【カザフスタン編】英語が通じにくい点が残念なアスタナでの暮らし

Reported by 柴
中国から見て北西側に位置するカザフスタンの首都アスタナにある日系メーカーに勤務。現地での楽しみは、駐在員仲間とのグルメ散策と、趣味を増やすこと。

韓国のゼネコンが建てたマンションが駐在員に人気

こんにちは。柴です。今回は、首都アスタナでの暮らしについてお話しします。

カザフスタンの首都アスタナでの住まいは、韓国系ゼネコンが建設した集合住宅で、アスタナには同じようなマンションが十数棟あります。オートロックであること以外には、特段これといったセキュリティはありませんが、もともとカザフスタンは治安が良いので、心配はしていません。

この住まいは、前任者に同行してもらい、現地の不動産会社で紹介を受けたもの。アスタナは首都なので、賃料こそ高いものの、それなりに選択肢はあります。しかし、「玄関があり、リビングが広くて、小さめな部屋がいくつかある」というような日本仕様の住宅はごく少数。その点、韓国系ゼネコンが建てるマンションは日本人好みで、僕を含む駐在員ファミリー6世帯が同じマンション群に住んでいます。

通勤は、運転手付きの自動車です。主な宗教がイスラム教であり、交通事故を起こした際の刑罰が重いことから、日系企業の中には、駐在員に運転を禁じている会社もあります。特に、イスラム刑法にある「目には目を、歯には歯を」式の「同害報復刑」を恐れてのことのようです。

普段の夕食や休日の食事は、外食か、あるいは自炊です。日本から持ってきた調味料で鍋料理を作ることが多いですね。主食は、会社の食料給付制度(送料を会社が負担してくれるため、実費のみで日本の食材が購入できる制度)で入手した米です。

平日の昼食は、職場の近くの食堂で食べています。スープ、ライス、野菜、主菜のセットで、1食約200~300円といったところです。味は総じて塩分が多くてしょっぱいのですが、普通に食べられます。アスタナは寒いので、塩辛いものが好きになるのかもしれません。

現地では、駐在員仲間とグルメ散策を楽しんでいます。特においしいのが、トルコ北東部に位置するグルジア料理のレストラン。加えて、馬肉を使ったカザフ料理は、ちょっと変わっているだけに、慣れるとクセになり、ときどき食べたくなりますね。

海外生活にはストレスがある

そうした楽しみはあるものの、やはり言葉が通じない外国で生活するということは、想像以上のストレスを感じるということでもあります。家族と離れて暮らしていると、高熱が出たときなど体調を崩した折に、心細くなることも。赴任してすぐ、予防接種のために在カザフスタン日本大使館のホームページに「英語可」と記載されている病院に電話したことがあるのですが、その時も英語が通じなくて困りました。

現地の言葉ができないと、買い物先でも、店員から商品の説明を受けることができないため、ある程度、想像して買うしかありません。しかし、いざ使ってみると、期待していたような品物ではなかったということが、今までにも多々ありました。また、赴任当初、タクシーに乗ったのはいいものの、行き先がうまく伝わらず、全然違うところで降ろされたりもしていました。住宅は賃貸ですが、調理器具の使い方がわからなかったり、冷房の効きが悪かったりと、いろいろな問題が起きます。なにしろ、取扱説明書はすべてロシア語で書かれていて、辞書を引いてもなかなか理解できないからです。幸い、貸主の息子が英語が話せるので、すべて彼経由で会話して解決してもらっていますが、もし彼がいなければ、結構大変だったと思います。

次回は、カザフスタン駐在で得たものについてお話しします。

ph_kaigai_vol331_01
カザフ伝統料理「ベシュパルマック」。小麦粉から作られた平たい麺の上にゆでた馬肉が載せられている。

ph_kaigai_vol331_02
馬肉を石の上で焼く光景。香ばしくてジューシーな肉のうまみが味わえる。

ph_kaigai_vol331_03
馬肉ハム。アルコールにもよく合う。馬肉から作るソーセージもある。

ph_kaigai_vol331_04
普段の昼食。カザフスタンで作られている主な穀物は小麦だが、米も作っている。

構成/日笠由紀

就活をはじめる以前に、本当はいろんな不安や悩みがありますよね。
「面倒くさい、自信がない、就職したくない。」
大丈夫。みんなが最初からうまく動き出せているわけではありません。

ここでは、タテマエではなくホンネを語ります。
マジメ系じゃないけどみんなが気になる就活ネタ。
聞きたくても聞けない、ホントは知りたいのに誰も教えてくれないこと。
なかなか就活を始める気になれないモヤモヤの正体。
そんなテーマを取り上げて、ぶっちゃけて一緒に考えていきましょう。

みなさんが少しでも明るく一歩を踏み出す気持ちになれることが、
私たちの願いです。