで暮らし始めて驚いたのが、お店の人のサービスが実に素っ気ないこと。特に、スーパーなどで買い物する際に顕著で、レジでは、私が購入した商品をベルトコンベアーの上に放り出すようにポイと置いたり、お釣りも手渡しではなくトレーにバンッと投げつけたりするのです。丁寧で礼儀正しい日本のサービスとはあまりに違うので、赴任当初は「ひょっとしてアジア人だから馬鹿にされているのか?」とも思いましたが、よく見てみると、現地の人に対しても同じような対応だったので、今はもう気にならなくなりました。逆に、こちらに来て、日本のサービスがいかに「お・も・て・な・し」の精神に貫かれていたかがわかったような気がします。

 

ただし、冬の過ごしやすさで言うと、スロバキアに軍配があがります。冬、どんなに外が寒くても、室内は暖かいからです。それは、ほとんどの住居に温水のセントラルヒーティングが備わっているため。24時間、常に家全体が温められ、日本のように部屋の中は暖かくても廊下やトイレが寒いといった室温のギャップがないせいです。そのためか、厚いコートを着ていても、その中は半袖Tシャツとパーカー程度の軽装の人が多いですね。

 

ちなみに、オフィスでの服装は自由。現地の人々は、スーツを着ている営業担当者を除いて、Tシャツやトレーナー、ジーンズなどのカジュアルなスタイルが多いですね。私は、駐在員という立場もあり、そこまでドレスダウンするのに抵抗が。襟のついたシャツにカーディガンやセーター、下はチノパンといったビジネスカジュアル仕様を心がけています。

 

平均時速100キロメートルで出張先へ

スロバキアに来てから、自動車で移動する機会が非常に増えました。特に、出張、旅行で車を使うことが多いですね。駐在を始めて8カ月ほどのときに走行距離を測ったら、すでに2万5000キロメートルを超えていました。

 

なぜ、自動車の出番がそれほど多いのか。まず、トラムやバスといった街中の公共交通機関は充実していても、街から街への移動手段となると極めて限られていることがその理由として挙げられます。鉄道は1時間に1本走っていればラッキーというレベルなだけに、長距離移動の際の公共交通機関の使い勝手があまり良くないのです。

 

一方、自動車なら、高速道路を利用することで、非常に効率よく移動することができます。こちらの高速道路は日本の高速道路よりもスピードが出せるので速い上に、疲れにくいからです。また、遠方の顧客から「すぐに来てほしい」と言われた際にも、自動車なら自由がききます。自動車で4~5時間で行かれる距離なら、鉄道を使うよりもはるかに速く便利なのです。今までで一番遠くまで行った車での出張先はドイツのハノーバーでしたが、1000キロメートルの距離を10時間足らずで走りました。平均時速100キロメートルは、だいたい時速140~150キロメートルで流れているアウトバーンが含まれていたせいでしょう。15時に出発して夜の2時にホテルに到着。しっかり休んでから仕事に臨むことができました。

 

旅行に行くのにも、自動車は便利です。すでにハンガリーのブダペスト、チェコのプラハ、オーストリアのザルツブルクなど、ブラチスラバから500キロメートルくらいの都市を訪れています。こちらでは、近隣の国とも高速道路でつながっており、EU加盟国同士ならパスポートコントロールは一切不要。15分でオーストリア、30分でハンガリー、1時間でチェコとの国境をパスポートなしで越えることができるのです。

 

高速道路は、10日間、1カ月、1年間の3種類の有効期間が設定されたステッカーをフロントガラスに張っていれば走行できるので、日本のような料金所は存在しません。ステッカーは、10日間で1000円強、1年間で7000円弱ほどで買えます。ステッカーを張らずに高速道路を走行すると、3万円程度の罰金が必要だそうなのですが、どうやらこれも交渉次第で額は変わるようですね。面白いことに、ステッカーは、国内で走っている分にはチェックされたことはなく、もっぱら国外に出る際に国境でチェックが行われています。ということは、よその国からスロバキアに入国する際にステッカーがなくても大丈夫なわけで、国内にいる間にステッカーを購入すればOKということのようです。

 

なお、こちらは渋滞もほとんどありませんので、日本と比べて長時間の運転もさほど苦になりません。日本では最大時速100キロメートルまでしか設定できないクルーズコントロール(アクセルペダルを踏み続けなくてもセットした速度を維持する機能)が、こちらでは無制限なのも、その一因ではないかと思います。

 

運転マナーも、決して悪くないと思います。飛ばせるところはビュンビュン飛ばすものの、一般道は時速90キロメートル、市街地は時速50キロメートルとなっている制限速度を、皆さんきちんと守っていますね。ただ、車間距離についての感覚は日本とは違うようで、バックミラー越しに後続車を見ると、パッと見、煽(あお)られているんじゃないかというくらいに詰められているのですが、先に行かせてあげようとして譲っても、決して先には行かないのです。煽っているわけではなく、単に車間を詰める習慣があるのだと気づいてからは、戸惑うこともなくなりました。

 

次回は、スロバキアでの私の生活についてお話しします。

 

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アパートの温水ヒーティング。おかげで、24時間、常に部屋が暖かい。

 

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自家用車に貼ってある高速道路のステッカー。向かって左上がスロバキア、左下がチェコ、右上がオーストリアのもの。

 

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スロバキアの高速道路ステッカーの拡大版。ステッカーはガソリンスタンドや国境などで購入できる。

 

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オーストリアのさらに南にある国「スロべニア」の高速道路ステッカー。個人的にデザインが気に入っている。

 

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ブラチスラバ市街はトラムやバスといった公共交通機関が充実している。

 

構成/日笠由紀

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