就活は順調です(でした)か?
就活中、あるいは就活を終えた大学4年生・大学院2年生に、就活が順調(だった)かどうかを尋ねたところ、「はい」と答えた人が4割弱となり、半数以上の就活が順調に進んでいないことがわかった。属性別に見ると、学部生よりも大学院生、文系学生よりも理系学生の方が、就活が順調な傾向が見られた。
●早い時期から、大手企業だけでなく、中小企業にも目を向けていたのがよかったと思う。(就活は順調・工学部)
●エントリー数が少なかったのが反省点。金融業界に絞らず、エントリーだけは広くしておけばよかったのに。(就活は順調ではなかった・法学部)
●不調の原因は、エントリーが大手企業や航空業界に偏ったこと。グループ面接までは通過しても、個人面接で落ちるケースが多い。(就活は順調ではない・大学院政治学研究科)
●うまくいっている。常に10社くらい受けている状態をキープしながら安定した就職活動ができているからかも。(就活は順調・キャリアデザイン学部)
●エントリーシートやテストは通るが、なかなか内定がもらえず焦っている。中小企業にも手を広げようと思うが、実際はなかなかふんぎれない。(就活は順調ではない・総合社会学部)
●就活スタート時に、エントリーを多めにしておいたことに加えて、その後も興味を持ったらすぐエントリーをするようにしていたためか、うまくいっていると思う。後から興味が芽生えた業界にもすでにエントリー済みだったおかげで選考に進むことができた。(就活は順調・社会学部)
●業界や企業を絞りすぎていたため、視野を広げた際に、ほかの企業のエントリーが間に合わなかった。当初志望していた金融業界に至っては、なんと全滅!(就活は順調ではない・商学部)
●2012年6月ごろにOB訪問したところ、そのOBからインターンシップの案内をもらえたり、エントリーシートの添削までしてもらえました。早い時期に仕事に対する意識を高めることができたのが勝因だと思います。(就活は順調だった・大学院理工学研究科)
●知人を通じて、あるいはインターネット上の情報を集めることで、自分の価値観に合う企業を見つけて受けるようにしていたせいか、こちらも企業側もギャップを感じることなく、面接も実に和やかでスムーズに受けられた。(就活は順調だった・大学院人間・環境学研究科)
●はじめは各業界を幅広く検討しておき、だんだんと自分に合う業界に絞ったおかげで、選考も順調に進むことができたように思う。また、選考終了後は、一緒にグループ面接を受けたほかの学生たちに積極的に話しかけるようにして、自分の受け答えの印象などを聞くことで、面接の出来を客観的に評価するように心掛けていた。そのおかげか、面接やグループディスカッションは、平均8割以上の通過率だった。(就活は順調・文学部)
●大学の卒業に必要な単位を取り終えていないので、講義と並行して就活しなければならないため、なかなか大変。3年生のうちにもっと単位を取っておけばよかった。(就活は順調ではない・法学部)
●印刷業界に絞って選考を受けていたが、そもそも地元にある印刷関連企業の数が少なかったため、数社に落ちた今、選考が進んでいる企業はわずか2社になってしまった。ほかの企業にもエントリーしておけばよかったと後悔している。(就活は順調ではない・経済学部)
4月19日の時点で、就活を続けている人が約8割、就活を終えた人が残りの約2割。その就活を終えた人のうち、約8割が「順調だった」と答えていることを考えると、就活が順調だった人ほど、早い時期に内々定を得て就活を終えていることがわかるね。なかなか順調に進まない人は、エントリーの仕方に始まる就活プロセスについて、リアルボイスにある声を参考に見直してみるといいかも。将来、就活を考えている人にも、きっと役立つよ!
文/日笠由紀 イラスト/中根ゆたか