理系就活あるある「身近に相談できる人がいない」「研究が忙しくて情報収集できない」を解消するには?

理系学生の就活には、学業が忙しくてなかなか情報収集ができない、スケジュール調整が難しい、相談できる人がいない…など、理系ならではの「あるある」があるようです。

この記事では、リクナビ就職エージェントで実際に理系学生から相談を受けているキャリアアドバイザーに、理系学生の就活の特徴や注意したいことについてうかがいました。先輩たちの傾向から事前にポイントを把握し、就活準備に役立てましょう。

プロフィール 濱田千佳(はまだ・ちか)リクナビ就職エージェントのキャリアアドバイザー。「自分のらしさや強みを理解した上で入社後を見据えた選択をしてもらいたい」という想いで日々学生のサポートを行っている。

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理系学生の就活の特徴。文系との違いとは?

理系学生の就活は、文系学生に比べて早い傾向にあります。
2022年卒の就職内定率を見ると、6月1日時点では文系64.2パーセント、理系78.3パーセントと10ポイント以上の差が生じています。また2021年6月15日時点の就職活動実施率は、文系は60.2パーセント、理系41.3パーセントとなっていることから、理系学生は6 月に入って就職先を決定する学生が多いという印象です(※)。

一方理系学生は、就活にあたり「事前に決めておかなければならない」ことが多いのも特徴。例えば、大学院に進学か就職するのか、推薦を受けるのか一般応募か、理系職種を目指すのか、自分の専攻分野や関連のある業界以外の就職先を目指すいわゆる文系就職も視野に入れるのか…など、就活が本格化してから相談に来る学生も数多くいます。就活本番になってから慌てることのないよう、早めに行動を始めましょう。

(※)出典:就職プロセス調査 (2022年卒) 「2021年12月1日時点 内定状況」

先輩たちも直面…「理系就活のお悩みあるある」

理系の先輩たちが、実際に悩んだり迷ったりしたポイントをご紹介します。いずれも、早めに手を打っておくことが大切です。

学業が忙しくてスケジュール調整が難しい

就活シーズンになっても、理系学生は授業や研究で忙しいことが多いようです。「就活にかけられる時間が少ない」「スケジュールをどう調整していいかわからない」という悩みは毎年多く聞かれます。

研究室によって忙しい時期が異なるので、自分が入る研究室のスケジュール感をあらかじめ確認しておくといいでしょう。教授や研究室の先輩にいつごろが忙しくなるのか確認し、例えば5月が忙しくなりそうならば、それまでに就活をある程度終わらせられるよう逆算して行動計画を立てましょう。その際、「〇日から〇日までは就活に集中する」「この日までに〇社に応募する」などと数値目標を決めておくと、短期集中で行動しやすくなります。

就活のベースとなる自己分析や就活の軸の設定、エントリーシート(ES)の作成は、できるだけ早めに着手すると安心です。中には、「毎日10~18時まで研究室にいなければならず、基本的には欠席できない」という研究室もあるようですが、早めに就活の軸を決めておけば隙間時間にも情報収集や書類作成ができるというメリットがあります。

関連記事:「就活の軸」って何のこと?見つけ方、面接で聞かれたときの答え方の例を紹介

就活の軸とは?就活準備は何から始めればよいのでしょうか?【就活なんでも相談室】Vol.19

なお、大学院進学 と同時並行で就活をする学生もいますが、結局どっちつかずの行動になってしまい、時間ばかりが過ぎていく…という結果になりかねません。併願するのはいいのですが、「どちらを優先するのか」はあらかじめ決めておくことをお勧めします。

※ 理系学生の専用の就活スケジュールは「リクナビ」でも確認できます。

理系学生の就活イメージカット

売り手市場だと思っていたら、思いのほか厳しかった

「理系学生の就活は売り手市場」というイメージがあるかもしれませんが、専攻によってバラつきがあります。理系学生は「専攻を活かさなければ」と考える傾向が強く、選択肢を狭めてしまうこともあるので、場合によっては専攻に縛られ過ぎず視野を広げてみてもいいかもしれません。

例えば、機械、電機、情報系などはマーケット自体が伸びているので採用数も多いのですが、生物・農学系などはマーケットが成熟している上、専攻が生かせる職種が限られており、採用数も少ない傾向にあります。もちろん、今まで学んできたことを活かすのは大切ですし、第一志望群は専攻を活かせる職種でいいと思います。しかし、それだけに絞ってしまうと後々応募できるところがなくなってしまう恐れがあります。自身の強みや持ち味、志向に合った、専攻以外の第二志望群を考えておくといいでしょう。第二志望群の企業で面接に慣れておけば、希望業界の選考にも落ち着いて臨めそうです。

身近に相談できる人がいない

身近に就活について相談できる人がいない、ロールモデルとなる先輩も見つからない…という声も多く聞かれます。コロナ禍で通学が制限され、友人や先輩と直接会話する機会が減ってしまったこともあり、ますます「相談できる相手が見つからない」との悩みが増えている印象です。

一人で悩みを抱え込んでしまうのはよくありません。同じ研究室の卒業生にコンタクトを取ってみる、学校のキャリアセンターに相談してみるなど、行動を起こしてみてください。一歩踏み出すことで、何かしら突破口を見つけられる可能性が高まります。もちろん、われわれのような就職エージェントもうまく活用してみてください。就活のあらゆる場面で相談に乗り、サポートすることができます。

関連記事:就活で悩みを相談するなら?身近な相談先と「就職エージェント」の違いを紹介

効率的に就活するなら「就職エージェント」を利用する方法もある

理系の場合、周りも同じ研究をしている学生ばかりなので、自分がやっていることに特別感を感じない人が多いようです。そのため、自分の軸やアピールポイントがわからない、どんな業界や企業がいいのかわからず選べない…という人も少なくありません。

そんな人には、就職エージェントの活用もおすすめです。就職エージェントでは、専任のアドバイザーがマンツーマンで就活をサポートしてくれます。キャリアアドバイザーがこれまでの経験や研究の中身などをじっくりヒアリングし、思いをひもとき強みや持ち味を抽出してアピールにつなげるお手伝いをします。例えばリクナビ就職エージェントでは、理系就活に特化したアドバイザーが付き就活をフォロー。理系学生の就職動向はもちろん、理系の先輩の就職事例も多数保有しているので、より詳細な情報提供やアドバイスが可能です。

キャリアアドバイザーに相談することで、悩みが解消することも多いと思います。実際にリクナビ就職エージェントに相談に来た理系学生の皆さんからは「今の理系就活の動向がわかり、取るべき行動がわかった」「一緒に話し合いながら就活の軸を決めることができた」「スケジューリングの方法がわかり、研究が忙しい中でも効率的に就活できた」「専攻以外の新たな可能性に気づくことができ、自分一人では見つけられなかった企業に出会えた」などの声を頂いています。

もちろん、就活本番には、ESの添削や面接指導なども行い、内定獲得まで伴走し続けます。相談やアドバイス以外にも、志向にあった企業を紹介することも可能です。理系ならではの就活の悩みを相談したい、納得のいく就活を行いたいという人は、理系についての専門性が高いエージェントの活用を検討してほしいですね。

取材・文・編集/伊藤理子


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