就職エージェント経由で企業に応募すると、面接のフィードバックをもらえることがあります。企業がフィードバックをくれる意味、もしフィードバックを受けたらどう生かせばいいのかなどについて、リクナビ就職エージェントのキャリアアドバイザーに聞きました。
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目次
企業が面接のフィードバックを行う目的とは?
就職エージェント経由で応募した場合、企業から面接内容についてのフィードバックをもらえることがあります。
リクナビ就職エージェントの場合は、面接の後日、選考結果と共に企業からフィードバックが来るケースが多く、キャリアアドバイザーを通して就活生にフィードバック内容を共有しています。
なお一部では、就職エージェント経由でなくても、面接の最後に学生に直接フィードバックを行っている企業もあるようです。
企業が面接のフィードバックを行う目的としては、主に次の4つが考えられます。
自社の次の選考に生かしてほしいから
応募者を高く評価し、次の選考も通過してほしいと思った場合、アドバイスのためにフィードバックを行うケースがあります。
例えば「コミュニケーションがうまく会話がスムーズだったので、次もぜひコミュニケーション力を発揮してください」など良かった点を伸ばしてほしいというフィードバックや、「今回はあまり具体的なエピソードをうかがえなかったので、次は教えてください」「かなり緊張されていたようなので、次はリラックスして臨んでください」など、改善点についてのフィードバックがあります。
また、「1次面接では○○についてうかがいましたが、次は△△について教えてください」など、次の選考に向けて準備した方がいいことのアドバイスをもらえるケースもあります。
自社の印象を高め、他社と差別化するため
面接のフィードバックを行う企業は、一般的にはそう多くはありません。一方で、応募者のためを思い、前向きなフィードバックを行うことで、応募者に好印象を持ってほしいと考える企業もあります。
それにより、自社への志望度を上げたい、応募者を大切にする企業として認識してほしいと願っている企業があるようです。
フィードバックした時の応募者の反応が見たいから
就職エージェント経由ではなく、応募者に直接フィードバックを行う企業の中には、「フィードバックされた時の反応を見たい」という理由で行っているところもあるようです。
たとえネガティブなフィードバックであっても、真摯(しんし)に受け止められるか、改善しようという姿勢があるかどうかを見ることで、入社後の成長イメージを測っているケースが見られます。
今後の就活に生かしてほしいから
自社とは残念ながらマッチしなかったけれど、応募者を応援し、今後の就活に生かしてほしいという思いからフィードバックを行う企業もあります。
「もう少し話の構成を考えた方が、思いが伝わりやすくなる」「声が少し小さくて自信なさげに見えてしまうので、緊張していてもできるだけ大きな声でハキハキ話した方がいい」など、改善点を前向きに伝えてくれるケースが多いようです。
面接のフィードバックは選考結果に関係する?
リクナビ就職エージェントの場合は、選考結果と共に企業からフィードバックが来るケースが多いですが、フィードバック内容が選考結果に影響しているとは言えません。
必ずしも選考を通過している人にいいフィードバックがあり、お見送りとなった人にネガティブなフィードバックが来るというわけではなく、逆のケースもあります。
就職エージェント経由の応募ではない場合も、面接のフィードバックは、基本的には選考結果に関係するものではないと捉えていいでしょう。
フィードバックの内容をどう生かせばいい?
フィードバックの内容は、素直に受け止め次に生かすことが大切です。
ネガティブなフィードバックをもらったからといって、ただ落ち込んでいても意味がありません。企業から貴重な意見をもらえたことを前向きに捉え、面接内容をブラッシュアップしましょう。
「もう少しハキハキ話してほしい」「質問に対する答えが少しずれているようだ」など、面接での受け答えに関する指摘を受けたのであれば、模擬面接を繰り返し受けるなどして改善するといいでしょう。リクナビ就職エージェントでは模擬面接を実施しアドバイスを行っているので、活用してみてください。
「自社に対する研究が浅いと感じる」「志望動機が当社に合っていない」など、発言内容に対するフィードバックであれば、今一度企業研究を行った上で、話す内容を見直してみましょう。特に、応募企業が求める人物像に合った内容になっているかどうかを確認することが重要です。
面接で話す内容についても、リクナビ就職エージェントのキャリアアドバイザーが共に考えアドバイスをしているので、ぜひ相談してみてください。
面接のフィードバックをもらう方法
就職エージェント経由の応募であっても、すべての企業がフィードバックを行っているわけではありません。「面接のフィードバックをもらって面接内容をブラッシュアップしたい」という場合は、以下のような方法を取るといいでしょう。
学校のキャリアセンターで模擬面接をしてもらう
多くのキャリアセンターでは、模擬面接を実施しています。面接の壁打ち相手になってもらえるだけでなく、話す内容や立ち居振る舞いなどについてフィードバックをもらえるので、本番に生かすことができるでしょう。
就活のピーク時になると、ES(エントリーシート)添削や模擬面接の依頼が集中するため、早めに申し込むことをお勧めします。
就職エージェント経由で企業にフィードバックをお願いする
就職エージェント経由で応募した企業から、どうしてもフィードバックを得たいという場合は、キャリアアドバイザーにその旨依頼しておくといいでしょう。
選考結果が出た後にフィードバックをもらえなかった場合も、依頼すればなんらかの意見がもらえる可能性はあります。必ずフィードバックをもらえるとは限りませんが、どうしてもという場合はキャリアアドバイザーに相談してみましょう。
面接の場で自分から聞く方法もある
面接の最後に設けられることが多い「逆質問」の機会などに、自分から聞いてみる方法も考えられます。
例えば、「今日は緊張してしまい少し早口になってしまいましたが、お聞き苦しい点はなかったですか?」「質問に対して、ずれた回答になっていなかったでしょうか?」などと確認するのは一つの方法です。
「次の選考に進めるのであれば、どういう準備をしておけばいいでしょうか?」などと確認するのも選択肢の一つ。入社意欲の強さもアピールできるでしょう。
就職エージェントならば面接のフィードバックを得やすく活用しやすい
すべての企業というわけではありませんが、就職エージェント経由で応募した場合、面接のフィードバックをもらえる可能性は高いでしょう。
選考結果に関係なく、キャリアアドバイザーはその理由を企業にヒアリングしており、各学生に対して、次の選考に生かす方法と共にフィードバックしています。
企業からのフィードバックは、無料で得られるとても有益なアドバイスです。就職エージェント経由でいろいろな企業からフィードバックをもらい、それを基にブラッシュアップを繰り返すことで、面接の精度を高められるでしょう。
もちろん、就職エージェントでは本番さながらの模擬面接も行っているので、本番前にフィードバックを集め面接内容を磨き上げることも可能です。
フィードバックを生かして希望に合った就職を実現したいという人は、就職エージェントを活用してみましょう。
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東 佑樹(ひがし・ゆうき)
リクナビ就職エージェント・キャリアアドバイザーのSV(スーパーバイザー)。大学卒業後、IT業界の法人営業を経てリクルートキャリア(当時)に転職。キャリアアドバイザーとして中途領域を経験し現在新卒領域を担当。自身が対峙(たいじ)する学生が納得感を持って意思決定ができるような支援を心がけている。