履歴書の添削は、エントリーシート(ES)添削と同じくらい、新卒採用の書類選考では重要です。新卒採用ならではの履歴書添削のポイントに加え、履歴書添削が必要な理由、オススメの添削先、添削が間に合わない場合のセルフチェック、就活生によくある疑問などをリクナビ就職エージェントのキャリアアドバイザーに聞きました。
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目次
「履歴書」に添削は必要ない?添削を受けるメリットは?
そもそも履歴書とは?ESとの違い
履歴書とは、基本的なプロフィールや経歴などをまとめた書類です。そのため、情報を正しく書くことが重要と言えるでしょう。
ほかにも、志望動機や自己PR、長所・趣味などを書くケースもあります。
一方でESは志望動機や自己PRなど「個性・らしさ・志向」を表現するための書類です。
▼新卒採用の「履歴書」記入例
※サンプル画像は厚生労働省が公開している様式で作成していますが、実際は学校指定の履歴書を使うのがオススメです。
新卒採用では履歴書も書類選考には重要なので添削した方が良い
履歴書はESに比べると、基本情報を書くスペースの方が多いため、「履歴書はESほど重要ではない」「履歴書に添削は必要ない」と勘違いしてしまう人もいるようです。しかし、それは大きな間違い。
直筆の履歴書を求める企業もまだまだ多く、履歴書の学歴・経歴欄などの正しい書き方がわからずにつまずく学生も多いため、一度は履歴書添削を受けておくと良いでしょう。
添削によって自分を的確にアピールする履歴書を正しく見栄え良く書けるようになる
履歴書添削を受けることで、「経歴などの基本情報を正確に書く」「経験やスキルを的確にアピールするための内容も精査する」などに繋がります。
第三者にとって読みやすい文字数やレイアウトなどを工夫することもでき、見栄えも良い履歴書を準備できるようになるはずです。
新卒の履歴書で企業が確認するポイントと就活生がやりがちなミス
企業の採用担当者は、新卒の履歴書を確認する場合、「基本情報を正確に書いているか」「限られたスペースで経験やスキルを的確にアピールしているか」「志望意欲が伝わるくらい丁寧に書いているか」などを確認しています。
企業によっては、履歴書で正しい書き方ができていないと「常識やマナーが足りない」と判断されて、書類選考で落ちるきっかけにもなりかねないため、注意しましょう。
<履歴書作成で就活生がやりがちなミス>
- 高校の学歴欄に“普通科”など学科名を入れ忘れている
- 連絡先に携帯電話のメールアドレスを書いてしまい、メールフィルターなどの問題で企業からの連絡が届かない
- 学校指定の履歴書を使っておらず、新卒採用には不要な項目が多い
- 慌てて書いたとわかるような筆跡で志望意欲が低いと誤解される
履歴書の添削先の選び方
履歴書の添削先を選ぶときは、「信頼ができる人」で「履歴書の正しい書き方を知っている人」にお願いすると良いでしょう。
履歴書は、住所や連絡先、学歴など個人情報を多く含むため、信頼できる人に見てもらう必要があります。
またESに比べると、履歴書では、表現力よりも情報の正確性の方がより重視されるため、学校のキャリアセンターや就職エージェントなど、正しい書き方を知っている就活のプロに添削してもらうのがオススメです。
代表的な9個の「履歴書」添削方法のメリット・デメリット
履歴書添削の依頼先選びは、ESの添削先選びとはポイントが異なります。履歴書添削ならではのメリット・デメリットを理解した上で、依頼先を選びましょう。
<代表的な履歴書添削の方法9個>
- 家族に依頼する
- 友達に依頼する
- 社会人の先輩に依頼する
- 志望企業のOB・OGに依頼する
- 学校のキャリアセンターに依頼する
- 就職エージェントに依頼する
- 有料のES添削サービスに依頼する
- ChatGPTなどのAIサイトを利用する
- 就活生用のグループSNSを利用する
履歴書添削方法1:家族に依頼する
▼メリット
- 気軽に添削を依頼しやすい
- 率直な感想や本音を言ってもらいやすい
- 添削スピードの速さに期待ができる
- 住所などの個人情報も共有しやすい
▼デメリット
- 就活の専門家ではないため履歴書の「正しい書き方」を添削できるとは限らない
履歴書添削方法2:友達に依頼する
▼メリット
- 気軽に添削を依頼しやすい
- 添削スピードの速さに期待ができる
- 学生生活の中でのあなたらしさをよく理解した上で、自己PRなどを確認してもらえる
▼デメリット
- 就活の専門家ではないため履歴書の「正しい書き方」を添削できるとは限らない
履歴書添削方法3:社会人の先輩に依頼する
▼メリット
- 社会人の中では気軽に相談しやすい
- 社会人の視点で、志望動機や自己PRなどをチェックしてもらえる
- 自分のことや学校やサークルなどの環境の特徴をわかった状態でアドバイスをもらえる
▼デメリット
- 仕事の状況などによっては、添削スピードはあまり速くないかもしれない
- 学歴や職歴、資格欄などの「正しい書き方」を添削できるとは限らない
履歴書添削方法4:志望企業のOB・OGに依頼する
▼メリット
- 社風や文化、実際の仕事内容を考慮した上で志望動機や自己PRなどのアドバイスをしてもらえる
- 志望企業の特性に合わせたアピールに書き直すことができるかもしれない
▼デメリット
- 仕事の状況などによっては、添削スピードはあまり速くないかもしれない
- つてがない場合は依頼先を探すのに苦労する可能性がある
- 学歴や職歴、資格欄などの「正しい書き方」を添削できるとは限らない
履歴書添削方法5:学校のキャリアセンターに依頼する
▼メリット
- 履歴書の「正しい書き方」を指導してもらえる
- 学内の事情に精通している
- 学校によっては時間をかけて丁寧に指導してもらえる
- 学校によってはゼロベースからでも、一緒に考えて作成してもらえる
▼デメリット
- 学校によっては予約制で混み合っていて利用できないこともある
- 学校によっては志望企業との接点が限定的で、特性に合わせた添削をできないこともある
履歴書添削方法6:就職エージェントに依頼する
▼メリット
- 履歴書の「正しい書き方」を指導してもらえる
- 無料で応募企業の目線になって添削をしてもらえる
- 志望企業の内定者の特徴、最新の就活動向も踏まえた添削ができる
- 自己分析や面接準備の観点も踏まえたアドバイスが可能
- 添削の経験が豊富
▼デメリット
- 添削スピードは担当者のその時の業務量によってバラツキが生じる(早ければ当日、一般的には2〜3営業日、混み合っている場合は約1週間など)
履歴書添削方法7:有料のES添削サービスに依頼する
▼メリット
- 履歴書の「正しい書き方」を指導してもらえる
- 添削だけに特化しているため返信スピードが速いケースも多い
▼デメリット
- 添削者と応募企業に接点がなく具体的なフィードバックがもらえないケースもある
- 依頼料金に見合ったフィードバックが得られるか見極めが必要
履歴書添削方法8:ChatGPTなどのAIサイトを利用する
▼メリット
- 添削スピードが速い
- 誤字脱字や文章表現の間違いなど、デジタルデータで判断できるミスは人よりも正確にチェックできる
▼デメリット
- 事実とは異なる内容を自動生成することもある
- 「その人らしさ」が伝わりにくくなりやすい
履歴書添削方法9:就活生用のグループSNSを利用する
▼メリット
- 気軽に相談しやすい
▼デメリット
- 不特定多数の目に触れるため、住所や学歴などの個人情報の添削には向いていない
- 就活の専門家ではないため履歴書の「正しい書き方」を添削できるとは限らない
- 自分の投稿した内容を誰かが参考にしたり、盗用したりする可能性がある
履歴書の正しい書き方と添削前のセルフチェックポイント
履歴書の添削を依頼する前に、まずは書き終えた履歴書を以下の11項目に沿ってセルフチェックしましょう。
なお、履歴書の基本的な書き方については、以下の記事を参照ください。
<履歴書の正しい書き方見本>
<セルフチェックポイント一覧>
- 誤字脱字はないか
- 全体の8割以上を埋めているか
- 文字は丁寧に書いたか
- 証明写真ではジャケットを着用し、寝癖はなく、目に髪がかかっていないか
- 証明写真の貼り付けで、のりがはみ出ていないか
- 押印した印影は、かすれ、にじみ、欠けがなく、二重になっていないか
- 応募先企業を示す言葉は「貴社」となっているか(「御社」は話すときに使う言葉なので履歴書では使えないため)
- 自己PRなどの長文は、結論から書かれているか
- エピソードは、事実の羅列だけではなく結論に一貫性があるか
- 自己PRとガクチカでエピソードはかぶっていないか
- 人によって異なるイメージが浮かぶような抽象的な言葉を使っていないか
履歴書の書き方に悩んだら、就活・選考フォローも受けられるリクナビ就職エージェントに添削を依頼してみよう
リクナビ就職エージェントの履歴書添削の特徴や依頼するメリットを5つ解説します。
1:学生・企業どちらに対しても社員として守るべきルールを厳格に定めている
履歴書は現住所や連絡先、学歴などの個人情報を多く含んだ書類です。そのため、添削を依頼する際は、情報を悪用されないか、信頼できる相手なのかの見極めも大切。
リクナビ就職エージェントでは、学生・企業どちらに対する際も、社員として守るべきルールを厳格に定めています。そのため、同意なく学生の個人情報を企業に提供することはありません。
2:専任アドバイザーがマンツーマンかつ無料で履歴書の正しい書き方を指導
リクナビ就職エージェントのキャリアアドバイザーは、就活のプロとしてこれまでたくさんの履歴書・ESを確認しているので添削経験も豊富。
個別面談などで学生の個性を理解した後は、就活生が志望企業にどんな人物だと思ってもらいたいのかに沿って履歴書の書き方を添削指導しています。
例えば学歴や職歴、資格欄の正しい書き方、志望動機や自己PRをわかりやすく伝える方法、回答欄の大きさに応じた文字数の抑え方や増やし方などもアドバイスしています。
3:書くことがない学生とは、自己分析を一緒にしてエピソードを選定
リクナビ就職エージェントでは、履歴書の志望動機や自己PRなどに「書くことがない」と悩んでしまう学生に対して、自己分析のサポートも実施しています。
電話などでこれまでに頑張ったことや、苦労したこと、時間をかけて取り組んだことなどを会話しながら、「なぜ頑張れたのか」などを自然な流れで深掘りしていきます。
時には、第三者だからこそ見えてくる「強み」や「その人らしさ」を就活生にフィードバック。応募企業に刺さりやすいエピソードの選定までお手伝いしています。
4:強みを生かせる就職先を紹介して、選考までサポート
リクナビ就職エージェントでは、履歴書添削だけではなく、就活生の希望や特性に合った求人紹介もしています。実際の求人を見ながら、その仕事で求められることはどんなことで、どういうところが合っているかもアドバイスが可能。
紹介企業については、リクナビ就職エージェントの企業担当者が、どんな人物を採用したいかなど採用要件をヒアリングしているので、会社ごとの志望動機作成や、面接準備もしっかりとサポートが可能です。
万が一面接に落ちてしまった場合にも、企業から面接評価とその理由を取得し、「なぜ面接で落ちたのか」「何が足りなかったのか」を就活生にできる限りフィードバックしています。
5:忙しいとき、じっくり相談したいとき、どちらのニーズにも対応できる
リクナビ就職エージェントのキャリアアドバイザーとは、メールと電話の両方でコミュニケーションが取れます。そのため、応募書類の提出締め切り前などで忙しいときはメールで依頼して添削結果だけを受け取ることも可能。
もちろん、エピソードの選定に迷っているときや、じっくりと悩みを相談したいときは電話で相談できるので、自分のペースで就活を進めることができるでしょう。
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『リクナビ就職エージェント』は就活を無料で支援するサービス。
会員登録後、専任のアドバイザーが個別に電話相談を行い、あなたの希望や適性に合う企業選びを一緒に考えます。
エージェントだからこそできる求人情報の紹介、面接アドバイスやOpenESの添削なども行っています。
田宮愛美(たみや・まなみ)
リクナビ就職エージェントのキャリアアドバイザー。
新卒入社のアパレル企業にて接客販売を経験する中で、より人と深く関わりたい、成長をサポートする仕事がしたいとリクルートキャリア(当時)に転職。現在は学生が納得感をもって就職活動を終えられるよう、一人ひとりの可能性を広げるお手伝いとして、学生と真摯に向き合っている。