【シンガポール編】 全世界を相手にビジネスができるシンガポール

Reported by Banbi
グローバル企業の日本オフィスからシンガポールに派遣され、シンガポールのみならず、日系企業のアジア・オセアニア事業にフォーカスしたプロジェクトにか かわる。現地では、シンガポールの環境を満喫しようと、朝のランニングやクラシックバレエのレッスン、ヨガ、ゴルフなどのスポーツにアクティブに取り組ん だり、友達や同僚と家族ぐるみでプールブランチ(プールサイドで食事を楽しむこと)やバーベキューパーティーなどを楽しんでいる。

「シングリッシュ」にも2カ月で慣れた

こんにちは。Banbiです。今回は、海外駐在を通じて得たものについてお話しします。

私自身は、もともとオーストラリアとイギリスで学生生活を過ごした経験があり、特に語学で苦労することはありませんでしたが、赴任当時は「シングリッシュ」と呼ばれるシンガポール人特有の英語に戸惑うこともありました。シンガポールの人々の英語には「語尾にLah(ラー)という音をつける」といった独特の訛(なま)りのようなものがあるのです。しかし、赴任後2カ月もたつと、いつしかその戸惑いもなくなり、今では、私自身がわざと「Lah」をつけて、シングリッシュを茶化したりするほどです。とはいえ、タクシーの運転手には、英語教育世代ではない年配の人も多く、あまり英語を使い慣れていないようで、行き先を言っても通じないことがあります。

海外で暮らすたびに実感するのは、「日本は良い国だな」「住みやすい国だな」ということです。また、自分の考え方、物事の進め方を自覚するにつれ、自分がいかに日本人であるかということも再認識させられます。そして、日本という国で生まれて育ったベースがあるからこそ、こうやっていろいろな国の人とコミュニケーションできるのだということも痛感します。

企業のトップや優秀な人材と出会える駐在ライフ

シンガポールで仕事をするということは、物理的には東南アジアで仕事をすることになりますが、実際には、インターネットや電話を通じて、世界中を相手に仕事をすることだと思います。欧米にもアクセスが良いことから、グローバル企業の管理部門がシンガポールに集まっているので、東南アジアという枠を超えて世界とつながれているのです。そのため、非常に広い範囲を視野に入れたダイナミックなビジネスを経験できていると感じます。

次に、そのような仕事の特性上、若い人でもそういったビジネスの醍醐味(だいごみ)に価値を見いだしている、または責任ある仕事を任されている人が多く、ハイレベルで優秀な人材に多く出会えるのも、シンガポールならではかと思います。

加えて、日系企業をクライアントとしているおかげで、日本にいる時よりも小さい在シンガポール日系企業のコミュニティーとかかわれていることも収穫でした。私のような中間管理職でも、日系企業のトップの方と会う機会に恵まれ、非常にエキサイティングな経験ができるからです。

将来、海外で仕事をしたいと考えている皆さんに伝えたいのは、語学力に加えて、会話のネタになる知識の引き出しや趣味を広げておくことが必要ではないかということ。自分一人の世界にこもらず、いろいろな人に出会って話したり、新しいことに挑戦したり、自分の知的好奇心を絶えず盛り上げるといった積極的な姿勢を、ぜひ維持していってください。なぜなら、そうした前向きな姿勢は、年齢を重ねるごとにキープしにくくなり、チャレンジも怖くなってしまうから。だからこそ、若いうちから機会あるごとに挑戦し、チャレンジに慣れ親しんでおくことが大切なのではないでしょうか。

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超高層の建物と低層の家屋が共存するシンガポール。右側に写るダクストン地区には、棟続きになった細長くて間口の狭い家屋「ショップハウス」のオレンジ色の屋根が並んでいる。左上に写っている50階建ての建物は、政府系住宅公団HDBが所有している公営住宅「The Pinnacle@Duxton」。7棟の高層棟が、50階部分と28階で連結され、それぞれに屋上庭園が設けられている。

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早朝に広場に集まって太極拳を練習する現地の人々。シンガポールには、中華系の人々を中心として太極拳を楽しむグループが多い。

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世界中からコンテナが集まるシンガポール港。世界の物流拠点であるシンガポールでは、運輸業も国を支える重要な産業のひとつ。

構成/日笠由紀

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