人材業界の意外な魅力は?“想定外”だったことは? 就活前に知っておきたい、業界の先輩の「リアルボイス」

人材業界イラスト

業界研究からは見えてこない、働くからこそわかる「リアル」を知りたい!

就活に当たって人気業界への理解を深めるためには、そこで働く先輩たちの声を聞くのがいちばんの早道。だからこそOB・OG訪問は貴重な機会ですが、実際に足を運べる回数は限られています。そこで当企画では、人気業界の若手先輩たちにアンケートを実施。中の人だからこそわかる業界の魅力や、「本当のところはどうなの?」という実情を、彼らのリアルボイスを通じて見ていきます。今回のテーマは、企業に役立つ人材を紹介・派遣したり、社員の研修プログラムを提供したりする人材・研修業界。そこで働く77人の先輩のリアルボイスをお届けします!

先輩たちが人材業界を選んだ理由は?

アンケートに参加したのは、人材業界で働く入社1年目〜8年目の先輩77人(男性18人、女性59人)。まず、就活時代の業界に対する志望度はどのくらいだったのでしょうか。また、この業界のどんなところに魅力を感じて志望したのかを聞いてみました。

■現在お勤めの企業は、就活時に志望していた業界ですか。(n=77、単一回答)

人材業界「現在お勤めの企業は、就職活動時に志望していた業界ですか。」のアンケート結果

■現在お勤めの業界のどういう点に魅力を感じて志望(入社)したか教えてください。(n=77 、複数回答)

「人材業界のどういう点に魅力を感じて志望(入社)したか教えてください。」のアンケート結果

アンケートの結果、約5割の先輩が就活時からこの業界を志望していたと回答。さらにこの業界を選んだ理由を複数回答で聞いてみると、「業界への興味関心」をあげた人が最多で19.3%。次いで「仕事の内容」が16.4%、「働きやすさ、ワークスタイル」が15.2%となり、これら3つがほかの項目を引き離しました。扱う商品が「人」であり、企業と人材を結び付けることで個人や社会の役に立てるという、人材業界ならではの役割に魅力を感じた先輩が多かったようです。

働いて実感。人材業界最大の魅力は「働きやすさ」だった!

■実際に働いてみて、この業界で、最も魅力的だと感じた点はどこですか?(n=77、単一回答)

「実際に働いてみて、人材業界で、最も魅力的だと感じた点はどこですか?」のアンケート結果

では、先輩たちが実際に入社して感じた魅力はなんだったのでしょうか。
人材業界で働いて最も魅力的に感じた点を聞いてみると、「働きやすさ、ワークスタイル」が最も多く20.8%。フレックスタイムや時短勤務などの制度によって自由度が高いほか、「休みが取りやすい」「子育てに理解があり女性が働きやすい」という声もありました。次いで多かったのは「社会への貢献度」「業界への興味関心」「仕事の内容」。人材の仕事を通じて多くの人とかかわり、喜んでもらうことに魅力を感じた先輩も多いようです。

「業界の魅力」についてのリアルボイス

【働きやすさ、ワークスタイル】

  • 休みがとにかく自由。有給を取るにも申請などはいらず、共有のスケジュールに書き込んでおけばOK。休む理由も問われない(3年目/女性)
  • フレックス制度で自由に時間を使えること(4年目/女性)
  • 社内の人の人柄が良い。産休・育休取得率も高く社内の理解もある。時短勤務や在宅ワークも可能(4年目/女性)

【社会への貢献度】

  • 人材派遣業は、企業にも派遣スタッフにも喜んでもらえる。雇用を生み出すこともできて、社会に貢献できていると感じる(6年目/女性)
  • 人材育成を行ない、自己実現をしつつ会社が成長できる仕事をしているため。これをやりたくて入社した(2年目/女性)
  • 人の役に立つ仕事だから(1年目/男性)

【業界への興味関心】

  • バラエティーに富んだ仕事で面白いと思ったから(6年目/女性)
  • いろいろな人と出会えます(3年目/男性)
  • 人材活用の重要性に引かれる(2年目/男性)

【仕事の内容】

  • 人間関係などで成長できるし、仕事のスキルアップにもつながったから(1年目/女性)
  • 社会人1年目から講師ができる(3年目/男性)

【その他】

  • 自身の成長です。たくさんの人とかかわるため価値観が広がるのと、対人の仕事のため、語彙(ごい)力、文章力、説得力、交渉力など幅広い力がつく(3年目/女性)
  • 業界の将来性。採用難の時代で人材獲得に関するサービスが伸びていたから(5年目/男性)

ギャップが大きかったのは、「働きやすさ、ワークスタイル」「仕事の内容」「待遇・福利厚生」

■実際に働いてみて、現在お勤めの業界は、入社前に想像していたものと比べて全体として、どの程度ギャップがありましたか。(n=77、単一回答)

「実際に働いてみて、人材業界は、入社前に想像していたものと比べて全体として、どの程度ギャップがありましたか。」のアンケート結果

一方、人材業界に入った先輩たちは、入社前の想像に対してどのくらいのギャップを感じたのでしょうか。聞いてみると、「とても」ギャップがあったという人と、「やや」あったという人を合わせて、52%の人が、良くも悪くも何らかのギャップを感じていたことがわかりました。

■最もギャップが大きく「想定外」だと感じた点を1つ、教えてください。(n=73、単一回答)
「人材業界で最もギャップが大きく、想定外だと感じた点を1つ、教えてください。」のアンケート結果

では、一番大きなギャップを感じたのはどんな点でしょうか。アンケートの結果、意外なことにこちらでも「働きやすさ、ワークスタイル」を挙げた先輩が最多で20.5%でした。ただ、「休めない」「仕事に時間を取られる」という声に交じって「ライフワークバランスが取れる」というポジティブなギャップもあり、働きやすさは企業によって大きく異なるのかもしれません。2位以下は「仕事の内容」19.2%、「待遇・福利厚生」15.1%と続き、想像より大変な仕事と厳しい勤務状況にギャップを感じたという声が目立ちました

「入社後に感じたギャップ」についてのリアルボイス

【働きやすさ、ワークスタイル】

  • 入社してみて、実際は定時に帰れないことを知った。また、定着率が高いと思っていたが、すでに同期にも辞めている人がいる(2年目/女性)
  • どんな時間でも連絡が来る(3年目/男性)
  • 平日休みで周囲と休みが合わないことを不安視していたが、平日休みだとどこに行ってもすいているのは魅力的だった(1年目/女性)

【仕事の内容】

  • 華やかな業界かと思っていたら、泥くさい営業スタイルだった(5年目/女性)
  • 下積みのような仕事をする期間が思ったより長かった(6年目/女性)
  • 人のためというよりも「顧客のため」の業務だった(5年目/女性)

【待遇・福利厚生】

  • 勤務時間と勤務時間外との境が薄く、退勤後や休日であっても呼び出しがかかる。悪い意味で、みなし残業を言い訳にしている(4年目/男性)
  • 有給が想像以上に少なかった(2年目/女性)

【業界の将来性】

  • 意外と支店も多く、海外進出まで考えていたこと(2年目/女性)
  • 派遣業は続くかもしれないが、法律が次々改正されて、派遣が扱われづらい状況になり、将来性は危うくなったと感じる(6年目/女性)

人材業界を目指す就活生へ贈る、先輩からのアドバイスは?

■これからも、今の業界で働いていきたいと考えていますか。(n=77、単一回答)

「これからも、人材業界で働いていきたいと考えていますか。」のアンケート結果

■後輩に、同じ業界をおすすめしますか。(n=77、単一回答)

「後輩に、同じ人材業界をおすすめしますか。」のアンケート結果

先輩たちにこれからも人材業界で働きたいかを尋ねてみると、「働き続けたい」人の合計は32.5%となり、「働き続けたくない」人の合計40.3%を下回りました。また、後輩に同じ業界をおすすめしたいかを聞くと、5割超の先輩が「すすめたくない」「あまりすすめたくない」と回答したのに対し、「すすめたい」「まあすすめたい」と答えた人の合計は2割未満にとどまりました。ワークスタイルや社会への貢献が魅力である半面、仕事上の苦労や、職場によっては待遇への不満もあり、安易にはすすめられないという気持が表れているのかもしれません。

「すすめたい」先輩のリアルボイス

  • 面白い。身につけたことは仕事以外でも役に立ちます(6年目/女性)
  • 人と人とを結んだり、さまざまな企業の業務内容を知るのは楽しい。ただし勤務時間は長いし、自分のせいじゃないクレームもたくさんある(6年目/女性)
  • 大変だけど、やりがいがあるから(2年目/女性)

「すすめたくない」先輩のリアルボイス

  • 給料が安い、福利厚生が少ない(4年目/男性)
  • 適応できる人と適応できない人の差が激しく、入社しても辞めてしまう可能性がその人次第になるためです(5年目/女性)
  • 古くさい慣習があるため(8年目/女性)

最後に、人材業界を目指す就活生へ、先輩たちから応援エールを頂きました。ぜひ彼らの言葉を励みに、就活に取り組んでください!

  • 企業や人のターニングポイントに役立つサービスを提供できるのが魅力。多くの人に会える業界なので、意欲があれば吸収する機会も多く、成長スピードが早いのではと思います。今後も伸びる業界ではあるので、ぜひチャレンジしてほしいです(5年目/女性)
  • やりがいはかなりあると思います お客さまに喜んでいただけるサービスを提供できるのが、モチベーションにもつながると思います(7年目/男性)
  • しっかりと調べること。実際に働いている人の話を聞くこと。自分が望んだ分野で働けるとは限りません(1年目/男性)
  • 入社して思ったのが、本当に努力しないとどの仕事も続かないこと。同期でも入社して思っているイメージと違ったという理由で退職する人が多いです。業務内容と社風をよく確認して決めると良いと思います(3年目/女性)
  • 時間外の接待など一切しなくても、まったく問題ない会社もあります。「会社」選びは慎重に(3年目/女性)
  • 人材派遣業は風当たりが強いと思われがちだし、実際「ピンハネ」だの言われたりします。でも希望の職種に就けた人や、好きな仕事を見つけられたスタッフからは感謝されます。良いスタッフを紹介すれば、派遣先企業も喜んでくれます。感謝されるタイミングが多いのもこの業界。ぜひ仲間になりましょう!(6年目/女性)

調査期間:2018年12月6日~12月10日
調査サンプル:人材・研修業界で働く入社1年目〜8年目の社員77人(男性18人、女性59人)
調査協力:株式会社マクロミル

文/鈴木恵美子


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