新年度が始まる4月、「大学生活を楽しみたい!」「将来に役立つことに挑戦したい!」と考えている人へ! これから4回にわたって、人事に聞いた「学生時代やり直せるなら…」を紹介します。たくさんの学生に会う機会の多い新卒担当者だからこそ「大学時代にやるべきこと」について考えることも多いはず。ここで紹介する人事の言葉を参考に、新しいスタートを切りましょう! まず第1回目は、「人事が学生時代に力を入れていたこと」と、「学生時代をやり直せるとしたら、力を入れたいこと」をご紹介。
学生時代に頑張っていたことは?(複数回答)
まず、学生時代に力を入れていたことを尋ねたところ、一番多かったのは、「部活動・サークル活動」(45.0%)。次に、「アルバイト」(42.8%)、「大学・大学院での勉強・研究」(37.4%)、「旅行」(23.2%)が続く結果に。世代別に見ると、みんなに最も近い20代の人事に一番多かったのは「大学・大学院での勉強・研究」で、なんと71.4%。ほかの世代で「大学・大学院での勉強・研究」に力を入れた人事が3〜4割にとどまったのとは対照的でした。
ちなみに、「趣味・遊び」として具体的に挙がったのは、「スキー」「バンド活動」「バイク」などで複数の人事が挙げていました。ほかにも、「読書」(福祉業界・20代・人事歴2年)、「ナンパ・ディスコ・ファッション・車」(電機メーカー・40代・人事歴20年)、「鉄道」(サービス業・50代・人事歴30年)など多様な回答が。
学生時代をやり直せるなら、何を頑張りたい?(複数回答)
「学生時代をやり直せるとしたら、力を入れたいこと」を尋ねたところ、一番多かったのが「大学・大学院での勉強・研究」(58.4%)。次に、「部活動・サークル活動」(41.6%)、「旅行」(41.4%)、「大学・大学院以外での勉強(資格取得対策など)」(40.4%)が続きました。世代別に見ると、みんなに最も近い20代では「大学・大学院での勉強・研究」が一番多く、53.6%。次に、「大学・大学院以外での勉強(資格取得対策など)」と「旅行」が39.3%と同率で続く結果になりました。
「やり直せるなら、××を頑張りたい」。人事に聞いた、その理由は?
●大学・大学院での勉強・研究。社会人生活では勉学・研究にさける時間が取れず、本格的に学ぶ手段が限られるから。やり直せるなら、理学・工学の基礎をしっかり学びたい。(コンサルティング業界・60代・人事歴6年)
●英会話。英語ができれば、世界を相手に商売ができるので。(旅行業界・50代・人事歴1年)
●恋愛。今まで結婚に縁がなかったから。やり直せるなら、女性が多い大学に行って知り合いを増やす。(医療業界・30代・人事歴4年)
●登山・ハイキング。日本百名山を踏破するくらい、いろんな山を見たかった。(総合商社・60代・人事歴2年)
編集部より
6割近い人事が「学生時代をやり直せるとしたら、力を入れたいこと」に「大学・大学院での勉強・研究」を挙げたことから、勉強はちゃんとやっておいた方がいいかも。その理由や、「やり直せるなら、こうしたい!」という人事の声をさらに深掘りして、次回以降紹介します。ほかにも、「部活動・サークル活動」「旅行」「恋愛」などについて、人事の「やり直せるなら…」の理由や、これから頑張ろうとしている人へのアドバイスを順次紹介していきます。お楽しみに!
文/浅田夕香 イラスト/斎藤ひろこ(ヒロヒロスタジオ)