今週は、大学1年生~大学院2年生500人のアンケートを紹介。みんなは週に何時間、アルバイトをしている?
3人に2人の先輩がアルバイトをしている
■「アルバイトをしていますか?」(n=500、単一回答)
大学1年生~大学院2年生に、アルバイトをしているかどうかを尋ねたところ、約3人に2人が「アルバイトをしている」と回答し、アルバイトをしている学生が全体の3分の2に及ぶことがわかりました。属性別に見ると、理系学生よりも文系学生の方が、「アルバイトをしている」学生の割合が高いという結果に。
3人に1人が、週11~20時間、アルバイトをしている
■「週に何時間アルバイトしていますか」(n=500、単一回答)
アルバイトをしている大学1年生~大学院2年生に、週に何時間アルバイトをしているか尋ねたところ、一番多かった答えが「11~20時間」で約3人に1人。次いで、「6~10時間」が3割弱、「1~5時間」が約4人に1人の割合で続きました。属性別に見ると、「11~20時間」の割合が多いのは、文系学生(37.5%)となっています。
半分以上の先輩が「アルバイト時間を増やしたい」と回答
■「バイト時間、増やしたい?減らしたい?」(n=500、単一回答)
次に、アルバイトをしている大学1年生~大学院2年生にアルバイトの時間を増やしたり減らしたりしたいかどうかを尋ねたところ、「アルバイト時間を増やしたい」が55.1%で半数を超える結果に。「今のままでよい」(36.3%)と合わせると9割を超えて大多数となり、「アルバイト時間を減らしたい」は1割に満たなかった。属性別に見ると、「アルバイト時間を増やしたい」の割合が多いのは、学部生(65.9%)、文系学生(67.7%)となった。
バイト時間、増やしたい?減らしたい?~リアルボイス編~
●卒業旅行のお金をためたいので、働く時間を増やしたい(アルバイト時間を増やしたい・週6~10時間労働・文系学部4年生)
●大学院に進んでからのことではあるが、就活でお金が必要になる可能性があるため、もう少し貯金をするために働きたい(アルバイト時間を増やしたい・週6~10時間労働・化学専攻4年生)
●アルバイト先の同期や社員さんと働くのが楽しいから、もっとシフトに入りたいです。もちろんお金が欲しいという理由もあります(アルバイト時間を増やしたい・週21~30時間労働・理系学部4年生)
●バイトの時間を増やしたい。学費に加えて一人暮らしの費用や税金などすべて自分で払っているので、純粋にお金が欲しい(アルバイト時間を増やしたい・週に41時間以上労働・文系学部2年生)
●これ以上働くと、親が扶養控除を受けるための上限である年収103万円を超えてしまいそうなので、少し時間を減らしたい(アルバイト時間を減らしたい・週6~10時間労働・経済学部2年生)
●大学の勉強についていけない上、部活の練習時間も欲しいし、帰省もしたいので、バイトの時間を減らしたい(アルバイト時間を減らしたい・週1~5時間労働・医学部2年生)
●友人と遊んだり、大学で研究をする時間を増やしたいから、アルバイトに割く時間を減らしたい(アルバイト時間を減らしたい・週21~30時間労働・大学院機械工学研究科2年生)
●アルバイトの時間を減らして、睡眠時間を多く確保したい(アルバイト時間を減らしたい・週11~20時間労働・文系学部2年)
●今の状態で、ある程度の収入があるし、これ以上増やすと、勉強に支障が出るから、このままがいい(今のままでよい・週6~10時間労働・薬学部2年)
●アルバイトを3つかけもちしており、そのくらいが多くも少なくもなくてちょうどよいので、このままがいい(今のままでよい・週11~20時間労働・農学部2年)
●バイトは好きだし、お金も稼ぎたいので、たくさん働きたいのはやまやまなのですが、親の扶養控除の制限ギリギリの収入があるため、これ以上、収入が増えると控除が受けられなくなってしまうため、現状維持するしかありません(今のままでよい・週11~20時間労働・文系学部3年)
●アルバイト以外にも、趣味や遊びに回す時間をつくりたいので、今のままがベスト。また、今くらいのペースであれば、アルバイト先からヘルプを頼まれたときにも対応できるので(今のままでよい・週11~20時間労働・文系学部4年生)
やりたいことのバランスをとりながら工夫している様子。親の扶養控除を気にしながらバイトを制限する例も・・・
ボリュームゾーンである週11~20時間という数字は、週3日のアルバイトの場合、1日4~7時間は働いているということになります。リアルボイスからは、みんなが、勉強や部活・サークル活動、体調との兼ね合いを考えながらアルバイト時間を決めていたり、親が税制の優遇を受けられるようにと、収入額を調整したりしていることもわかりました。勉強やサークル活動、遊びなどとのバランスを取りながら、アルバイトを通じて、収入や社会経験を増やしていけるといいですね。
【調査概要】
調査期間:2018年9月26日~9月28日
調査サンプル:大学1年生~大学院2年生500人
調査協力:株式会社クロス・マーケティング
文/日笠由紀
イラスト/中根ゆたか
記事更新日:2024年2月13日