身近に相談相手はいますか?
大学2年生~大学院2年生に、身近に相談相手がいるかどうかを尋ねたところ、8割を超える学生が「はい」と回答し、大多数の学生に身近な相談相手がいることがわかった。
誰に相談していますか?(複数回答)
次に、誰に相談しているかを尋ねたところ、約4人に3人が「友人」と回答し、「親」が約半数で続いた。次いで、「ゼミやサークルなどの先輩」「大学の先生」が約2割でほぼ並んだ。「その他」では、「恋人」という答えもかなり見られた。
●サークルの仲間に、後輩の指導について相談。アドバイスをもらうというより、話を聞いてもらいながら自分で考えを整理してスッキリするという感じ。(友人/ ゼミやサークルなどの先輩/ 親に相談・人文社会科学部 4年)
●高校時代からの友人に、どうしたら彼女ができるか相談している。かなり切実。(友人に相談・大学院工学系研究科2年)
●姉に、大学院への進学などの進路について相談しました。(友人/ゼミやサークルなどの先輩/大学の先生/親/兄弟姉妹に相談・教育学部4年)
●就職か進学か迷ってゼミの先生に相談したところ、先生が背中を押してくれて大学院に進む勇気が生まれた。(友人/大学の先生/親/兄弟姉妹に相談・大学院英文学研究科2年)
●アルバイト先の先輩を好きになったので、どう接すればいいかを友人に相談している。(友人/大学の先生に相談・綜合情報学部2年)
●親に「周りの学生と比べると劣等感を感じる」と相談したら、「お手本がたくさんいてありがたいと思いなさい。でも、自分を卑下したらいけないよ」と言われてふっ切れた。(友人/ゼミやサークルなどの先輩/アルバイト先の社員や先輩/親/兄弟姉妹に相談・保健医療福祉学部2年)
●同じ学部の先輩に「自分の性格が嫌だ」と相談したら、「ゆっくり変えればいいよ」と言ってくれて、一緒に具体的な行動プランまで考えてくれた。(友人/ゼミやサークルなどの先輩に相談・ 教育学部2年)
●友人に「大学での付き合いがめんどくさい」と相談したら、「自分もそう感じていた」とカミングアウトしてくれて、少し気が楽になった。(友人/大学の先生/親に相談・工学部3年)
●アルバイトと勉強の両立ができず留年したときに、一人暮らしをすることを親に相談した。具体的なアドバイスをしてくれて、引っ越しも手伝ってくれた。(友人/ 親/兄弟姉妹に相談・文学部4年)
●仲の良い異性の友人によく相談をしている。何でも言える仲で、同性からは得られないような助言をしてくれる。(友人/ゼミやサークルなどの先輩/大学の先生/アルバイト先の社員や先輩に相談・人文学部4年)
●ゼミの教授に、就職について相談。アドバイスや情報を頂いた。(友人/大学の先生/親/兄弟姉妹に相談・都市情報学部3年)
●社会人の彼氏に、将来、どうやって経済的に自立し、生活していったらいいのかといったことを相談したりしている。(友人/ゼミやサークルなどの先輩/大学の先生/親/その他・大学院文学研究科2年)
ほとんどの先輩たちに相談相手がいるとわかって、なんだかホッとしちゃったな。「話を聞いてもらうだけでも、自分の考えが整理できる」という声がリアルボイスにあったけれど、ほかの先輩の中にも、「相談までいかないけど、モヤモヤしたときに愚痴を聞いてもらっている」という声が複数あって、身近に話を聞いてもらう相手がいることで助けられている先輩が少なくないことがわかったよ。みんなも、悩んだり迷ったりしたときは、身近で信頼できる相手に相談してみたらいいんじゃないかな。
文/日笠由紀 イラスト/中根ゆたか