大学1年生~大学院2年生500人に「貯金」についてアンケートを実施しました。気になる先輩たちのお金事情を聞いてみましょう!
先輩たちの半数以上が「貯金額10万円未満」という結果に
■「貯蓄いくらありますか?」(n=500、単一回答)
大学1年生~大学院2年生に、今現在の自分自身の貯蓄額を尋ねたところ、約4割が「10万円未満」と回答し、約2割が「10万円以上30万円未満」と回答。「貯蓄ゼロ」も12.8%に上るため、「10万円未満」と合わせると53.2%となり、貯蓄額が10万円に満たない学生が半数を超えることがわかりました。属性別に見ると、大学院生よりも学部生、理系学生よりも文系学生の方が、貯蓄額が10万円に満たない学生の割合が多い傾向が見られました。特に、理系学生の「貯蓄ゼロ」「10万円未満」の合計が49.8%なのに対して、文系学生は56.1%と、比較的、大きな差が開いています。
どうやって貯めた?何に使う?~リアルボイス編~
●月初めにその月使う分だけ口座から引き出すようにして貯蓄。バイクの購入資金にするつもり(貯蓄額10万円未満・数学専攻3年生)
●奨学金を受け取る口座と、バイトの給料を振り込む口座を分けて管理。月々のお小遣いを1万5000円ほどとして、定期代や携帯代を合わせた月々の出費を3万円に収めているので、バイト収入7万~8万円のうち、毎月4万円ほどを貯蓄できています。ただ、貯蓄は学費に充てて いるため、貯蓄額はあまり増えません(貯蓄額10万円未満・看護学専攻3年)
●毎月、アルバイトの給料から1万円ずつを留学費用として貯金している(貯蓄額10万円未満・経済学部1年)
●普通預金に10万円たまるたび に、定期預金に移して貯蓄しています。親に出してもらった学費を返すのに使います(貯蓄額10万円以上30万円未満・土木建築工学専攻2年)
●趣味の野球観戦に使うために、500円玉貯金をしている(貯蓄額10万未満・文学部1年)
●アルバイト用の給与口座を作り、給与が入っても全部使い切らないようにしている。就活や資格試験の資金にする予定(貯蓄額10万円以上30万円未満・物理学専攻3年)
●家計簿を付けて 、お金を使いすぎないように注意しています。卒業旅行の資金です(貯蓄額10万円以上30万円未満・医学部3年)
●手元の貯蓄は、定期預金に預けて、一定期間使えないようにすることで、将来のために蓄えている(貯蓄額10万円以上30万円未満・電子通信工学3年)
●奨学金とバイト代の口座を別々にすることで、生活費と遊びに使うお金の出所を分けている。たまった分は、遊びに使うか、自動車学校に通う資金にするつもり(貯蓄額30万円以上50万円未満・農業経済学専攻2年)
●いつか一人暮らしするときのための資金として、貯蓄のために作った 口座に、バイト代から毎月、一定額を振り込んでためている(貯蓄額30万円以上50万円未満・農業工学専攻4年)
●将来のための備えとして、親からの仕送りをそのまま貯蓄。生活費はバイトでまかなって いる(貯蓄額50万円以上100万円未満・工芸学専攻2年)
●FXや株などの投資でためた。使い道 はまだ決まっていない(貯蓄額100万円以上300万円未満・農芸化学専攻4年)
研究員Gのひとりごと
貯蓄額は皆、まちまちだけど、それぞれのやり方で貯蓄に励んでいるのね。趣味や娯楽のために使う人もいれば、学費にあてたり就活や将来に備える人もいたりして、使いみちはさまざま。貯蓄額も学年や学生生活の長さにはあんまり関係ないみたい。それよりも貯める目的や必要度に関係しているのかも。環境や状況にかかわらずお金は大切だから大事に使いたいし、大事に貯めたいもの。「この貯め方なら自分にもできそう」という貯蓄法があれば、ぜひまねしてみては?
【調査概要】
調査期間:2018年9月26日~9月28日
調査サンプル:大学1年生~大学院2年生500人
調査協力:株式会社クロス・マーケティング
文/日笠由紀
イラスト/中根ゆたか