大学1~2年生の時にやっていたことで、就活に役立ったことはありましたか?
就活を経験した大学4年生・大学院2年生に、大学1~2年生の時にやっていたことで、就活に役立ったことがあったかどうかを尋ねたところ、「はい」が4割強、「いいえ」が半数以上に上る結果となった。属性別には、理系学生よりも文系学生の方が「はい」と答える学生の割合が高い傾向が見られた。
●試食販売員のアルバイトで、初対面の人にどんどん話しかけなければならなかったおかげで、人前でも上がらなくなった。(家政学部)
●大学2年の時にフランスへ短期留学した際、ほとんどフランス語を話せないながらも自分の意思を主張する努力をしたことが、面接やOB・OG訪問のときに、相手に自分のことを理解してもらう上で役立ちました。(文学部)
●Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Action(改善)の 4 段階で生産管理を行う「PDCAサイクル」をアルバイト先で実践していたため、就活の計画を立てたり、行き詰まったときにやり方を見直すノウハウが身についた。(法学部)
●伝統のあるサークルに所属していたことにより、幅広い年齢の先輩方とかかわることができていたため、面接でもさほど緊張せずに済んだ。(商学部)
●大学1年生から受付事務のアルバイトをしていて、電話対応に慣れていたので、インターンシップや個別企業訪問のアポを取るための電話をかけるときにも、身構えずにできました。(教育学部)
●寮で実行委員になってイベントを成し遂げたことを面接の話題にできた。(法学部)
●サークルのリーダーを務めていたため、メンバーの意見調整をすることが多く、人の意見を聴く力が養えたのは収穫だった。(人文学部)
●インターンシップ。周りが大学3、4年生だったので、その人たちの話し方や考え方がその後のお手本になった。インターンシップ経験は、企業の面接担当者にも注目してもらいやすいと感じた。(商学部)
●趣味で行っていたゲーム制作の話が、面接で受けが良かった。(大学院理工学研究科)
●2年生の時に履修した授業の関係でTOEIC(R)テストを受験したところ、思いのほか良い点数を取ることができた。おかげで、就活の際にPRできたし、良いスコアを持っているという自信にもつながった。(社会情報学部)
●茶道部に入っていたことで、言葉遣いや礼儀作法などが学べて役立った。(経済学部)
●中国の天津への留学。所属学部が「現代中国学部」で、学部名に「中国」という言葉が入るため、「中国について学んでいるの?」と聞かれることが多く、留学時にちょうど尖閣諸島問題で反日デモが起きていたという話をすると、とても興味を持ってもらえた。(現代中国学部)
低学年の時にやっていたことで就活に役立つのは、学業や部活・サークル活動、アルバイトを通じて経験したことや、それらを通じて身につけたスキルなどなのね。みんなも、今のうちから意識して、人や社会とかかわっておくことをお勧めするわ。かくいう私も学生時代は、社会人との合コンがあれば、率先して参加していたものよ。えっ!? それは彼氏を作るためだろうって? 違います! あくまでも社会勉強としてですってば!
文/日笠由紀 イラスト/中根ゆたか