就活の自己PRで使える「チームワーク力」の言い換えとアピール方法【例文付き】

自分の強みは「チームワーク力」だと思うものの、「チームワーク力って自己PRになるの?」「どう伝えればいいの?」と悩んでいる人もいるでしょう。リクナビ就職エージェントのキャリアアドバイザーが、チームワーク力を自己PRで効果的にアピールする方法などについてアドバイスします。

「チームワーク力」をアピールすることで企業からはどう見られる?

チームワークとは、同じチームのメンバーが、同じ目的に向かって協力し合うこと。企業では、社員同士が互いに補完し合いながら、個人では扱いきれない大きな仕事を組織として達成していくために、チームワークが求められます。

ですから、自己PRでチームワーク力を物語るエピソードを通して「自分は、どういうときにどんなチームワーク力を発揮できるのか」を伝えることは、下記のような評価につながっていくでしょう。

  • 協調性や共同作業能力がありそう
  • コミュニケーション能力に長(た)けていそう
  • リーダーシップも持ち合わせていそう
  • プロジェクト管理も得意そう

自分ならではの「チームワーク力」をアピールするコツ

チームワーク力を自分の強みとしてアピールするためには、「チームワーク力という言葉を通して、自分は何を伝えたいのか」を意識することが大切です。

チームにおける自分の役割を伝える

学生の皆さんは、「ほかの人と差別化できることを伝えよう」「企業にいいと思ってもらえるように伝えよう」と気負うあまり、チームワークの中でもみんなを引っ張っていくリーダーシップなど、目立つ役割をアピールしたがる傾向にあるようです。

ですが、そもそもチームワークとは自分以外の誰かと助け合いながら何かを成し遂げること。良いチームワークを成り立たせるためには、人の話を聞く、人との間を取り持つ、ルールを守る、周りをサポートする、全体を把握するなど、リーダーシップ以外にもいろいろな役割があります。

チームの中で自分がなんらかの役割を果たしていればチームワーク力としてアピールできるので、自分らしさが伝わる「その役割」を明確に伝えましょう

チームワーク力を入社後に生かせることを伝える

チームワークにおいていろいろな役割が考えられるあまり、「こんな役割でアピールになるの?」と不安に思う人もいるかもしれませんが、心配は要りません。「そこで培った経験・強みを入社後も生かしてくれるだろう」とイメージしてもらえるように伝えればいいのです。

例えば、「ルールを守る」ことが自分の役割だとすれば、「ルールを守ることによって、自分はチームに対して何ができたのか」「自分がルールを守ったことで、チームにどんな効果をもたらしたか」まできちんと伝えることで、企業は入社後の活躍する姿をよりイメージしやすくなるでしょう。

アピールする際の注意点

チームワーク力を語る際、そのチームの大小は問いません。チームワーク力を発揮した対象は、1人や2人でもいいのです。大切なのは人とのコミュニケーションなので、相手のことを考えながら自分が取った行動について、具体的に伝えましょう。できれば、チームワーク力によって、成し遂げた結果まで伝えられると、なおいいでしょう。

ミーティングで意見を交わす若者たち

「チームワーク力」の言い換えは?

繰り返しになりますが、チームワークにはいろいろな役割があります。ですから、チームワーク力という言葉だけでは、どんな役割を果たしているのか具体的に伝わりません。自分が伝えたいチームワーク力をわかりやすく伝えるには、言葉を補足したり、別の言葉に置き換えたりなどして、具体的に表現しましょう

「チームワーク力」の言い換え一覧

チームワークにおいて自分はどのような役割を果たしたのか、次に紹介する言葉などを参考にして、自分に当てはまる言葉を見つけましょう。

<自己PRに使える「チームワーク力」の言い換え一覧>

  • 全体を見渡す力がある
  • 団結力を高めるのが得意
  • 協調性がある
  • お互いを高め合うことができる
  • プレゼン力がある
  • 共同作業が得意
  • 調整力がある
  • 気配りができる
  • 傾聴力がある
  • リーダーシップがある

どんな場合にどの表現を使用したらいい?

自分の強みはチームワーク力だと思うのなら、「なぜそう思うのか」「どういうエピソードからそう思ったのか」を細分化し、「どういうところが自分の強みなのか」まで一段階深く掘り下げて考えてみましょう。そうすることで、「傾聴力」「プレゼン力」「調整力」などの、より具体的な言葉に落とし込まれていくはずです。

言い換え一覧で紹介した言葉は、どんな場合に使えるのか、具体例をいくつか紹介します。

「全体を見渡す力がある」や「俯瞰力」に言い換える場合

「全体を見渡す力」あるいは「俯瞰(ふかん)力」があるということは、大局的な視野に立って物事を捉えられる人だと考えることができます。例えば、部活で自分はずっとレギュラーになれなかったけれど、チームがいい成績を残せるよう雑務を引き受け、練習メニューをフォローするなど、全体を見渡しながら自ら率先してチームの支えとなってきたようなエピソードでは、チームワーク力を「全体を見渡す力がある」や「俯瞰力」に言い換えるといいでしょう。

「団結力を高めるのが得意」に言い換える場合

団結力を高めることは、チームワークを向上させることであり、個々のメンバーの貢献意欲を高め、目標達成に向けてチーム全体が効果的に機能していく上で重要です。例えば、初対面のメンバーで行うグループワークで、情報共有や助け合いが円滑に行えるようメンバーの親睦を深める機会を設け、思うように進まないときには自分の思いや熱意を伝えてメンバーを鼓舞し成果に結び付けた、といったようなエピソードでは、チームワーク力を「団結力を高めるのが得意」と言い換えることができるでしょう。

「協調性」に言い換える場合

協調性のある人がチームにいると、作業やコミュニケーション、関係構築が円滑になります。例えば、サークル活動やグループワークなどでメンバーの意見が割れたとき、声高な人の意見だけでなく、積極的に発言しない人の意見も聞き出してバランスよくまとめたようなエピソードでは、チームワーク力を「協調性がある」と言い換えるといいでしょう。

「チームワーク力」を強みとした自己PR例文

学業(資格取得)、部活動・サークル活動、趣味を題材にしたエピソードで、チームワーク力をアピールする自己PRを3例ご紹介しますので、参考にしてください。

学業(資格取得)のエピソードを伝える例文

私は、お互いを高め合って一緒に目標を達成した経験があります。

大学入学を機に、苦手な英語を克服しようとTOEIC800点超えを目標に定めました。学業とアルバイトの合間に勉強を続けていましたが、一人でははかどらず、壁にぶつかっていました。ある日キャンパスでTOEICのテキストを開いている人を見つけたので、声をかけたところ、私と同じようにTOEIC800点超えを目指していることがわかり、それを機に一緒に勉強するようになりました。得意なところを教えたり、苦手なところを教えてもらったりと、課題点に対して俯瞰して取り組むことによって、勉強の効率が上がり、3度目の試験で二人とも目標を達成することができました。この経験から、一人よりも誰かと補い合って取り組む方が、早く目標に到達できることを学びました。

御社(貴社)に入社した際には、この経験から学んだチームワーク力を大切にして、1日も早く仕事を覚え、事業に貢献していきたいと考えています。

部活動・サークル活動のエピソードを伝える例文

私の強みは、チームの目標達成のためにプレゼン力を発揮できることです。

新聞部のメンバー4人で、卒業旅行を兼ねて自分たちの台湾旅行をレポートしたフリーペーパーを制作しようと考え、編集、ライター、ディレクター、撮影スタッフの役割を4人で分担しました。旅行会社からタイアップ広告を取るために全員で企画書を作成し、プレゼンテーションはディレクターである私が担当しました。大学内で卒業旅行に関するアンケートを収集するなどして説得力のあるデータを基に、海外に卒業旅行に行きたいという自分たちの熱意も込めてプレゼンしたところ、ある旅行会社から出稿いただくことができました。現地では私が取材交渉を行い、撮影スタッフが撮影、ライターが取材、帰国後に編集担当が中心となって制作を行い、4人のチームワークでイメージ通りのフリーペーパーを完成させることができました。この特集号はキャンパスで話題となり、「予定数を上回るツアー申し込みがあった」と、旅行会社にも満足していただきました。

プレゼン力を発揮して目標達成したこの経験を、御社(貴社)に入社した際には、営業部門などで発揮していきたいと考えています。

趣味のエピソードを伝える例文

私は、共同作業のまとめ役となって結果を出すことが得意です。

コロナ禍をきっかけにオンラインゲームを始めたところ、一緒に戦う仲間が見つかり、4人でチームを結成しました。勝つためには役割を分担する必要があり、私は、先頭で戦う人の指示に従ってチームを後方で支援するポジションになりました。何度か対戦を重ねるうち、「チームワーク良く動けるようになれば、もっと強くなれる」と確信した私は、対戦後にミーティングを開くことを提案しました。ミーティングでは、私はメンバーの意見をまとめ、今後の攻略方針を提示することに努めました。ミーティングを重ねるごとに連携がうまく取れるようになり、メンバーの息も合ってきて、結成1年後には全国大会に出場するまでになりました。この経験から、個々の力をうまくまとめることで相乗効果が発揮されることを実感しました。

御社(貴社)に入社した際には、共同作業をまとめた経験を生かして、さまざまなプロジェクトで成果を出していきたいと考えています。

「チームワーク力」の自己PR方法に困ったら就職エージェントを活用しよう

この記事を読んで「チームワーク力」の自己PRに取り組んでみたものの、「自分のエピソードを具体的に表現する言葉が見つからない」「この伝え方で大丈夫だろうか」「そもそも自分の強みがわからない」など、自己PRに不安を感じる人もいるでしょう。そのようなときときは、リクナビ就職エージェントに相談してみませんか?

専任のキャリアアドバイザーと対話することで、自分では気づけなかった強みを発見できたり、違った角度からのアドバイスで視野が広がったりと、初めての就活に自信を持って臨めるヒントが得られることでしょう。


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プロフィール 後藤 佑子(ごとう・ゆうこ)リクナビ就職エージェントのキャリアアドバイザー。自身の就活経験で感じた後悔「もっと早く動き出して、もっと早く相談できていれば…」という思いから、一人でも多くの学生の道標をつくるべく新卒で大学のキャリアセンターに入職。約8年間の大学職員生活、人材派遣コーディネーターを経て現職のリクルートへ入社。学生さんが自分の「らしさ」に気づき納得感のある就活終了ができるよう、全力で向き合っている。

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