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コンサルティング業界で、業界研究からは見えない「リアル」を先輩に聞く!
就活に当たって業界への理解を深めるためには、そこで働く先輩たちの声を聞くのがいちばんの早道。だからこそOB・OG訪問は貴重な機会ですが、実際に足を運べる回数は限られています。そこで就職ジャーナルでは若手先輩たちにアンケートを実施。中の人だからこそわかる業界の魅力や、「本当のところはどうなの?」という実情を、彼らのリアルボイスを通じて見ていきます。営業や人事、ITといった企業が抱える課題を解決するために、専門的な相談や企画提案などを行うコンサルティング企業で働く若手の先輩33人のリアルボイスをたっぷりお届けします!
先輩たちがコンサルティング業界を選んだ理由は?
アンケートに参加したのは、コンサルティング業界で働く入社1年目〜7年目の先輩33人。まず、就活時代の業界に対する志望度はどのくらいだったのでしょうか。また、この業界のどんなところに魅力を感じて志望したのかを聞いてみました。
■現在お勤めの企業は、就活時に志望していた業界ですか。(n=33、単一回答)
■現在お勤めの業界のどういう点に魅力を感じて志望(入社)したか教えてください。(n=33、複数回答)
アンケートの結果、6割近くの先輩が就活時からこの業界を志望していたと回答。さらにこの業界を選んだ理由を複数回答で聞いてみると、「仕事の内容」をあげた人が最も多く、次いで「業界への興味関心」、「働きやすさ、ワークスタイル」となりました。こうしてみるとコンサルタントの仕事内容や、近年ますますニーズが多様化している業界自体に興味を感じて志望した先輩が多かったようです。
働いて実感。コンサルティング業界最大の魅力は「仕事の内容」だった!
■実際に働いてみて、この業界で、最も魅力的だと感じた点はどこですか?(n=33、単一回答)
では、先輩たちが実際に入社して感じた魅力は何だったのでしょうか。
コンサルティング業界で働いて最も魅力的に感じた点を聞いてみると、入社前の志望理由の1位と同じく「仕事の内容」が最多、次いで「働きやすさ、ワークスタイル」と「自身の成長」が同率となりました。先輩たちは、入社前と入社後で、業界に感じた魅力のポイントに大きなズレはなかったようです。
「業界の魅力」についてのリアルボイス
【仕事の内容】
- 新卒の時から、企業の経営にかかわる問題に携われること(2年目)
- 多くのお客さんと接する仕事なので、得られることが多くて面白い(7年目)
- 有意義な生活を送るために、必要な知識が身につくからです(4年目)
【働きやすさ、ワークスタイル】
- モバイルワークが可能な業種で、会社以外でも仕事ができる。有給も自分の仕事に影響がなければ取りやすい(5年目)
- やるべきことさえやっていれば、あとは自由。会社を抜け出しても文句を言われない(3年目)
- パワハラ、セクハラ撲滅。しかも、子育てで休みやすい環境(7年目)
【自身の成長】
- 競争が激しく、高いレベルが求められる職だから(3年目)
- 実務でしか体験できないことが、今働いている職場で学べる(1年目)
- 将来独立したいので、経営を体系的に学びたかった(2年目)
【待遇、福利厚生】
- 株価が上がり、上場したので待遇も良くなった(7年目)
- ホワイトだから(1年目)
【その他】
- 業界の安定感。顧客との契約が継続的にあり、安定した売り上げがある(1年目)
- 社会への貢献度を実感できる。自分が担当しているのが公共事業・インフラに携わる企業なので、社会の土台を築いていると実感しやすい(1年目)
ギャップが大きかったのは、「待遇・福利厚生」「仕事の内容」「働きやすさ、ワークスタイル」
■実際に働いてみて、現在お勤めの業界は、入社前に想像していたものと比べて全体として、どの程度ギャップがありましたか。(n=33、単一回答)
一方、コンサルティング業界に入った先輩たちは、入社前の想像に対してどのくらいのギャップを感じたのでしょうか。聞いてみると、「とても」ギャップがあったという人と、「やや」あったという人を合わせて45.5%の人が、良くも悪くも何らかのギャップを感じていたことがわかりました。
■最もギャップが大きく「想定外」だと感じた点を1つ、教えてください。(n=33名、単一回答)
では、いちばん大きなギャップを感じたのはどんな点でしょうか。アンケートの結果、「待遇・福利厚生」が最も多く21.9%。それに関するコメントを見ると、職場によって「良いギャップ」と「悪いギャップ」に二分されていました。次いで「仕事の内容」をあげた人が18.8%。仕事にやりがいを感じる人が多い半面、地味な作業も多いことにギャップを感じた人も目立っていました。
「入社後に感じたギャップ」についてのリアルボイス
【待遇・福利厚生】
- かなり働き方改革を推進しているイメージがあったが、入ってみると忙しい人の勤務状況が大変なことになっていた(1年目)
- 福利厚生があまり充実していなかった(3年目)
- 思っていたより高月給(1年目)
【仕事の内容】
- 泥臭い作業が多かった(3年目)
- 基本的に普通の事務を想像していたが、コンサルのアシスタントが主で、1日中パソコンに向かう(4年目)
- かなり幅広い仕事をこなさなければいけないところ(5年目)
【働きやすさ、ワークスタイル】
- 体力面・精神面・時間面と、思ったよりハードなところがあった(3年目)
- テレワークや在宅勤務が可能なところが良かった(5年目)
【業界の風土】
- かなり小規模な世界だった(2年目)
- お客さまに見えないように、何かを行なっているところが多いと感じる(7年目)
先輩は、就活生にコンサルティング業界をすすめたい?すすめたくない?リアルボイスも
■これからも、今の業界で働いていきたいと考えていますか。(n=33、単一回答)
■後輩に、同じ業界をおすすめしますか。(n=33、単一回答)
先輩たちにこれからもコンサルティング業界で働きたいかをたずねてみると、「働き続けたい」人の数が「働き続けたくない」人をわずかに上回る結果に。一方、後輩に同じ業界をおすすめしたいか聞くと、半数近くの先輩が「どちらとも言えない」と回答しました。仕事内容やワークスタイルには魅力を感じるものの、業務の大変さや責任の重さを実感するがゆえに「適性を見極めてこの仕事を選んでほしい」という思いが表れているのかもしれません。
「すすめたい」先輩のリアルボイス
- 「やりがいのある仕事がしたい」と感じているならおすすめ(1年目)
- 知識がつき、自分の成長が見込めるから(1年目)
- 女性にとって働きやすい。子育てしている人も働きやすい(7年目)
「すすめたくない」先輩のリアルボイス
- プレッシャーも高く、生半可な気持ちでは行くべきではないと思う(3年目)
- 労働環境が厳しいから(2年目)
- あまりいい業界ではなく、先もあまりないと感じているから(7年目)
最後にコンサルティング業界を目指す就活生へ、先輩たちから応援エールを頂きました。ぜひ彼らの言葉を励みに、就活に取り組んでください!
- 20代の若いうちに、積める経験はとことん積んでおきたいという方にはおすすめの業界。 当たり外れもあるかもしれませんが、やる気次第で実力が大きく伸びると思います(3年目)
- 基本的なスケジュール管理とコミュニケーション能力があれば務まりますが、人と人の間に立って意見を調整するのが苦手な人には、不向きかもしれません(5年目)
- 大変なことも多いですが、お客さまのプランを設計して喜んでもらえたときの達成感は大きい。難しく考えず、誠心誠意お客さまのためを思って仕事をすれば、必ず報われると思います(7年目)
- 自分が入っていきたい業種に就くのがいい。会社のブランドでは選ばない方がいいです(2年目)
- 会社によって忙しさや雰囲気はさまざまなので、自分と肌感の合う会社を見つけてください(1年目)
コンサルティング業界に内定した先輩のリアルな就活体験談はこちら
外資系コンサルティング会社内定 東京理科大学 理工学部 田原さん【2018卒内定者インタビュー】
調査期間:2018年12月6日~12月10日
調査サンプル:コンサルティング業界で働く入社1年目〜7年目の社員33人
調査協力:株式会社マクロミル
文/鈴木恵美子
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