大学に入学してからの1年間で、クラスメートたちと差がついたと思うことはありますか?
入学から1年が経過した大学2年生に、大学に入学してからの1年間で、クラスメートたちと差がついたことがあるかどうかを尋ねたところ、「はい」と回答したのは4割弱と、6割強の「いいえ」を下回った。属性別では、文系学生よりも理系学生の方が「はい」と答える人の割合が高い傾向が見られた。
●日ごろから英語の授業の小テストなどで頑張っていた友人は、2年生になったら、よりレベルが高いクラスに上がっていた。(環境学部)
●アルバイトをしている友人が多く、バイト未経験の自分とは、時間やお金の大事さの意識も、社会経験も大きく差がついているとつくづく感じる。(教養学部)
●サークルの仲間と三大スピーチ大会に出場したところ、なんと優勝! サークル活動を通じて鍛えたスピーチ力が全国レベルにまでなった自分を、われながらスゴイと思う。(文系学部)
●みんなは、人とかかわるのがうまくなっていっているのに、僕は人を避ける傾向にあるため、いつまでたっても人とコミュニケーションがうまくとれない。(教養学部)
●友達のほとんどが、時間のある1年の夏休みを利用して教習所に通ったりして自動車の免許を取ったが、自分は取らなかった。(農学部)
●講義の復習を欠かさないほど熱心に勉強したおかげで、結果的に学科内でトップの成績を取ることができた。教授たちは、日ごろの姿勢も評価してくれていたようで、クラスメートたちより頭一つ抜け出た気がする。(造形学部)
●受験から解放された喜びで遊びほうけていたせいか、成績から算出したGPAの数値が、友達と比べてとても低かった。(工学部)
●サークルに入らなかったため、友達の輪が広がらず、クラスメートたちとは、学内外での過ごし方がかなり違ってしまった。試験の時などに入ってくる情報量もかなり少なくて困っている。(応用心理学部)
●周りが遊んでばかりいる時に図書館へ行き、授業で学んだ以外のことも学習して専門分野の知識を深めた。また、専門外の書籍も読み、知識の幅を広げたので、ほかの学生とは教養のレベルが違うという自負がある。(学芸学部)
●インターンシップに参加している友人など、将来をしっかりと見据えている学生が周囲にいるのに、自分はまだ将来のことを何も考えられていない。(文理学部)
●アルバイトのシフトをたくさん入れたので、貯蓄額は周りより多いと思う。(健康メディカル学部)
●彼氏を作るなど大学生活をエンジョイしている女の子が多い中、私は地味キャラを抜け出せなかった1年でした。もっと弾けたい!(医学部)
どうやら、大学1年生の1年間に、どんな意識でどんな時間の使い方をしたか、その過ごし方次第で、大学2年生の今、大きな差が開いているようね。みんなも、2年生になった時に後悔することのないように、これから1年間をどう過ごすか、今のうちにしっかり目標や計画を立ててみて! …そういう私の大学1年生の時の目標は「クリスマスまでに彼氏を作る!」だったけどネ!
文/日笠由紀 イラスト/中根ゆたか