1カ月で自由に使える金額はいくらですか?
大学2年生~大学院2年生に、1カ月で自由に使える金額はいくらかと尋ねたところ、全体の半数近くが2万円未満。平均は2万2822円となり、昨年同時期の調査結果の2万3857円よりも約1000円減少する結果となった。属性別では学部生よりも大学院生の方が、平均額が高かった。
お金の使い道は?(複数回答)
次に、その使い道を尋ねたところ、8割以上が「食費・交際費」と回答し、「ファッション・身だしなみ」も半数以上、「ゲームやマンガなどの娯楽」が45.9%で続いた。「趣味」と答えた中では、「旅行」「読書(書籍)」「音楽鑑賞(CDやライブ)」といった声が多く聞かれた。
●通帳からカードで引き出すと、残金がマイナスになっても通知されないことを知らなかったので、気づいた時にはかなり借り入れた状態になってしまっていた。(自由に使える額2万円・大学院文学研究科2年)
●大学から貸与されている奨学金を、最初の1年間そのまま普通口座に入れていた。早くから利息の高い定期預金口座に入れておけば、1000円以上違っていたかもしれないと思うと悔しい。(自由に使える額2万円・大学院社会学研究科2年)
●友人にお金を貸したら、すぐに返せる金額にもかかわらず、返すそぶりがなく、しばらくしたらまたお金を貸してくれと言われた。イラッとしたのでその場で前回貸したお金を返してもらい、二度とその友人にはお金を貸さなかった。(自由に使える額1万3000円・経営情報学部3年)
●旅行や買い物のし過ぎで、預金残高が数百円になってしまった。(自由に使える額1万円・大学院工学系研究科2年)
●友人との付き合いでエステに入会して、たいした効果もないのに大金が消えていってしまいました。しかも、友人は入る前までは「一緒に行こうよ! やろうよ!」とかなり強引だったのに、入ると決めた瞬間に「え、大丈夫?」と驚いていて、だったら最初から強引に誘うなよと腹が立ちました。(自由に使える額2万円・文化政策学部4年)
●ATMの時間外にお金が必要になることが多く、手数料がかさんでしまった。今では、家に少し余分にお金を置いておくようにしている。(自由に使える額4万円・経済学部2年)
●冬のセールでたくさん買い物をしてしまい、それからしばらくはずっとおにぎり生活だった。(自由に使える額2万円・経済学部4年)
●プールで水着のポケットにお金を入れたまま泳いでいたら、いつの間にかなくなってしまった。(自由に使える額5000円・大学院工学研究科1年)
●クレジットカードの限度額を超えてしまい、カードが使えなくなってしまいました。(自由に使える額4万円・文学部4年)
●アルバイトをしていない時期に貯金が底をつき、CDなどのコレクションを売って生活費を補わなければならなくなったことがあった。(自由に使える額3000円・大学院文学研究科2年)
●半年の間に財布を2回なくしたこと。たまたまATMで現金を下ろした直後でお金が多く入っていたので、ダメージが大きかった。カードを止めたり、新しい身分証を再発行したりするのも大変だった。(自由に使える額2万円・教育学部4年)
●バイクを購入する際に、一括で払えたにもかかわらずローン払いにしてしまったことがある。利子分を余計に払うのがもったいなかったので、その後は、必ず一括で払うようにしている。(自由に使える額5万円・経済学部4年)
大学生になると、生活費を含めてお金の管理は自己責任なんだね。高校生の時よりも自由になった分、使い過ぎたときは自分でなんとかしなきゃいけないから、失敗をきっかけに家計簿をつけるようになる先輩もいるみたいだよ。先輩たちの反省点を教訓に、みんなもお金の使い方を見直してみよう。
文/日笠由紀 イラスト/中根ゆたか