面接の入室時にドアを何回ノックすればいいのか、就活中に学生が迷いやすいものの一つです。緊張でガチガチの時に「あれ、ノックは何回だっけ?」「決まりはあるの?」なんて混乱してしまったら、頭が真っ白になりそう…。そこで今回は、2019年卒業予定の内定者の先輩たちに、面接でドアを何回ノックしていたのかをアンケート。さらに、ノックの回数は本当に選考に影響するのか、企業の人事担当者の気になるホンネを聞いてみました。
先輩たちの約6割が、面接で「3回ノック」していた
■就活中の面接では、ノックを何回しましたか?(n=500、複数回答)
2019年3月に大学、大学院、短大、専門学校を卒業予定の内定者500人に、面接室に入るときに何回ノックをしたかをアンケートしてみました。すると、一番多かった答えが「3回」で全体の約6割を占めました。次いで多かったのが「2回」で19.8%。一方「ノックが必要のない会場だった」という回答が第3位で全体の19.0%に上りました。このことから、ドアのノックが必要な面接会場では、ほとんどの先輩が「3回」ないしは「2回」のノックをしていたことがわかりました。
【先輩たちのノック体験談】「面接前にほかの就活生と確認した」「予想以上に大きな音が・・・!」
続いて、なぜ「3回」「2回」を選んだのか先輩たちのボイスを紹介します。
・2回は「トイレノック」だという記事を読んだので、ゆっくりできるだけ音を立てて、3回ノックしていました(ソフトウェア業界内定/ノック3回)
・緊張しすぎてノックがあまりに小さく、面接担当者に聞こえず、中から反応がなくて困ったことがある(SI業界内定/ノック3回)
・面接が始まる前に待合室で、ほかの就活生の人とノックの回数を確認することが多かった(生命保険業界内定/ノック3回)
・職場見学に行った際や、案内の職員の方が面接室に入る際のノックは2回だったので、気にする必要はないのではないかと思いました(公務員内定/ノック3回)
・ノックの回数を忘れて悩んでいた時、案内していただいた面識のある人事の方にこっそり教えていただいたことがある(インターネット業界内定/ノック2回)
・「ゆっくり2回ノックする」「3回ノックする」と、教えてくれる人にも2パターンあった(介護・福祉業界内定/ノック2回)
・緊張して全力でノックをしたら、予想以上に大きい音を出してしまった(陸運業界内定/ノック2回)
・2回と3回どっちが正しいかを考えていましたが、ノックの必要のない会場が多く、結局今もよくわかっていません(インターネット業界内定/ノックの必要なし)
人事担当者のノックの回数に関するホンネ
多くの先輩たちが面接のマナーとして認識していたノックの回数ですが、企業側はどんなふうに考えているのでしょうか?過去1年以内に新卒採用に携わったことのある人事担当者500人に聞いてみました。
・常識的なノックの仕方があるので、乱暴だったり回数が多すぎたりなどの場合は気になります(自動車関連業界/人事歴7年)
・作られたマナーよりも、臨機応変に対応ができることの方が重要(サービス業界/人事歴12年)
・通常は3回か4回とは言いますが、採用試験ではそこまで期待しないし、日本では2回ノックが定着しているので強く要求しない。本質的な問題ではなく、採用後に覚えれば十分なことと思います(介護・福祉業界/人事歴3年)
・大きく変わるものではないが、礼儀も作法も時代によって変化すると思う。逆に面接のレクチャーを受けてきたような対応をされたら、その方の本質が見えなくて困る(レジャー・アミューズメント業界/人事歴4年)
ノックの回数は、常識的な回数で丁寧に
まとめてみると、ノックは2〜3回が一般的のようです。中には面接前にあらかじめ係の人から「ノックは3回してください」と指定されたケースもありました。つまり、常識的な回数で丁寧にノックすれば、多くの場合は悪い印象を与えないのではないでしょうか。
【調査概要】
調査期間:2018年12月3日~12月5日
調査サンプル:大学1年生~大学院2年生、専門学校生、短大生の就職内定者500人
調査協力:株式会社クロスマーケティング
調査期間:2018年12月4日~12月6日
調査サンプル:過去1年以内に新卒採用に携わったことがある人事担当者500人
調査協力:楽天インサイト株式会社
文/鈴木恵美子
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