入学して半年がたちましたが、大学生活はイメージ通りでしたか?
入学から約半年がたった大学1年生に、大学生活がイメージ通りだったかどうかを尋ねたところ、全体の約4割が「はい」と回答し、残りの約6割は「いいえ」、つまりイメージ通りではなかったと答えた。属性別では、文系学生よりも理系学生の方が、「はい」と答えた学生の割合が多かった。
●真面目な学生が多いのではないかと思っていたら、チャラい人が多かった。(イメージと違った・薬学部)
●高校とはまったく違い、授業への出席なども本人任せ。おかげでかえって自分の意思で学ぶんだという意識が高まり、「自己責任」という言葉の意味を実感した。(イメージと違った・商学部)
●周りの学生の授業の出席率が意外に高かった。同じ科目でも教授が違うと方針がまったく違うのは、イメージ通りだったけど。(イメージと違った・農学部)
●サークルに入ると結構お金を使うので、アルバイトしないと続けられません。大学の授業は楽なものから大変なものまでいろいろで、先生次第だと思いました。(イメージ通りだった・文学部)
●大学が自由なところだということについては、イメージ通りだった。ただ、思った以上にクレバーなタイプの学生が多い。(イメージ通りだった・理学部)
●休みが多いのではないかと思っていたけど、実際は週6日は大学に行かないとダメ。祝日も授業をやるなんて知らなかった。(イメージと違った・法学部)
●高校とは異なり、専門の学習・研究ができるところはイメージ通り。同じ志向の学生が集まるので、一緒に目標に向かう一体感も、高校にはなかったものかも?(イメージ通りだった・現代生活学部)
●授業時間が90分と長すぎて、集中できない。周りの学生の出席率も悪くて、まじめに参加する自分が浮いている。(イメージと違った・情報社会学部)
●教授たちが意外と気さくで、コミュニケーションが取りやすい。(イメージ通りだった・文学部)
●いろいろな年齢の人がいて、若者たちが集っているイメージとは違っていた。(イメージと違った・教養学部)
●講義が少人数制で、しっかりと出欠をとるところが入学前のイメージと同じでした。(イメージ通りだった・理学部)
●予想通りに学食がおいしかった。(イメージ通りだった・文学部)
半数以上が「大学生活は、イメージと違った」と思っているのね。大学の授業の内容や厳しさ、周りの学生の様子、大学生活全般と、いろいろなところでイメージを覆されているところは、非常に興味深い限り。良い意味で裏切られたのならいいけれど、期待が外れて残念だったりした場合は、周りの友達がどんなふうに思っているのか尋ねるなど、自分以外の人の意見も聞いてみては? その中に自分の気持ちを切り替えるヒントが見つかるかも?
文/日笠由紀 イラスト/中根ゆたか