現時点(2月8日~9日)で何社分のエントリーシートを書き終えましたか?
大学3年生・大学院1年生の先輩たちは、ただいま就活まっさかり。先輩たちは、この時期、どのくらいのエントリーシートを書き終えているものなのだろうか? そこで今回は、就活中の大学3年生・大学院1年生に、2月上旬の時点で何社分のエントリーシートを書き終えたかを尋ねてみた。すると、一番多かったのが「0社」で全体の約4割。これだけの先輩が、まだ1社分もエントリーシートを書いていないということがわかった。次に、「4~5社」「1社」が14.1%、13.1%でほぼ並び、平均は3.2社となった。
属性別に見ると、大学院生の平均が4.4社と、学部生の平均2.9社と比べて、著しく多い傾向が見られた。
●ホテルのブライダル部門のエントリーシートにあった設問で、「100万円があるとしたらあなたは何が欲しいですか」というもの。この答えをどんな基準で採点するんだろう? 何を求められているのかがわからず、とても悩んでしまった。(外国語学部)
●アミューズメント会社の、「これまでの人生を通じて、あなたのモチベーションがどう変化してきたかを、グラフで表現してください」という設問。グラフという縛りがきつくて、「やっぱり折れ線グラフ? それとも棒グラフ?」などと最後まで迷いながら答えた。(学芸学部)
●化学会社のエントリーシートでは、「当社を志望した理由を50字以内で」という問いが。いかんせん文字数が少なすぎた。(大学院工学研究科)
●製造小売業の設問で、「わが社の弱み、課題はなんですか。具体的に書いてください」とあり、入社を希望している会社に対して、苦言を呈するようなことをしてもいいものかと悩みました。(人間発達学部3年)
●百貨店のエントリーシートで聞かれた「自分の周りで今はやっていることを答えてください」。今は、特別流行しているものもないし、仮にあったとしても、私たちの周りで流行しているようなことを、百貨店という高級感ある場所で生かせるとは思わないため、書きづらかった。 (文化政策学部)
●自己PRを川柳で表現するもの。サービス業界の設問でしたが、五七五という形式にとらわれすぎて、肝心の中身が今一つ的外れになってしまった。(文学部)
●医薬品会社の設問で、「自分の意見を言いながら他人をひっぱっていく人であることを証明するエピソード」を求められた。もともとそんなタイプではないので、書くのが難しかった。(外国語学部)
●映画関連企業の、「『吾輩は○である』の『○』に言葉を入れて、ユニークな物語の解説を書いてください」というもの。枠も小さくて、何を書いたらいいのかわからなかった。(発達教育学部)
●冠婚葬祭業者の設問で、「あなたが今までにやりきったことで、結果が伴っているものを3つ挙げてください」というもの。結果を何らかの数字で残せていることが必要だと思ったので、材料を探すのに苦労した。(人間科学部)
●IT系の企業の設問で、「『最も自分らしい』と思える写真(画像)を貼り付ける」というもの。普段、あまり写真を撮っていなかったので、ちょうどいい画像がなくてとても困った。(大学院理工学研究科)
●ゲームメーカーの設問で、「あなたが入社したらやりたい企画イベントはどのようなものですか? 費用、場所などは問いません。具体的に教えて下さい」というもの。ゲームのイベントはもう出尽くしている状態なので、なかなかアイデアが思いつかず、難しかった。(人文学部)
●衣料品メーカーの設問で、「当社を取り巻く環境の変化を踏まえて、現状の事業展開についてどのような点を課題と捉え、どのように解決していきたいか、ご自身の考えをご記入ください」というもの。企業研究をしっかりしなければ書くことができないものだったので、調べるのがとても大変でした。(大学院理工学系研究科)
なるほど、エントリーシートって実にいろいろなことを答えないといけないのね。志望動機や自己PRの延長としてできるものも多いけど、その中にも、文字数や表現の仕方などの制限があったりするようね。中には、「リーダーシップを発揮した経験」「困難を乗り越えた経験」などを聞かれることもあるから、今から大学生活を通じていろいろな経験ができるように、学業や部活・サークル活動、アルバイトなどいろいろな場面で問題に直面することがあれば、どんどんチャレンジしておくといいかもしれないわね。
文/日笠由紀 イラスト/中根ゆたか