迷ったらとにかく行動あるのみ!? こんなことまでやりました! 私の就活奮闘記

「行動量」では誰にも負けない! 3人の就活エピソード

就活には正解はないもの。だからこそ、どうすれば良いのか迷う人も多いのでは? 今回はわからないながらも、とにかくやってみよう!と奮起し、「OB・OG訪問200人以上」「エントリーシート100社提出」など、圧倒的な行動量で就活を終えた3人の若手社会人を紹介。目標を立て、それだけ行動ができたのはなぜだったのか、就活時代の話を聞いてみました。それぞれが工夫したポイントや得た学びを知ることで、就活で大切なことに気づくきっかけになるかもしれません。

【Case 1】

「あえて業界を絞らず、幅広く就活。異なる業界10社から内定
~企業研究と自己分析を深め、会社と自分の強みの『接点』が見えてきた~」

男性/20代前半/早稲田大学商学部卒業/【内定先業界】金融、メーカー、不動産、印刷、人材業界など/Y・Kさん

就活データ
志望業界:特に業界は絞らず インターンシップ参加社数(業界):10社(金融、メーカー、不動産など) 説明会参加社数:40社 OB・OG訪問人数:約30人 エントリーシート提出社数:40社 面接社数:30社 内定社数:10社 就活に使った費用&その用途:約20万円(交通費・食費15万円、スーツ・小物類5万円)

就活を意識し始めた大学3年の夏からずっと「何がやりたいのかわからない」と思っていました。何とか志望業界を絞ろうと、インターンシップにも10社参加、会社説明会にも業種を絞らず、異なる業界の企業40社へ足を運びましたが、どの仕事も面白そうだなと思ってしまい、全然絞れない…。さまざまな業界、企業を見た上で絞れないのならば、「やりたいことがわからない」のが自分なのだと開き直り、面白そうだなと思った会社に、どんどんエントリーシートを出していきました。

業界を絞らずにエントリーシートを書くのは大変なのでは…と思うかもしれません。でも、企業研究と自己分析さえしっかりできていれば、それほど大変ではありません。このとき、僕は「すべての業界を見た」と思えるくらい、幅広い業界の会社説明会に足を運びました。さらにOB・OG訪問もしながら業界研究や企業研究をしていたので、業界や会社ごとに求められる能力、人材像の違いを理解できていました。
また、自己分析をしっかり行うことで、応募先の企業と何らかの接点を見つけていきました。この業界、この会社に合った自分らしい体験エピソードはなんだろう、と自己分析を進めれば、自分の強み・弱みを伝えるエピソードが複数出てきます。あとは、どのエピソードをどの会社の自己PRや志望動機に当てはめるといいのかを考えていくのです。

実際に通過したエントリーシートでは、決して輝かしい経験を書くのではなく、ささいな出来事から自分が何を感じたのかを丁寧に伝えました。例えば僕は、学生時代に引っ越しをしたのですが、その時に、住む場所が変わるだけで行動範囲が変わり、生活スタイルも大きく変わっていくことを実感したんです。「街が人をつくる」とはこういうことかと思った経験が不動産業界への興味につながり、実際にそれをエントリーシートや面接の場で伝えて内定を頂きました。

企業側が知りたいのは、学生の“スゴい成果”などではなく、その人が体験したことから「何を感じたか」「何を学んだか」だと実感しました。自分を表現する体験エピソードは一つに絞らず、複数持っておくと、そこから何を得たかにもさまざまなバリエーションが生まれます。業界特性やその企業の仕事内容、求める能力をよく理解していれば、「この会社の自己PRにはこのエピソードを使おう」と企業と自分との接点を見いだすことができ、企業ごとにさまざまなパターンのエントリーシートを無理なく作ることができます。

最終的に、業界がすべて異なる10社から内定を頂きましたが、人材業界を選択。事業内容が多岐にわたること、面白い人がたくさんいることが決め手になりました。
就活をしていると、「やりたいことを明確にしなくちゃいけない」「志望する軸に一貫性がなくてはいけない」と思うかもしれませんが、仕事はやってみなくちゃわからない。仕事を始めてみて、そこで初めて見つかることもあるかもしれないという気持ちでいいと思います。

また、僕は幅広い業界を知るために、会社説明会のほかに、先輩社員約30人に会いに行きました。就活以外に、ここまで一気に多くの先輩社員に会える機会はありません。「内定を取る」という短期的な目標にとらわれず、どんな働き方、どんな生き方をしているんだろうと考えながら話を聞くと、社会人になってから役立つことも多いと思います。

就活の反省点としては、内定を頂いたあとに、辞退の意思を伝えるのが遅くなってしまい会社に大変な迷惑をかけてしまったこと。ある企業からは、怒られてお茶をかけられました(苦笑)。内定辞退するときは、早めに誠実に、自分の意思を伝えましょう。

【Case 2】

「200人にOB・OG訪問!

~話すうちに自分の軸が見つかり、行きたい業界・企業の視野が広がった~」

男性/20代前半/慶應義塾大学法学部卒業/【内定先業界】広告、コンサルティング、人材業界/T・Mさん

就活データ
志望業界:外資コンサルティング、広告、人材業界 インターンシップ参加社数(業界):8社(外資・日系のコンサルティング) 説明会参加社数:20社 OB・OG訪問人数:200人以上 エントリーシート提出社数:4社 面接社数:4社 内定社数:3社 就活に使った費用&その用途:約30万円(交通費・食費20万円、書籍費10万円)

就活では、200人以上の社会人にOB・OG訪問しました。
そのうち約150人は大手広告会社の方です。より多くの方に会おうと思ったきっかけは、その大手広告会社に勤めるゼミOBのリクルーターに言われたひと言。仕事内容についてあれこれ質問をしていたら、「広告について何もわかっていないね。うちの社員100人に会って自分なりに考えてから、また連絡して」と言われたんです。厳しい言葉でしたが、確かに、当時は業界研究も企業研究も足りていなかったので、言われた通り行動してみようと思いました。

ゼミの先輩や知り合いのつてをたどってひたすら、その広告会社の社員の方に会っていきましたが、10人に会うだけでもひと苦労。これでは100人には到底届かないと思い、考えついた方法が、オフィス玄関での「入り待ち」でした。まずは、1週間やろうと決めたものの、毎朝出勤する社員の方に「お話をおうかがいしたいのですが」などと話しかけては怪訝(けげん)な顔をされる日々。でもそのうち、「前からずっといるよね? 学生なの?」と声をかけてくれる方がちらほら現れ、ランチの時間をとっていただけたり、夜の飲みの席に呼んでいただけたりと、一度に何人もお会いできる機会が増えていきました。

「100人以上に会う」と決めたのは、最初に会ったリクルーターの先輩と話をしながら、「OB・OG訪問をすれば何かしらのコネクションにつながるかもしない、実際に100人以上の名刺を持っていることを選考でアピールできたら内定に近づくかもしれない」と思ったことも大きなきっかけでした。でも実際に、多くの社員の方にお会いし、仕事内容ややりがいについて繰り返し聞くうちに、「人の意思決定に大きな影響を与える」ところが広告の面白さなのだと気が付きました。

そして、約5カ月間かけて同じ会社のOB・OG約150人に会い、わかってきたのは、「自分にとって大事な就活の軸は“意思決定に影響を与える仕事”だ」ということでした。そして、その仕事ができるのは、広告会社に限らないということにも気付くことができました。それまで、その広告会社1社しか見えていなかった視野(視界、のほうがいいかも)がどんどん広がっていき、最終的に、志望する業界も広がっていきました。実は、150人のOB・OG訪問をした広告会社からは内定を頂けたのですが、他業界の話も聞いてみたいと考え始めたことから、学生と社会人をつなぐプラットフォーム(OB・OG訪問サービス)を活用して他社の先輩にも50人近く会いに行きました。

結局、「どう生きるか、どう働くか」という価値観の意思決定に影響を与える仕事、という点で人材業界に興味を持ち、最終的にはその道を選ぶことになったのです。

広告会社のリクルーターの先輩には、直接人材業界に入社することを報告しに行きました。「俺たちの時間を返してくれ」などとさんざん叱られましたが(笑)、それでも最後は、社会人として活躍できることが決まったことを祝福してくれました。叱咤(しった)激励すべての言葉が愛情深く、行動の機会をくれたことを今でもとても感謝しています。

OB・OG訪問をはじめたきっかけは、少しでも内定に近づきたいという動機からでした。でも、実際に働く社会人のリアルな話を聞いたからこそ、仕事内容や面白さの理解が深まり、自分が大切にしたい軸を見つけることができました。イメージ先行で「1社」に絞っていたところから「ほかの業界やほかの企業にも視野を広げてみよう」と行動し、納得のいく就活をすることができたのです。また、入社後に長く心地よく働けるか、自分に合った環境かを見極めるという視点に立てば、OB・OG訪問は貴重な情報をたくさん得られる機会だと思います。仕事内容はもちろん、どれくらい忙しいのか(残業があるのか)、社内の上司・部下間でどんなコミュニケーションが取られているのか、その会社ならではの作法やルールはあるのかなどまで細かく知ると、働くイメージが具体的になってきます。

また、社会人の先輩と話す機会を持つと、自分の意見に対して「どうしてそう思うの?」など疑問を投げかけられ、答えに窮することが多々出てきます。学生同士ではなかなか出合えない問いにぶつかって、悩んで、答えを見つけて…という作業を繰り返すことで、面接のいい練習にもなると思います。
200人以上もの先輩に会うときに、心がけていたのは「わからないので教えてください」と素直に伝えること。わかった振りをせずに話を聞き、その上で、自分の意思をしっかり伝える。その姿勢は、社会人になってからも役立っていると感じています。

【Case 3】

「100社にエントリーシートを提出
~目標数を決めて行動し自己分析・企業研究を深めていった~」

女性/20代前半/明治大学政治経済学部卒業/【内定先業界】メーカー、不動産、放送、人材業界など/R・Tさん

就活データ
志望業界:特に業界は絞らず インターンシップ参加社数(業界):3社(小売、放送) 説明会参加社数:70社 OB・OG訪問人数:0人 エントリーシート提出社数:100社 面接社数:約50社 内定社数:13社 就活に使った費用&その用途:約20万円(交通費・食費15万円、スーツ・小物類5万円)

就活中は、ゼミの社会人OBが主宰している「就活塾」のコミュニティーに入り、自己分析や企業研究の仕方、エントリーシートの書き方、面接のロールプレイングまですべての面でアドバイスをもらいながら進めてきました。
大学3年の冬までは、体育会系の部活動が忙しく、まったく就活準備ができていませんでした。業界研究ができていないので、やりたい仕事のイメージもわいておらず、ただ焦るばかり。そんな時に「就活塾」の先輩から、「エントリーシートを100社出すと決めて行動してみたら」とアドバイスされ、その通り動いてみることにしたんです。きちんと自己分析できていなければ100社出すことはできませんし、その過程で業界や企業を比較検討することになり、各社の違いや魅力も見えてくるだろうと考えました。

100社を選ぶ基準は、業界内の事業シェアナンバーワンの企業や、会社の商品やサービスにほかにはないこだわりがある企業など。化粧品からアパレル、食品、飲料メーカー、テレビ、広告、旅行、不動産などあらゆる業界の会社説明会に行き、面白そうだと思った企業にエントリーシートを提出していきました。
限られた期間内にエントリーシートを100社出すには、効率的に書く必要があります。そこで、自己PRを200文字、400文字、600文字、1000文字それぞれのパターンで作成。「就活塾」の先輩に、どのエピソードをどう膨らませて書くべきか細かく添削してもらい、各社のエントリーシートのフォーマットに沿って、どの文字数のパターンを使うかを当てはめていきました。

エントリーシートを作成する上で心がけたのは、自分を表現するエピソードとして2つの内容を必ず入れること。私は自分の強みを「逆算徹底力」というキーワードで表現していましたが、この強みを支えるエピソードを「部活の話」と「ゼミの話」というように、別の切り口でそれぞれ入れていました。2つの話を盛り込むことで、目標に向けて逆算して行動するという強みに再現性があることがわかり、説得力が増します。

また、数多くの業界、企業を調べていると、「このこだわりは、業界内でもこの会社にしかない」と比較検討の中でわかってきます。それをエントリーシートに書くことで、「ほかの会社もしっかり見た上で、当社を志望している」点がよく伝わると思います。

面接には50社以上進んだため、1日5社の面接を受けたこともありました。初めて聞かれた質問、答えられなかった質問は必ず振り返って回答を考え、「就活塾」の先輩にフィードバックをもらいながら内容をブラッシュアップしていきました。また、「就活塾」の就活仲間20人と、聞かれた質問を共有していたことで、質問の引き出しが増え、面接で緊張することがほとんどなくなりました。13社も内定を頂けたのは、その積み重ねが大きかったと思います。

就活は、企業と個人のマッチングによって決まるので、落ちることはたくさんあります。でも、たくさん受けていると毎日面接があるので、選考途中で落ちてしまっても「ご縁がなかったんだな」「合わなかったということだな」とすぐ切り替えて次に進めます。面接で企業の担当者と話すことで、会社の雰囲気を肌で感じてわかることも多々あるので、「志望業界を絞れない」「やりたい仕事がわからない」という人は、まずは気になったところを受ける、というやり方もいいのではないかと思います。メンタルも強くなって、社会人になったときにも、多少のことではへこたれない強さが身につきますよ(笑)。

まとめ

就活のやり方は人それぞれ。そこに正解はありません。
インタビューで3人の先輩が共通して話していたのは、「『やっておけば良かった』と後悔したくなかった」ということ。それが、それぞれの行動量につながっていたようです。
新卒の就活は人生で1度きりです。どんな結果になろうとも、自分で決めて自分の力で動くことで、納得感のある道を見つけられるのではないでしょうか。

取材・文/田中瑠子

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